2021年7月19日月曜日

猛暑日に…

朝のニュースを見ていると猛暑が予想されています。
午前中から30度を超えて、午後から猛暑日になるところもあるようです。
いつもマスクにマルバハッカを一枚入れていますが、今朝、除草作業で刈られていました。
マルバハッカは除草されてもまた出てくるけど、こんな炎天下に作業をするのは大変です。

近畿 各地で厳しい暑さ 熱中症に警戒を」(関西NHK)


元々、オリンピックに反対していたのは、
1964年の東京オリンピックは10月10日~10月24日の開催で気候もよかった。
1964 東京 オリンピック」(NHK)
それがこの猛暑が続く日に開催されるので反対していました。

 TOKYO2020立候補ファイル(16/46)には、

2020年東京大会の理想的な日程
東京での2020年オリンピック競技大会は7月24日(金曜日)の開会式に続いて、7月25日(土曜日)から8月9日(日曜日)までの16日間で開催し、閉会式は8月9日(日曜日)に予定する。
また、パラリンピック競技大会は8月25日(火曜日)から9月6日(日曜日)までの開催を予定する。
この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である。
(太字、下線は引用者)
そして、当時の首相が汚染水は制御されていると大ウソを世界中に発信しました。
オリンピック東京プレゼン全文、安倍首相や猪瀬知事は何を話した?(IOC総会・プレゼン内容)」(HUFFPOST 2013年12月19日)

トリチウムなど含む処理水 薄めて海洋放出の方針決定 政府」(NHK 4月13日)
吾亦紅
  嗟 嘆

 日盛の静かな時刻であつた。
私は椅子にねころんで、ぼんやり本を展げてゐた。
露次の方に、荷車の音がして、垣のところの芥箱の蓋があく音がする。
塵取人夫の来てゐることは、その音でもわかる。
窓に面した六畳の方で、妻の立上つて、台所へ行く気配がする。
暫くすると、窓のところで、「御苦労さま」と人夫に呼びかけてゐる一きは快活さうな声がする。
「これ一つ」と何か差出したのは、多分、梅焼酎だつたのだらう。
やがて、「あーツ」と、いかにも、うまさうに一気にそれを吞み乾したらしい、溜息がきこえる。
(『定本原民喜全集Ⅱ』編集委員 山本健吉・長光太・佐々木基一 青土社 1978年)
  ……いつのことであつたか、もうはつきりは憶ひ出せぬ。
「あーツ」といふ嗟嘆ばかりは今も私の耳にのこつてゐる。
日盛の静かな時刻であつた。
  昆 虫

 草深いその侘住居――侘住居と妻は云つてゐた――には、夏になると、いろんな昆虫がやつて来た。
梅雨頃のおぼつかなげな、白い胡蝶、潮風に乗つて彷徨ふ揚羽蝶、てんたう虫、兜虫、やがて油照りがつづくと、やんまの翅をこする音がきこえ、蜥蜴の砂を崩す姿がちらついた。
その狭い庭には、馬陸(やすで)といふ虫が密生してゐたし、守宮も葉蔭に這つてゐた。
それから、夜は灯を慕つて来る虫で大変だつた。
灯を消しても、邯鄲(かんたん)はすぐ側の柱で鳴き続けたし、大きな蛾は、パタパタと蚊帳のまはりを暴れた。
殺して紙に包んで捨てた筈の蛾が、翌朝も、秋雨のなかで動いてゐることがあつた。
眼球がキーンと光つてゐるといつて、妻は特にその蛾を厭がつた。
ある年、黄色い蛾が、この地方を脅やかした。
その粉にあてられると、皮膚が腫れるといふのであつた。
この蛾のたまかどうかはつきりしないが、妻の顔が遽かにひどく腫れ上つた。
それは湿疹だといふことであつたが、妻の軀にはそれからひきつづいて不調が訪れて来たのだつた。
  夏の終り頃には、腹に朱と黄の縞のある蜘蛛が、窓のところに巣を造つた。
黐木の枝に巣を張つてゐる蜘蛛も、夕方になると、かならず同じ場所に現れた。
微熱のつづく妻は、縁側の静臥椅子に横はつたまま、それらを凝と眺めるのであつた。
さういふとき、時間はいみじくも停止して、さまざまな過去の断片が彼女の眼さきにちらついたのではあるまいか。
そこから、昆虫の夢の世界へは、一またぎで行けさうであつた。
簷のところで、蟷螂と蜂が争つてゐることもあつた。
蜥蜴と守宮が喧嘩してゐることもあつた。
蟻はせつせと荷を運び、蜂の巣は夕映に白く光つた。
 妻が死んだ晩、まだ一度も手をとほさなかつた緑色の晴着が枕頭に飾つてあつた。
すると、窓から入つて来た蟷螂が、その枕頭をあたふたと飛び廻つた、――大きな緑のふしぎな虫であつた。
(『定本原民喜全集Ⅱ』編集委員 山本健吉・長光太・佐々木基一 青土社 1978年)
今朝の父の一枚です(^_^)v
アオノリュウゼツランをしばらくは楽しめそうです。
帰郷した時に土産話にするのだと言うので、写した画像をプリントしています。