2024年11月5日火曜日

連休後の公園

連休が終わり、昨日までの賑わいは去って静かな公園でした。
今朝は、日向がポカポカ、木陰はヒンヤリしていました。
大阪の天気予報を見ていると木曜日に気温が一気に下がるみたいです。
体調管理が大変だぁ!
  日・タイ修交120周年を記念して、タイ政府のご好意により「サラ・タイ(休憩所)」が修復されました。
  平成19年9月26日


昨日、従妹が来たときにたまたまこの建物のことが話題になり
従妹は、屋根が破損していることを知りませんでした。
反対側の下の道から見上げているので気がつかなかったようです。

屋根が壊れたのは2018年9月4日の台風21号の時です。
平成30年台風第21号による災害」(内閣府)

12月から山のエリアは閉鎖になるのだけど、修復されるよね…

工事に伴う山のエリア閉鎖について」(花博記念公園鶴見緑地)
明日、父はインフルエンザワクチン接種をします。
先日、新型コロナウイルスワクチンを接種しました。
なんか、最近、ワクチンに対していろいろあるみたいです。
コロナワクチン 3学会が見解 レプリコン“シェディング”ない」(NHK 10月21日)
新型コロナが2種から5種になりインフルエンザなみになって
検査も自己負担ですし、接種も
新型コロナワクチン定期接種開始 原則 費用の一部が自己負担に」(NHK 10月1日)
接種を強制されたり、同調圧力が強いのなら反対するのは分かるのだけど…
ワクチンへの不信感がある人や体力に自信のある人は無理して受けなくてもいいと思います。

ガザ地区 ポリオワクチン接種再開も医療施設が攻撃受け6人けが」(NHK 11月3日)
イスラエルが何を狙っているのか
 第8章 医学でウイルスを克服できるのか
 「人工物」より「天然素材」が常によいとは限らない


 mRNAワクチンに反対する人たちは「このワクチンは超短期間に開発されたので、安全性確認が十分になされていない。だから危ない」と言う。
しかし、mRNAワクチンの技術開発は、実際は今から約20年前から始まり、その間、安全性確認のために多くの動物実験がなされてきた。
特に、接種によって遺伝的な影響が出ないかどうかは遺伝子ワクチンを使う場合には当然の懸念であり、これについては綿密な調査が行われてきた。
その結果、現在では、ワクチン中の遺伝子成分が被接種者の体内に持続的に存在することはなく、生殖細胞に入り込んで次世代にまで伝わる可能性はほぼ否定されている。
(『ウイルスはそこにいる』宮坂昌之 定岡友彦 講談社現代新書 2024年)
ワクチン反対派の中には、ワクチンによって獲得した免疫よりも自然感染したほうが良質の免疫が獲得できると誤解して、積極的に自然感染することを推奨する向きもある。
世の中には、「人工物」より「天然素材」を珍重する向きがあるが、ことウイルスに関する限り、自然感染はまったく推奨できない。
第1章で説明したとおり、新型コロナウイルスは単なる風邪ウイルスではなく、潜伏・持続感染を起こして、効果的な治療法のない慢性疾患を誘発する可能性があるので、免疫をつけるために安易に感染すべきではない。
 生ワクチン・不活化ワクチン・mRNAワクチン、タイプは違えでも予防接種に使われるワクチンは、感染性や病原性にかかわる遺伝子やタンパク質は取り除かれる。
mRNAワクチンについていえば、免疫記憶を誘導するためにタンパク質のみをコードするmRNAだけが選択されている。
要は有害な部分は取り除かれているのだ。
これまでに得られた科学的エビデンスから判断すると、自然感染で得られる免疫よりもワクチン接種による獲得免疫のほうがはるかに良質なことがわかっている。
 からだの中に、ウイルス由来の遺伝子を入れることに感情的な抵抗感を持つことは理解できなくはないが、そういう人が、自然感染を良しとするのは理屈に合わない。
自然感染するということは、ウイルス由来の病原性遺伝子をからだの中に取り込むことと同義であるからだ。
しかも、その中には人体にダメージを与えるウイルスの遺伝子が含まれている。
 いずれにせよ、これまでの統計をみると、新型コロナmRNAワクチンによる重篤な副反応の頻度は他のワクチンと同程度である。
(『ウイルスはそこにいる』宮坂昌之 定岡友彦 講談社現代新書 2024年)

