2024年8月27日火曜日

水浴びをしたくなる

今朝もうんざりするほどの暑さ。
日差しは厳しく、曇り空になっても蒸し暑い(°°;)
汗がふき出てきて水浴びをしたくなるほど…
これも台風の湿った空気が流れてきているのかな?
午後から買い物に出かけるとモクモクと雲が湧きあがっていた。

台風10号「非常に強い」急速に発達 災害に厳重警戒を〟(NHK)
昨日は、気圧配置が台風の進路に影響を与えているのかなと思っていたけど

進路予報 なぜ幅が?」(NHK)

……
こうした理由について気象庁は、台風を動かす周辺の風が弱いためだとしています。
気象庁によりますと、当初、台風は太平洋高気圧の縁を沿うように北上を続けたあと、本州の北側を流れる偏西風の影響を受けて北東寄りに進むとみられていました。
しかし、台風の西側にある寒気を伴った風の循環、「寒冷渦」の影響が強まったことから「寒冷渦」に引き寄せられるような形で西寄りに進みました。
その後は、「寒冷渦」の影響が小さくなったことに伴って、周辺の風が弱くなり、台風が偏西風の流れに乗るかどうか予想が難しくなっているということです。
……
第5章 低気圧・高気圧と前線のしくみ
 ●偏西風波動の超長波と異常気象


 …前略…

 ときには(C)(ブロッキング型 図省略)のように、偏西風波動が強まりすぎた結果、その一部がちぎれて渦になることがあります。
この渦は偏西風の流れから取り残され、流されることがありません。
そのため、消滅するまでの間、同じ場所に居座り続けたり、非常にゆっくりとしか動かなかったりします。
この現象は、波動の東への移動を止めてしまうことから、ブロッキングといいます。
(『図解・気象学入門 改訂版』古川武彦、大木勇人 講談社 2023年)
 高気圧性の時計回りの渦の場合、地上の動きの遅い高気圧をつくり、これをブロッキング高気圧といいます。
梅雨のときのオホーツク海高気圧も、上空に偏西風の渦ができて動きにくくなっていますから、ブロッキング高気圧の一種です。
ただし梅雨の時期の場合は毎年のようにできるので、異常気象とはいいません。
 また、寒気の渦は、寒冷渦(かんれいうず)といいます。
寒冷渦ができた地域では、上空に寒気がとどまるため、大気が不安定になり、積乱雲が多数生じて大雨を降らせることがあります。
 さらに、ブロッキング高気圧の西側や寒冷渦の東側では、南から気流が入り続ける場所ができます。
地上でも南からの暖かく湿った空気が入り続けるため、低気圧や前線がないのに活発に積乱雲ができて、突発的な豪雨をもたらすことがあります。
 …後略…
(『図解・気象学入門 改訂版』古川武彦、大木勇人 講談社 2023年)
パリオリンピックで北口榛花選手が競技中にカステラを食べている姿を見て
ゴマフアザラシの赤ちゃんみたいで可愛いなと思いました。

 カステラ
 もとは南蛮菓子


 カステラは16世紀に、南蛮菓子の一つとして日本に伝えられたものです。
当時南蛮とはポルトガルやスペイン(イスパニヤ)をさしましたから、南蛮菓子はポルトガル人やスペイン人によって伝えられた菓子で、カステラ・こんぺい糖・あるへい糖・カルメラなどがありました。
 図1(『和漢三才図会』省略)のカステラの図にも、イスパニヤ・ポルトガルとあり、両国の異名は南蛮で、造法はここで考え出されたのでこの名があると解説しています。
(『江戸 食の歳時記』松下幸子 ちくま学芸文庫 2022年)
 カステラの名称

 カステラの名称についてはいろいろの説がありますが、ポルトガル語のボーロカスティリア(カスティリアの菓子)の名で広まり、のちにボーロがとれたという説が有力といわれています。
なおカスティリアはスペインのことです。
 外来の名称なので、日本では様々な漢字で表記され次のようなものがありますが、すぐにカステラと読めるでしょうか。
 加須底羅・粕貞羅・加寿底良・粕亭羅・加寿天以羅・加斯的羅・糟底羅・家主貞良・春底糖・卵糖・角寺鉄異老。
 大体が当て字ですが、春底糖は江戸時代中期の『古今名物御前菓子図式』にかすていらと振仮名があり、卵糖は夏目漱石の『虞美人草(ぐびじんそう)』の中に西洋菓子としてチョコレートを塗った卵糖(カステラ)として登場しています。
 江戸時代のカステラの製法

