風が強く吹かなかったのであまり寒さを感じませんでした。高梨沙羅さん、2回目よく飛んだなぁ!
1回目を飛び終わり笑顔の後、検査室から出てきた時の姿。
胸が痛くなった…
浅田真央さんの姿と重なった。
〝涙の高梨沙羅「最後まで飛びます」 そしてチームは表彰台に迫った〟(毎日新聞 2月7日)
「浅田真央 ソチ五輪 フリー 日本語実況」(YouTube) 木は旅が好き (『倚りかからず』)
木は
いつも
憶(おも)っている
旅立つ日のことを
ひとつところに根をおろし
身動きもならず立ちながら
(『茨木のり子詩集』谷川俊太郎選 岩波文庫 2014年)花をひらかせ 虫を誘い 風を誘い
結実を急ぎながら
そよいでいる
どこか遠くへ
どこか遠くへようやく鳥が実を啄(ついば)む
野の獣が実を嚙(かじ)る
リュックも旅行鞄もパスポートも要らないのだ
小鳥のお腹なんか借りて
木はある日 ふいに旅立つ――空へ
ちゃっかり船に乗ったものもいるポトンと落ちた種子が
<いいところだな 湖がみえる>
しばらくここに滞在しよう
小さな苗木となって根をおろす
元の木がそうであったように
分身の木もまた夢みはじめる
旅立つ日のことを幹に手をあてれば
痛いほどにわかる
木がいかに旅好きか
放浪へのあこがれ
漂白へのおもいに
いかに身を捩(よじ)っているのかが
(『茨木のり子詩集』谷川俊太郎選 岩波文庫 2014年) 眼を閉じてゆく
太陽を慕う子どもたちよ
星を愛する子どもたちよ
夜が深まったので
眼を閉じてお行き。
(『尹東柱(ユンドンジュ)詩集 空と風と星と詩』金 時鐘編訳 岩波文庫 2012年)
持っている種子(たね)を
播きながらお行き。
つま先に石があたたら
つぶっていた眼をカッとあけなさい。
(1941.5.31)
(『尹東柱(ユンドンジュ)詩集 空と風と星と詩』金 時鐘編訳 岩波文庫 2012年)
かげろふ断章 散文詩雲
雲にはさまざまな形があり、それを眺めてゐると、眺めてゐた時間が溶け合つて行く。
(『原民喜全詩集』岩波文庫 2015年) はじめ私はあの雲といふものが、何かのシンボルで獣や霊魂の影だと想つた。ナポレオンの顔に似た雲を見つけたり、天狗の嘴に似た雲を見つけたことがある。石榴のの樹の上に雲は流れた。 雲はすべて地図で、風のために絶えず変化してゆく嘆きでもあつた。金色に輝く夏の夕べの雲、濁つてためらふ秋の真昼の雲、それを眺めて眺めてあきなかつた中学生の私がある。 何時からともなく雲を眺める習慣が止んだ。私の頭上の青空があることさへ忘れ、はしたない歳月を迷つた。けれども雲はやつぱし絶えず流れつづけてゐた。そして今、私が再び雲に見入れば、雲は昔ながらの、雲のつづきだ。
(『原民喜全詩集』岩波文庫 2015年)
今朝の父の一枚です(^^)v
カワラヒワとオオカワラヒワの区別はちょっと見ただけでは?
かはらひは【カワラヒワ】
アトリ科のスズメ大の鳥。
全体として褐色、頭頂は暗灰色、顔、喉、腹は黄を帯びる。
翼の黄色の部分が目立つ。
山麓、人里、草原、海岸に生息し、キリキリッと鳴く。
亜種のオオカワラヒワは冬鳥で大型であり、亜種のコカワラヒワは留鳥で小型で色が鮮やかである。
〝かはらひは〟は安土桃山時代から知られている。
江戸時代には、大型のものを〝おほかはらひは〟〝おほかはら〟といい、小型のものを〝こかはらひは〟〝こかはら〟といって、区別するようになった。
▼[異名]からひは・きすずめ・たでひは・はますずめ・あをす(下野)・あさひき(薩摩)・きりきり(木曽)・どうごろ(近江)・金翅(キンシ)
(『図説 日本鳥名由来辞典』菅原 浩・柿澤 亮三編著 柏書房 1993年)