私は、ワクチンでアナフィラキシーを起こしたことはありませんが
人によっては死に至るような重篤な副反応がなぜ起きるのでしょう……
  第4章 人類はどのような手段を持っているのか
 1 ワクチン
 エマージングウイルスに対するワクチン


 エマージングウイルスに対するワクチンとして実際に効力を発揮しているものに、ベクターワクチンとして働くエボラワクチンがある。
このワクチンは、ヒトに病原性のないウシ水疱性口炎ウイルスをベクターとして、エボラウイルスのエンベロープの糖タンパク質遺伝子を組み込んだもので、2019年10月に欧州医薬品庁より初めて承認された。
(『ウイルスの世紀 なぜ繰り返し出現するのか』山内一也 みすず書房 2020年)
 このワクチンは、2015年の西アフリカでのエボラ流行の際に臨床試験が行われた。
2018年のコンゴ民主共和国での流行の際に、WHOが研究プロトコールの名称で接種を始め、その規模は現在までに、6万人の医療従事者や第一線従事者のほか、20万人以上に達している。
その結果、2020年初めには第10回目の発生における新たな患者の発生がゼロとなり、前述(第2章)、6月に終息が宣言された。
 そのほかのエマージングウイルスに対するワクチン開発も進められている。
東京大学の甲斐知恵子は、麻疹ワクチンをベクターとしたニパウイルスワクチンを開発しており、現在、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI *)の支援を受けて、オランダ、米国、バングラデシュの国際研究チームを率いて、臨床試験に向けた研究を進めている。
 また、新型コロナウイルスワクチンとしては、mRNAワクチンが2020年3月に、DNAワクチンが4月に、米国で臨床試験に入っている。
これら以外のタイプのワクチンを含めて、6月末の時点で150を超す新型コロナウイルスワクチン候補が確認されている。
そのうち、少なくとも15のワクチンが臨床試験に入っている。
 この開発ラッシュは、2005年に次世代シークエンサーが発売され、ウイルスの構造解析が急速に進んだことの反映と言えるかもしれない。
ただし、ワクチン開発技術の著しい進展とは異なり、ワクチンの副作用についての理解はそれほど深まっていない。
とくに、コロナウイルスに対するワクチンは、「抗体依存性感染増強(ADE)」と呼ばれる副作用の問題を抱えているが、そのメカニズムはまだ理論的な段階に留まっている。
ADEとはどういうものか、簡単に説明しよう。
 ウイルス感染で産生された抗体は、その次のウイルス感染の際にウイルスに結合して中和することで、感染からの回復を助けている。
ワクチンも、軽い感染の状態を人為的に作り出すことで抗体を産生させる。
するとウイルス感染の際に、同様に抗体が感染を防ぐ。
ところが、抗体が存在すると、むしろ症状が悪化する現象が古くから知られている。
つまり、ワクチン接種を受けたヒトの方が、受けなかったヒトよりも症状が重くなるのである。
この現象がADEである。
 ADEは、抗体がウイルスに結合するものの、その結果として中和することに失敗した場合に起きると考えられている。
ところが、抗体のFc(定常領域*)と呼ばれる部分がFc受容体を持ったマクロファージ(白血球の一種で、大食細胞とも呼ばれる)に結合することにより、ウイルスがマクロファージ内に侵入し、増殖する(図16<省略>)。
つまり、抗体が別の細胞に侵入する際の鍵の役割を果たしてしまうのである。
これは、ウイルスの種類には関係なく、抗体に共通する構成要素を介してウイルスが細胞に侵入できるようになることを意味する。
 ADEは、いくつかのワクチン開発の妨げになってきた。
たとえば、全世界の人口の半分はデングウイルス感染のリスクにさらされていて、デングワクチンの開発が1945年から試みられてきた。
しかしADEのためになかなか進まず、70年後の2015年に、メキシコで初めて一つめの組換えワクチンが承認された。
乳幼児の冬風邪の原因であるRSウイルス感染は、2010年の世界規模の調査によれば、3300万人以上で起きていた。
乳幼児の非常に重要なウイルス疾患にもかかわらず、ワクチンはまだできていない。
1960年代に不活化ワクチンが開発されたが、ワクチンは感染を予防しなかっただけでなく、感染の際にワクチン接種を受けた子供の約80%が重症になり、2名が死亡するという事態に至った。
これもADEが原因と考えられている。
 ネコには、コロナウイルスにより起こる伝染性腹膜炎という致死的な病気がある。
1990年、オランダ、ユトレヒト大学のグループは、ワクチニアウイルスにネコナウイルスによる攻撃接種を行った。
するとワクチン接種を受けた子ネコは、対照群のワクチニアウイルスだけを接種された子ネコよりもはるかに早く死亡した。
これもADEによると推測されている。
 緊急性を要するワクチンであっても、前臨床試験と呼ばれる動物実験などで、ADEの可能性の検討をしっかり行う必要がある。
さらに臨床試験の各段階でも、ADEについての慎重な検討が求められている。
* 感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)  重要な感染症の流行を阻止するワクチンの開発研究を支援し実用化することを目的として、2017年にダボス会議で先進諸国の合意を得て設立された、革新的な国際共同開発支援機関である。
日本を含む7カ国、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団、ウェルカム・トラストなどが基金を拠出している。
2020年3月初めには、新型コロナウイルスのワクチン開発に対して20億ドル(2200億円)の支援を表明した。

