「富山湾で冬の風物詩 “気嵐” 厳しい冷え込み」(NHK)暖かいからかな?
冬眠しているはずのスズメバチが飛んでいた。
これも温暖化の影響があるのかな?
「冬のスズメバチ」(小学4年 NHK)アメリカの竜巻被害も平均気温が平年を5度から10度前後上回っていたそうです。
〝アメリカ竜巻被害 巨大積乱雲「スーパーセル」の脅威〟(NHK 12月13日)
子どもの頃、竜巻と言えばアメリカの話だと思っていたけど
最近は、日本でも竜巻が発生しているし
竜巻の被害でなくても最近は、台風が大型化している。
サイエンスZERO「祝!ノーベル賞 真鍋淑郎さん 物理学賞の神髄に迫る!」
真鍋博士は、「好奇心」で研究をされた。
当時もそうだけど、今の日本では、成果がすぐに出ない研究は厳しい状況にある。
いつも言っているけど、もうすぐ日本からノーベル賞を受賞する科学者は出てこなくなると思う。
好奇心で始めた研究が地球温暖化を科学的に立証してくれたことで、世界中が危機感を共有できたのだと思う。
前アメリカ大統領はフェイクだと暴言を吐いていたけど…
〝トランプ米大統領、米政府の気候変動報告「信じない」〟(BBCNEWS 2018年11月27日)2章 雨と雪のしくみ
強い竜巻を発生させるスーパーセル
日本での発生は少ないのですが、スーパーセルとよばれる特殊な積乱雲があります。
これは、豪雨だけでなく、強力な竜巻を発生させます。
スーパーセルは、マルチセルと異なり単一の積乱雲であり、図2-18(省略、以下同じ)のように1つの雲の中に上昇気流だけが起こる場所と下降気流だけが起こる場所が分かれています。
上昇気流の領域の中で育った氷の粒は、下降気流の領域に落ち、上昇気流の領域から離脱することによって、降水粒子となります。
このような構造のため、降水によって上昇気流が弱められることがありません。
(『図解・気象学入門』古川武彦、大木勇人 講談社 2011年) スーパーセルは、普通の積乱雲よりも寿命が長くて数時間持続し、また上昇気流も下降気流もいちだんと強力です。
このような構造ができるためには、地上と上空で大きく風向きや風速が異なることが必要です。 おもしろいことに、乾燥した空気が雲の中に流入することも発生の鍵であるといわれています。
乾燥した空気の中を降水粒子が落下すると、降水粒子の表面から水が盛んに蒸発することで熱を奪って冷え、周囲の空気が冷たくなるため、下降気流が起こるのを助けるという、見事な構造ができるのです。 図の右側の領域では、雲の中で氷晶が大きく成長してできたひょうが、上昇気流の領域に落下して再度もち上げられます。
すると何度も同じ雲の中を循環し、次第に大きなサイズに成長します。
高度によってひょうに小さな氷の粒がくっついたり、過冷却水滴の雲粒が凍り付いたりと、成長の仕方が周期的に変わります。
このため、大きなひょうの断面には年輪のような構造が見られます。
スーパーセルは、大きなひょうを降らせることも特徴です。
上昇気流の中でできたさまざまなサイズのひょうは、循環途中で図の左側の下降気流領域のの中に放りこまれることもあり、それが融けて地上に落ちることで雨滴になります。 さらに、スーパーセルは、強力な上昇気流によって、竜巻を発生させる雲として知られています。
竜巻は渦巻く強力な上昇気流です。
上昇気流の速さは秒速50~100mにもなります。
渦の半径は数mから数百mのものまであります。 巨大な竜巻として有名なのは北アメリカ大陸のトルネードです。
強いトルネードの渦の中では、風速が秒速100m以上にもなります。
平均的な台風による暴風は平均風速が秒速25m程度ですから、普通体験する風をはるかに超えた強力さで地上のほとんどの建造物を破壊します。
アメリカでは、たった16時間の間に100個以上ものトルネードが発生し、死者300人以上を出したこともあります(1974年)。 日本でも平均で年間17個ほどの竜巻が発生し、家屋を壊すなどの被害がありますが、比較的規模の小さいものです。
日本ではスーパーセルの発生はまれで、マルチセルなどの積乱雲によって竜巻が発生しているといわれています。
しかし、まれに強い竜巻が発生した場合、スーパーセルによる可能性が指摘されることがあります。 生きもののような積乱雲の一生
(前略)
また、積乱雲から下降する空気は、雨滴から水の蒸発により熱を奪われて冷やされ、重たいかたまりとなって落下するように地表に到達することがあり、ダウンバーストとよばれます。
ダウンバーストはきわめて強い下降気流です。
航空機が積乱雲の下を飛ぶとき、ダウンバーストによる墜落の危険がともなうため、空港では、気象レーダーで積乱雲の観測を行って警戒しています。
また、ダウンバーストが地表に当たってから水平方向に向きを変えた強い突風は、樹木や住宅をなぎ倒すなどの被害を与えます。
(後略)
(『図解・気象学入門』古川武彦、大木勇人 講談社 2011年)
ダウンバーストを解明したのは藤田哲也博士でした。
長崎の原爆被害調査がヒントになったそうです。今朝の父の一枚です(^^)v
メジロがザクロの実をついばんでいたようです。
「樹木シリーズ124 ザクロ」の解説を見ていると江戸時代、湯屋(銭湯)には「ざくろ口」というのがあったそうです。
(「職人盡繪詞. 第2軸」17/20 国立国会図書館)
第五章 江戸の楽しみ
銭湯は庶民の娯楽場
(前略)
銭湯でなぜ将棋を、と思われる方も多いと思いますが、当時男湯には二階があって、囲碁や将棋あるいは菓子が用意され、茶をいれてくれるのです。
『江戸自慢』によれば、銭湯の二階に上がって八文、湯に入って八文、菓子は一つ八文とあります。
湯上りにお茶を飲みながら、四方山(よもやま)話に花を咲かせたり、将棋や囲碁、あるいは三味線を弾いたりと、江戸勤番の武士にとって手軽な娯楽の場でああったのです(前頁図<省略>)。
(後略)
(『幕末単身赴任 下級武士の食日記 増補版』青木直己 ちくま文庫 2016年)