 江戸時代にカステラの製法も記した菓子製法書は数種あり、そのほかに料理書であってカステラの製法の記載もある『料理塩梅(あんばい)集』があります。
これらの文献のカステラの製法をいくつか紹介してみましょう。
・『料理塩梅集』(1668年)
 かすてら仕様「玉子一つにさとう拾匁(もんめ)づつ入れこねかげんはしるく、さじにて落し申すに、べたりべたりと仕程にてよき也。粉はうどん粉ばかりにて水入れず。五つにても十にても玉子わり、玉子汁におふし粉を入れこね申し候。さて鍋はたに美濃紙にごまの油を引きその紙を敷き、その上へこね汁を移し、上にも右のごとく油紙あて、火のしに火を入れあて、上よりも色付程やく也。さて下のやけたる時、上を下へ返しよきかげんにやく也。
 さて切り候て中へ火け入り申さず候へば、右の鍋にて四方よりよきかげんにやく也」。
 元禄以前の江戸時代前期のカステラの製法なので全文を引用しました。
文中おふし粉は調べてもわかりませんでしたが、膨化剤ではないかと考えます。
火のしは昭和初期まで使われていた衣類のしわのばしに用いる現在のアイロンに相当するものです。
柄のついた金属製の器具で、中に炭火を入れ熱くなった器具の底でしわをのばすものです。
卵・砂糖・小麦粉が材料なのは同じですが、オーブンがまだないので上下から焼くのに苦労しています。
・『御前菓子秘伝抄』(1718年)
 かすてら「玉子五十つぶし、白砂糖六百目に小麦の粉五百目入れねり合せ、銅の平なべに紙を敷き入れ、大なる鍋に入れ子にして、かねのふたを仕り、上下に火を置き、こげ候程にやき申し候。なりは色々に切り申し候。但し下の火、上の火よりつよく仕候」。
 江戸中期のこの本のカステラの焼き方は、ねり合せた材料を流し入れた平鍋を、大きな鍋に入れて二重にしてから金属のふたをして、上下に火を置き焼いています。
江戸前期の火のしを使って上から加熱する方法よりも進歩しています。
・『餅菓子即席手製集』(1805年)
 本かすていら「小麦の粉一升五合、たまご二十五、砂糖一斤半、右三品よくねり合せ、鍋の中へ紙をしき、上下にすみ火を置いてやくなり」。
 このカステラの作り方には、図2の挿絵(「カステラを焼くところ」省略)が添えられています。
江戸後期には図3(カステラなべ『料理早指南』より<省略>)のようなカステラ鍋もあったらしく、図2左下に見えるような上下に炭火を置いて加熱できる加熱用具もあったようです。
(『江戸 食の歳時記』松下幸子 ちくま学芸文庫 2022年)
江戸東京博物館の投稿(2024年2月14日)

今日はバレンタインデー 。
こちらはチョコレート…ではなく「本かすていら」のレシピ。
この場面には、カステラを作っている様子が描かれ、挿絵の裏には小麦粉、卵、砂糖の分量や作り方が記されています。
江戸時代にバレンタイン はありませんが、美味しいお菓子はどの時代でも好まれたようです。

「餅菓子即席手製集」
1805年(文化2)
十返舎一九/著
餅類を中心に、まんじゅうやせんべいなど77項目の菓子の製法が掲載されている。

 画 像 

餅菓子即席手製集」(国書データベース 23/36)
今朝の父の一枚です(^^)/

 カナリーヤシ ヤシ科フェニックス属
 常緑高木 雌雄異株 別名フェニックス 樹高15-20m
特徴 耐寒性が比較的強い
原産地 カナリー諸島
用途 庭木、公園樹、暖地臨海部の街路樹
 暖地の臨海部の公園や街路樹として植栽され、トロピカルなリゾート気分を味わわせてくれる。
ヤシの仲間の中ではシュロやトウジュロとともに耐寒性が比較的強く、多く植栽されている。
幹は太く直立し葉柄の痕跡(こんせき)が波状紋とし環状に残る。
葉は長さ4~6mの巨大な羽状複葉(うじょうふくよう)で幹の頂部に密集して四方にアーチ状に伸びる。
小葉は長さ40~50cm、光沢のある濃緑色で1枚の葉に100~200対が規則的に並ぶ。
葉の間から長さ2mの大きな肉穂花序(にくすいかじょ)を出し淡黄色の小さな花を数多く咲かせる。
果実は約2cmの橙色で下垂して熟す。
(『庭木・街の木』解説:岡部誠・堀越禎一 写真:巽英明 小学館 1999年)