2017年1月7日土曜日

人日(じんじつ)・七草ですね(^。^)

霜が降りて,池には薄氷がはっていましたが
風のない穏やかな朝でした(o^^o)
よもに打(うつ)(なづな)もしどろもどろ哉

正月七日の未明,七草粥のために七草を俎上(そじょう)で叩く音と囃(はや)し声がしはじめ,
たちまちその数を増して,四方(よも)の調子が入り乱れだした。
(『袖珍版 芭蕉全句』)
 七草粥
 粥を作るために,七草叩きなどといい六日の夜から七草の葉を
年神棚の前とか大黒柱の前などに俎(まないた)を用意して包丁で刻む。
このときの唱え言が各地に伝えられている。
この唱え言は一定しているわけではないが,
その中の「唐土の鳥が渡らぬさきに……」という部分に共通性がみられる。
主なものをあげてみると,
「七草なずな,唐土の鳥が日本の土地に渡らぬうちにはし叩け,はし叩け」(富山県),
「七草なずな,唐土の鳥が日本の空に渡らぬさきに,七草なずなのセリ叩く」(埼玉県),
「唐土の鳥といなかの鳥と帰らぬうちになにたらたらせりたらたら」(秋田県)。
なかには唐土の鳥が出てこない唱え言もみられ,
「日本の鳥とさんぼの鳥がかちおてばたばたかちおてばたばた」
「なんなん七草鳳凰の鳥は知らぬ国から渡らぬようにてってんててろ,てってんててろ」(大阪府),
「日本の国にオームの鳥や渡らぬアイサ(間)になずな七草はたいておましょ」(奈良県)などという所もある。


(後略)

(『三省堂 年中行事事典(旧版)』)
アオジ♀
    鳥雀のいとなみ

うれしや空も晴れわたり
みどりのいろもうつりくる
窓にもたれつつ、そともを恋へども
けふの静かなるいのちのたふとく
空にこころをゆだねたり。
いと遠く鳥雀のかすかにもしをらしき
いとなみもまた眼にうつり来れ。


(『日本の詩歌15 室生犀星』中央公論社 昭和43年)
 七日正月(七草)
 中国では,この日を人日という古俗がある。
つまり,一日が鶏・二日が狗(いぬ)・三日が猪・四日が羊・五日が牛・六日が馬,
そして七日が人という訳で,七日正月として祝う日と決めていたのである。
 この七日正月の佳節を七草の粥で祝うのは,古代中国から伝わり,
万葉時代から行われて,年中行事の一つとなった。
もっとも当初は,七草も草ではなく,七つの穀物,
すなわち,稲・麦・豆・粟(あわ)・小豆・黍・小麦の七種を粥にしたものであった。
それがいつの間にか,現在の様な七草に変わったのは,鎌倉時代のころかといわれている。


(後略)

(『新版日本の年中行事』弓削 悟編著 金園社 1995年)

リハビリ散歩から帰って母と妹と三人で買い物行くと「七草セット」がありましたが
セットを買わずに野菜を七種入れた雑炊をお昼にいただきました(^^ )
人の日を牛の如くに寢てゐたり  重雪
(『俳諧歳時記(新年の部)』横關愛造編 改造社 昭和29年)
 「牛のように寝ていたら飢え死にします!」
シジュウカラ♀のカップルが一生懸命に朝ご飯を探していましたp(^-^)q
 藪の中を素早く動いているのはウグイス
笹鳴きに枝のひかりのあつまりぬ  長谷川素逝
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)
しらじらと障子を透す冬の日や室に人なく蠟梅の花  窪田空穂
(『花ごよみ』杉本秀太郎 平凡社 1987年)
  裏の叔母の日向にて子守唄をうたはるゝに,我も引き入られて涙ぐむ
小春日や我もうたはん子守唄
(『決定版富田木歩全集 全壱巻』新井声風編著 世界文庫 昭和39年)

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