雨の日のいいところは、来園者が少ないですし
雨でウイルスがあまり浮遊しないと思っています。
「近畿 21日にかけ大雨のおそれ 土砂災害や浸水など十分注意」(関西NHK)朝のニュースで
「台湾 コロナ感染者の接触者たどる新ツール“5秒で手続き完了”」(NHK)
能力のある人が活躍できる国は違うなと思いました。
オードリー・タンさんは、このシステムを三日間で作ったのですから。
そして国民の利便性を考えている。
一方、日本では国民ではなく…
斉藤環さんが胸がすくような本質論。
ひさびさに筑波大の教員であることを誇らしく感じました。
〝五輪開催「意義ない」と山口香氏 JOC理事、可否判断に憂慮〟(共同 5月19日)
「国民の多くが疑義を感じているのに、国際オリンピック委員会も日本政府も大会組織委も声を聞く気がない。
平和構築の基本は対話であり、それを拒否する五輪に意義はない」
以前、柔道女子選手のパワハラ問題が起きた時も山口香さんは、選手に寄り添って毅然としていた。
一方、橋下聖子氏は告発した選手の名前を公表せよと言った。
さらに斉藤環さんのTwitterに
上層部が精神論を言い出したら負けは確定、というのは特攻隊以来の教訓だと知らないのかな。
〝バッハ会長が日本国民に謝意「ユニークな粘り強さ、逆境に耐える能力を持っている」〟(スポーツ報知 5月19日)
そして特攻を命令した人間は、責任逃れをしてのうのうと生き続けた。
それは、現在でも
江川紹子さんのTwitterに
問題が発覚するたびに、任命責任はある、と繰り返して、結局なんの責任も取らなかった前総理を思い出すセリフ
〝高須院長「任命責任を感じる」事務局長逮捕〟(日テレNews24 5月19日)
疣(いぼ)
二
牛部屋のかげで、山茶花が白く咲くころに、松吉、杉作のうちでは、餡(あん)ころ餅をつくりました。
農揚(のうあ)げといつて、この秋のとり入れとお米ごしらへがすつかり終つたお祝ひに、どこの百姓家でもさうするのです。
松吉と杉作が、土曜の午後に、学校から帰つて来ると、そのお餅を、町の克巳の家に配つて行くことになりました。
これはもう昨日、お餅をつくつてゐるときから、二人がお母さんにたのんで固く約束しておいたことです。
(『校定 新美南吉全集 第二巻』大日本図書株式会社 1980年) 何故なら、このことには二つのよいことがありました。
―― 一つは、夏休みに、仲好しになつたいとこの克巳にあへるといふこと、もう一つは、あまり、はつきりいひたくないのですが、お駄賃(だちん)をもらへることです。
そしてまた、町のをぢさんをばさんは、田舎の人のやうにお銭のことではケチケチしません。
いつも五十銭くらゐお駄賃をくれたのです。
お母さんが、お餅のはいつた重箱を風呂敷(ふろしき)につゝんでゐるとき、松吉は、
「ねえ、おつかさん、電車にのつてつてもええかん?」
と鼻にかゝる声でねだりました。
「何や? 電車や あんな近いとこまで歩いていけんやうなもんなら、もう頼まんで、やめておいてくよや。おとつあんに自転車で一走りいつて来てもらやすむことだで。」
「うふん。」
と松吉は鼻を鳴らしました。
しかし、帰りは、もらつたお駄賃で電車に乗ることができると思つて、わづかに心をなぐさめました。 松吉と杉作は、帽子をかむらないで家を出ました。
帽子をかむつて町へいくと、町の子供が徽章(きしやう)を見て、松吉、杉作が田舎から来たことをさとるに違ひありません。
それが二人にいやだつたのです。
二人が八幡さまの石鳥居の前を通りかゝると、そこで、独楽(こま)を持つて、ひとりでしよぼんとしてゐたけん坊が、
「杉、どこへ行くで、遊ぼかよ。」
と声をかけました。
杉作は、
「俺達、町へ行くだもん。」
といひました。
そして二人は新しい幸福にむかつて進んでいく人のやうに、わきめもふらないですぎていきました。
けん坊ははねとばされた子猫のやうな顔をして二人を見送つてゐました。
村を出てしなつた頃に、松吉は、じぶんの右手が痛んでゐることに気がつきました。
見ると、重箱が右手に持たれてゐるのでした。
ちやうどうまいぐあひに、一メートルくらゐの竹切れがみちばたに落ちてゐました。
二人はその竹を風呂敷の結び目の下に通して、二人で提(さ)げていくことにしました。
弟の杉作が先になり、兄の松吉があとになりました。
かうして二人で持てば重箱はたいそう軽いのでした。
うまいぐあひでした。
二人はしばらく黙つて行きました。
松吉はぼんやりと考へはじめました。
―― 五十銭くれると。
五十銭もくれるだらうか。
でもをばさんは去年もその前も五十銭くれたから、ことしだつてくれるだろう。
五十銭くれると。それで何を買はうか。
模型飛行機の材料――あの米屋の東一君が持つてゐるやうなのはいくらするだろう。
五十銭では買へないかなア。
それとも雑誌買はうかなア。
弟は何がいいといふか知らん…… 松吉のとりとめのない夢は、とつぜん、
「どかアん!」
といふ、とてつもない音で、ぶち破られました。
松吉は肝(きも)をつぶして、あやふく、持つてゐた竹をはなしてところでした。 そんな声を出したのは、すぐまへを歩いてゐる弟の杉作でした。
杉作であることがわかると、松吉は腹が立つて来ました。
「何だア、あんな馬鹿みてな声を出して。」
すると杉作は、うしろを見ないでかういふのでした。
「あ、この木のてつぺんに、とんびがとまつたもんだん、大砲を一発うつたゞげや。」
それでは、しかたがありません。 また、しばらく二人は黙つていきました。
また松吉は考へはじめました――克巳は今日、うちにゐるだらうか。
俺達の顔を見たらどんなに喜ぶだらう。
疣(いぼ)はうまく腕についたらうか。
俺の疣は一つ消えてしまつたけど。
松吉は、じぶんの右手をそつと見ました。
(『校定 新美南吉全集 第二巻』大日本図書株式会社 1980年)今朝の父の一枚です(^_^)v
カルガモのお母さんがオスに向って威嚇しています。
今年初めて雛に出会ったけど、一羽だけ…
子育てで大変なのは雛が独り立ちできるまでに危険がいっぱいです。