枇杷の花鳥もすさめず日くれたり
枇杷の木に白い小花がかたまって咲いている。
目だたぬ地味な花だから,鳥のおとずれもなく,やがて冬空もとっぷり暮れてしまった。
「山高み人もすさめぬ桜花いたくなわびそ我見はやさむ」(『古今集』)の心で,
心とめる人もない,わびし過ぎる枇杷の花を賞美した句。
冬の夕空を背景に,鳥も宿らぬしばしの静寂感が素晴らしい。
(『與謝蕪村集』)
枇杷の木に白い小花がかたまって咲いている。
目だたぬ地味な花だから,鳥のおとずれもなく,やがて冬空もとっぷり暮れてしまった。
「山高み人もすさめぬ桜花いたくなわびそ我見はやさむ」(『古今集』)の心で,
心とめる人もない,わびし過ぎる枇杷の花を賞美した句。
冬の夕空を背景に,鳥も宿らぬしばしの静寂感が素晴らしい。
(『與謝蕪村集』)
小正月の行事に
左義長(さぎちょう)
ドンド焼き・サンクロウ焼き・サエノカミなどとも呼ばれる。
正月飾りである松飾りや注連(しめ)などを一か所に集めて焼く行事である。
左義長の語源については諸説あるが,最も一般的であると思われるのは,
三つの竹あるいは木を組んでむすび,三脚にして立てたことによるものであるらしい。
松飾りなどを燃やす火に体をあてると若がえるとか,体が丈夫になるとか,
餅や団子を火で焼いて食べると病気をしないとか,
火に書きぞめをかざしてそれが高く舞うと書が上手になるとかなどと火を神聖視する信仰がみられる。
また,東日本では,これが塞(さい)の神・道祖神とむすびついている例も少なくない。
(『図説民俗探訪事典』)
ドンド焼き・サンクロウ焼き・サエノカミなどとも呼ばれる。
正月飾りである松飾りや注連(しめ)などを一か所に集めて焼く行事である。
左義長の語源については諸説あるが,最も一般的であると思われるのは,
三つの竹あるいは木を組んでむすび,三脚にして立てたことによるものであるらしい。
松飾りなどを燃やす火に体をあてると若がえるとか,体が丈夫になるとか,
餅や団子を火で焼いて食べると病気をしないとか,
火に書きぞめをかざしてそれが高く舞うと書が上手になるとかなどと火を神聖視する信仰がみられる。
また,東日本では,これが塞(さい)の神・道祖神とむすびついている例も少なくない。
(『図説民俗探訪事典』)
「トンドウ 男の子たちが主役の火祭り(鳥取市酒津(さけのつ)地区)」(動画)
「バイトウ 小正月の伝統行事~新潟県十日町市」(動画)
「邑町のサイノカミ 災厄をはらう小正月の火祭り(富山県入善町)」(動画)
「冬の水中の生きもの」(動画)
冬の歌
屋根のうへで
冬が嗤(わら)ひ出した。
冬は空腹で意地悪で
がむしやらで
そのくせ透明無類で美しい、
花なんて不景気なものは
ゆめにも見られない、
風と氷と
凍(い)てた土のもり上る歌ばかりが
終日つづいて歇(や)むことを知らない。
(『日本の詩歌15 室生犀星』中央公論社 昭和43年)
屋根のうへで
冬が嗤(わら)ひ出した。
冬は空腹で意地悪で
がむしやらで
そのくせ透明無類で美しい、
花なんて不景気なものは
ゆめにも見られない、
風と氷と
凍(い)てた土のもり上る歌ばかりが
終日つづいて歇(や)むことを知らない。
(『日本の詩歌15 室生犀星』中央公論社 昭和43年)
アオジ♀
アトリ♀
アトリ♂
屋根の上を歩いていましたが,脚を見ると雪がついている。
面白いなと思ったのは,石の周りの氷が溶けていました。
池の水も凍って,その上に雪がうっすらと積もっていました。
今朝は,出かけようとすると雪がしきりに降っていて路面が真っ白になっていました。