*Fc(定常領域) 図16に示したように、抗体はY字の形をしていて、その上半分の先端には、さまざまな抗原が結合するため、可変部と呼ばれている。
下半分のアミノ酸配列は一定なので、定常領域(Fc)と呼ばれる。
(『ウイルスの世紀 なぜ繰り返し出現するのか』山内一也 みすず書房 2020年)
今朝の父の一枚です(^^)/

第1章 ビル街の鳥-キジバト 人を恐れず、冬でも繁殖
 ✤キジバトの都市進出


 かつて、ドバトは町の鳥であり、キジバトは山野の鳥であった。
しかし、最近では、この二種類のハト類を、同じような環境で見かけることが多くなった。
ドバトが山野に進出し、キジバトが都会の鳥の仲間入りしたからである。
 キジバトは、デデーポポーと鳴き、またの名を山鳩(やまばと)ともいう。
1955(昭和30)年ころまでは、東京の都心部では繁殖しておらず、その名のように山野で生活していた。
東京では、電線にキジバトがとまったというだけで話題になったくらいである。
 キジバトの都市進出は、1960年代に入ってからである。
まず最初に東久留米市や杉並区などで繁殖が確認された。
1960年代になると、一気に都心にまで進出し、渋谷、新宿、銀座といった繁華街や交通量の多いビル街の街路樹で繁殖するようになる。
そして、1988年には、なんと都心の東京駅構内(東海道線ホームの屋根のすき間)で繁殖しているのが発見され、ついに人工の建造物にも営巣するようになったことに驚いたことを思い出す。
しかし、そんな感動も昔のことで、今日では、駅や学校、マンション、高速道路の架橋などの鉄骨で組んだすき間や配管などの上でごく普通に繁殖しており、ほとんどドバトと同じような生活であるといっても言い過ぎではない。
わずか20年間に、キジバトの習性がすっかり都市環境に適応してしまったのである。
 人の姿を見ればすぐに飛び立って逃げてしまったのは昔のキジバトの話だ。
今では、人が近くに寄っても飛び立たないし、足元にまできてエサを食べることもある。
餌台でも、そのど真ん中に陣取ってエサを独占してしまうありさまだ。
人を恐れる気配がなくなってきた。
(『都市鳥ウオッチング 平凡な鳥たちの平凡な生活』著:唐沢孝一、絵:薮内正幸 ブルーバックス 1992年)