2017年1月1日日曜日

新年明けましておめでとうございます(^O^)/

公園に来た時は曇っていましたが
自宅で初日の出を拝めました(^_^)b
最初に新年の挨拶をしたのは

目白鳴く磧つづきの家の中  飯田龍太
(『俳句の鳥・虫図鑑』復本一郎監修 成美堂出版 2005年)

磧(かわら)
連れ鳴きの声こぼしをる四十雀  上村占魚
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)
 シロハラも藪の中に…
メジロやヒヨドリは,ツバキやサザンカの蜜を吸いに来ますが,
花には直接とまらず枝にとまって,花から蜜を吸っています。
そのとき,くちばしに黄色の花粉がついて,花粉が運ばれるそうです。
鳥によって花粉が運ばれる花を持つ植物は,
鳥がつついても落ちないような丈夫な花冠を持っており,
また,蜜や花粉が多量にあるものが多いです.
鳥が飛ぶためにはエネルギーが必要なので,鳥に魅力を感じてもらうために,
餌になる蜜を多量に用意していると考えられます。
このように鳥媒をおこなう花を「鳥媒花
(ちょうばいか)」といいます。
ちなみにメジロやヒヨドリがよく訪れる花の色は,赤系が多いようです。

(『観察する目が変わる 植物学入門』)
 山茶花や日日蕊の黄のみだれ  瀧井孝作
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)
朝から百舌鳥はいつものてつぺんでおしやべり
(『山頭火大全』 講談社 1991年)
かわせみ【翡翠】
カワセミ科の鳥。くちばしが大きい。
水辺に棲み,魚や蛙を食べる。
古語でソニといった。それが訛ってソビ,さらにショウビンとなった。
カワセミのセミもソニの訛り。
ソニは赤い意で,その鳥の足の色から取られた。
漢名の翡翠
(ひすい)も色に着目した言葉。
この鳥の背は青色で美しい。
中国では翡
(ひ)を雄,翠(すい)を雌とし,
漢詩などでしばしば愛情の象徴に用いられる。

(『動植物の漢字がわかる本』加納喜光/山海堂 2007年)
色鳥が小首に枝を見上げたる  中村草田男
(『図説俳句大歳時記 秋』角川書店 昭和39年)
 巻上 冬 396
かぞふればわが身につもる年月(としつき)をおくりむかふとなにいそぐらむ

〔現代語訳〕
数えてみれば,つまりは我が身に年月をつみ重ねるだけのことなのに,
今年を送り新しい年を迎えるといって,なにを準備しているのでしょうか。
〔参考〕
『拾遺集』冬に「斎院御屏風(さいゐんおんびやうぶ)に十二月(しはす)つごもりのよ かねもり」として出。
『兼盛集』にも出。
(『和漢朗詠集』)
百歳(もゝとせ)の気色(けしき)を庭(には)の落葉哉

移築後すでに百年の長年月を経てきたというゆかしさが,
庭の落葉のようすにも感じられます。
月の沢(滋賀県)の明照寺(めんしょうじ)での挨拶吟。
(『袖珍版 芭蕉全句』)
会えたけどジーッとしてくれない(^0^;)
    冬の子朝の子

わたしが生れたのは
きっと夜明けに近い
三時三十六分ごろであったろう
どうしてそう考えるかと言うと
わたしはこの時刻が
一番好きだからである
それはまた野鳥たちが
目を覚ます時間でもある
酉年(とりどし)生れのわたしは
小さい時から早く目覚めた
父も母もまだ眠っているのに
ひとり目を覚まして
いつも夜明けを待った
庭には村一番の
大きないちいの木があって
そこにはいつも
ふくろうが住んでいた
わたしは夜明けを悲しむ
ふくろうの声をきいて
鳥から孤独を教えられた
いちいの実が
夜明けのしじまのなかに
パラパラと音をたて
雨のようにおちる
そうした幽韻の世界を
わたしは早くから知った
ああ
冬は今もわたしを導き
朝は今もわたしを励ましてくれる


(『詩集 詩国』)
 ソシンロウバイ(素心蝋梅) が一輪咲いていました♪
 年立つやもとの愚が又愚にかへる  一茶
(『基本季語五00選』)

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