これはスリップしたら危ないなと散歩に出かけるのを諦めていたら
これはスリップしたら危ないなと散歩に出かけるのを諦めていたら
9時前に外を見ると青空が広がっていたので
リハビリ散歩にやってきましたp(^-^)q
リハビリ散歩にやってきましたp(^-^)q
うめの花赤いはあかいはあかいはな 廣瀬惟然(ひろせいぜん)
○あかいはな―赤い花ではなく,「は」も「な」も感動の助詞。
▽特色著しい口語調であるが,惟然は単なる好奇心からこの傾向に進んだのではなく,
真率自由を求める心や鬼貫らの同傾向もあって,口語調や無季を試みる至ったのであろう。
(『近世俳句俳文集 日本古典文学大系92』
▽特色著しい口語調であるが,惟然は単なる好奇心からこの傾向に進んだのではなく,
真率自由を求める心や鬼貫らの同傾向もあって,口語調や無季を試みる至ったのであろう。
(『近世俳句俳文集 日本古典文学大系92』
阿部喜三男・麻生磯次校注/岩波書店 昭和39年)
しばし隠れゐける人に遣はす
まづ祝へ梅を心の冬籠(ふゆごも)り
まづ祝へ梅を心の冬籠(ふゆごも)り
春がくれば他の花に先駆けて咲く梅を心に秘めて,
今は厳しい冬に堪えつつじっと冬籠りしている。
しかし一陽来復,春はもうすぐだ。
来るべき春を今からまず祝うがよい。
『刷毛序(はけついで)』(宝永3年刊)には,
しかし一陽来復,春はもうすぐだ。
来るべき春を今からまず祝うがよい。
『刷毛序(はけついで)』(宝永3年刊)には,
「権七に示す」と題する文を伴ってこの句が出る。
それによると句文は,隠宅の杜国に誠実に仕えた家僕に与えたもの。
お前の主人は今は不幸の身だが,
それによると句文は,隠宅の杜国に誠実に仕えた家僕に与えたもの。
お前の主人は今は不幸の身だが,
やがてよい時が来る,と前途を祝い,慰めた意になる。
(『芭蕉句集 新潮日本古典集成』)
(『芭蕉句集 新潮日本古典集成』)
見る見るわが体温に溶けて沁む雪にきほひて頰(ほほ)もえて来る 五島美代子
(『短歌歳時記』近藤芳美監修 長谷部淳編著 桜楓社 昭和58年)
(『短歌歳時記』近藤芳美監修 長谷部淳編著 桜楓社 昭和58年)
こんばんは~
返信削除>久しぶりの積雪だな…
積もりましたねぇ~
寒かったです。
ツルツルすべりそうで怖かったです。(^-^;
>面白いなと思ったのは,石の周りの氷が溶けていました。
ほんとです。
石は温かさを保っているんでしょうか?
冬、寒い日に学校へ行くときに焚火の中で温めた石を懐に入れてたことを思い出しました。(^-^;
>うめの花赤いはあかいはあかいはな
は、なは、感動の助詞なんですね。
お聞きするまでは赤いは、赤い花?って読んでしまっていました。
春を呼んでくれる梅の花ですね。
カイさんおはようございます(*^O^*)/
削除昨日,非常階段を降りるときにツルと滑りました
手すりを持って降りていたので大丈夫でしたが(^0^;)
池の石は,朝日が当っていたのかな?
子どもの頃は,あっちこっちで焚き火をしていて
あたたまらせてもらったことがあります(^。^)
でも,
>冬、寒い日に学校へ行くときに焚火の中で温めた石を懐に入れてたことを思い出しました。(^-^;
という知恵を持っていなかった(°0°)
>赤い花?って読んでしまっていました。
Kazeも図書室で読んだときは,???と思いました(^^ )
転記しながらなるほどと思いました。
梅は,この寒さの中で健気に咲いているので
昔から,愛されているのでしょうね(^-^)