曇り空で少し雨がぱらついたけど本降りにはなりませんでした。
蒸し暑さもこの程度なら我慢できるのだけどなぁ…
バラ園で女性の方がマスクをずらして香りをかいだあと
素敵な笑顔で振り向いて連れの方を見ておられました。 「政府が大阪市に設置 大規模接種センターでワクチン接種始まる」(関西NHK)
ワクチンを早く受けたい気持ちはあるけど、
怖がりの私は会場まで交通機関を利用しないといけのと、副反応が出た時のことを考えると…(「疣 三」つづき)
小平さんは、今日は親方も、おかみさんも、金光教(こんくわうけう)の何とやらへ行つてゐない、克巳ちやんもまだ学校から帰つて来ない、といひました。
二人は、ちよつと失望しました。
「だが、まだ三時だから、もうちよつと待つてをれよ、そのうちにおかみさん帰つておいでるかも知れんに。」
と小平さんがいひました。
(『校定 新美南吉全集 第二巻』大日本図書株式会社 1980年) そこでまた希望がわきました。
二人はあがりはなに、目白押しにならんで、腰をかけました。
小平さんは、ともかく、お餅をいだゞいておかうといつて、奥へはいつていき、カタンコトンと音をさせてゐましたが、やがて、空(から)の重箱をまた風呂敷に包んで出て来ました。
松吉はそれをうけとつて、膝の横に置きました。
あれから、五分たちました。
まだをばさんは帰つて来ません。
をじさんも克巳も帰つて来ません。
松吉、杉作はいつしよに、小さなため息をつきました。
小平さんは二人の顔を見てゐましたが、
「だいぶ、のびとるな。一つ、駄賃の代りに刈つてやろか。」
といひました。
二人は顔を見合はせて、クスリと笑ひました。 松吉も杉作も、生まれてからまだいちども、床屋で髪を刈つてもらつたことはありませんでした。
いつも二人の髪を刈つたのは、お父さんかお母さんの手に握られたバリカンでした。
そのバリカンはもう五六年前から、ひどく調子がわるく、ときどき、ぐわツと大きく噛みついて、とることもどうすることもできなくなつてしまふやうなしまつでしたので、二人は、家で髪を刈ることをあまり好んではゐませんでした。 二人は眼の前にある立派な腰掛を見ました。
白い瀬戸物のひぢかけがついてゐます。
お尻ののるところは黒い革で張つてあります。
もたれるところも黒い革です。
その上に小さい枕のやうなものまでついてゐます。
下の方は、足をのせる金属(かね)の台があつて、それには透(す)かし彫(ぼ)りの模様があります。
この立派な腰掛に腰掛けてやつてもらふのです。
二人はまた何となく顔を見合はせました。 小平さんにうながされて、松吉を杉作は、先をゆづりあつて、お互ひに、すみの方へひつこみあひをしましたが、とうとう、兄さんの松吉が先にしてもらふことになりました。
松吉はこはごは、立派な腰掛にのりました。
ばかに高いところにのぼつたやうな気がしました。
すぐまへの大きい鏡に、あまりにはつきり、自分の瓢箪(へうたん)顔がうつりましたので、はづかしくなりました。
小平さんは、真白な布で、松吉の首から下を包んでしまひました。
手も出ませんでした。 小平さんはどこかから、バリカンを取り出して来ました。
バリカンは家のと同じもののやうに見えました。
バリカンが触(さは)つたとき、松吉は思はず首をすくめました。
このバリカンも噛みつくかと思つたのです。
ポロリと白い布の上に落ちて来たものを見ると、刈られた、黒い、じぶんの髪の毛でした。
なアんで、もう、刈られてゐるのか、と思ひました。
ちつとも痛くないではありませんか。
そこで松吉は、やつと安心して、肩の力をぬきました。 髪が刈られてしまふと、松吉は、これでおしまひだと思ひました。
家ではいつでも、それだけだつたからです。
ところがおどろいたことには、腰掛が、キーイとかすかな音を立てて、うしろへたふれていきました。
「あツ。」
と松吉は声を立てました。
しかし、腰掛はたふれたのではありませんでした。
もたれだけがうしろにのびて、腰掛けてゐる人が仰向(あふむ)けに寝るやうになつただけでした。
(『校定 新美南吉全集 第二巻』大日本図書株式会社 1980年)
つづく…今朝の父の一枚です(^_^)v
今朝も元気に泳いでいたのでホッとしました。
ダーウィンが来た!「鳥の言葉が分かる!聞いてびっくり鳥語講座」
これまでもシジュウカラが言葉を巧みに使うことを番組に出ていた京都大学鈴木俊貴さんが
「文法を操るシジュウカラは初めて聞いた文章も正しく理解できる」(京都大学)
で発表していましたが、シジュウカラ以外にも鳥たちが言葉を使っている様子を見ることができて面白かったです。
中山果奈アナがチコちゃんに叱られる!の時は笑わないで司会をしていたのに
ダーウィンでは笑顔で講座を担当していましたね(^_-)-☆