2019年10月17日木曜日

曇り空で寒いのだけど…

今朝、5時前に戸を開けようとしてやめました。
かなり冷えこんでいました。
新聞やテレビを見ると
東日本と東北18日からまとまった雨のおそれ」(NHK)
公園ではソメイヨシノだけでなくユスラウメも二度咲きしていました(不時現象)。

マラソン・競歩を札幌で開催することをIOCが検討すると発表しましたね。
マラソン・競歩の「札幌」検討 陸上関係者は困惑〟(NHK)

前から東京でマラソンを強行するのは危険だと呟いていましたが、
IOCもやっと目が覚めたかな?
ここで重要なのはIOCが日本へ事前に連絡していなかったこと。
それだけ日本への不信感が強いのだと思う。
TOKYO 2020 立候補ファイル」の中で「7月24日(金曜日)の開会式に続いて、7月25日(土曜日)から8月9日(日曜日)までの16日間」は「2020年東京大会の理想的な日程」(16/46)であると述べ
〔パラリンピック競技大会は8月25日(火曜日)から9月6日(日曜日)まで〕

この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である
と大嘘を言いきっていたし

首相は福島の状況をIOC総会(13/09/08)で「under control」と言っていたけど…
今までに幾つも不信感を持つような事態が起きていたし
今回も
原発事故の除染ゴミが川に流出、保管場浸水 福島・田村」(朝日新聞)

福島 除染廃棄物の袋流出「環境影響なし」小泉環境相〟(NHK)
このことを素直に聞けるのかな?
なだいなださんの「社会が病むということ――個人の異常と社会の異常」を読むと
20年以上前の事件などが取り上げられているのですが
書かれている内容は、言葉を置き換えるとまさに現在の状況だと思います。
本は「品切れ」になっているのが残念なのですが
リクエストなどが多くなると重版されるかな?
数回に分けて転記したいと思いますφ(..)
社会が病むということ――個人の異常と社会の異常 なだいなだ
 ある日、某通信社から電話があった。
 電話をかけてきた記者は、この就職難の時代、見事一流の通信社に就職できたのだから、日本人の中ではエリートに属するといってもいいだろう。
少なくとも、平均以上の知識教養を持った日本人と思ってもいいのではないか。
そのかれがいった。
 「最近の少年はおかしいと思いませんか」
 「精神的におかしいというのですか」
 「ええ、凶暴化しているんではありませんか」
 「最近の少年の凶暴化? 少年全体が凶暴化しているといわれるのですか」
 ぼくはそう語尾を上げて問い返した。
(『<こころ>の定点観測』なだいなだ編著 岩波新書 2001年)
 「ええ、そう思うのですが。たとえば、少し前の佐賀の少年によるバスジャック事件だとか、渋谷の金属バット事件だとか、数年前の神戸の酒鬼薔薇の事件とかありましたね」
 「それが、少年全体の凶暴化の証拠だというのですか」
 じつをいうと、こういう質問をしてきたのはかれが初めてでも最後でもない。
こういう論理を何度も聞かされているぼくは、「またか」といささかうんざりした。
かれは、そう考える自分はおかしくないか、と疑ってもみないようであった。
ぼくはいった。
 「ちょっと待ってください。それらの事件を起こした個々の少年が、凶暴ではないとはいいません。でもそれが、どうして最近の少年の凶暴化ということになるのですか」
 「少年が凶暴化しているから、こういう事件が起こるのではありませんか」
 「そう考えるのは、どこか矛盾していると思いませんか」
 ぼくは問い返した。
 「というと」
 「もしそれらの事件が、少年全体の凶暴化の部分的な現れなら、きっと少年による殺人事件も増えているでしょうね」
 「増えているはずです」
 「はずです?」
 ぼくはまた、語尾上げをした。そうして続けた。
 「では、お調べになりましたか。通信社なら統計資料をお持ちだし、すぐに調べがつくはずですが」
 調べるのはちょっとした努力で足りる。
そのちょっとした努力をしないで、みながいっているのだから、そうであろうと、疑いも抱かない。
その自分をおかしいと思わないらしい。相手は口ごもった。
 「それが……」
 「調べていないのですね。調べなくても増えているに違いないと思っている。じゃあ、ぼくの手持ちの資料を見ます。これはもっとも新しい犯罪白書にあるもので、どこの図書館にも置いてありますよ。もちろん通信社のおたくの資料室にも置いてあるはずです。戦争直後からの少年犯罪の推移を示すものですが、それによると昭和21年に殺人を犯して逮捕された少年の数は、249です。23年から300台になります。それから42年まで300台が続き、その間に、26年、29年、それから34年から36年までの3年間の400を超える年が含まれています。昭和43年から減り始め昭和50年以降は現在まで100以下の数字が並び、ときどき100を超える程度です。この数字を見て、少年全体の凶暴化とどうしていえるでしょう」
 相手のため息が、電話線を伝わってきた。
 「そうだったのですか。申し訳ありません。不勉強でした」
 そういわれて、ぼくは相手を慰めた。
 「いや、あなただけが不勉強ではありません。ぼくは講演を頼まれると、この資料を持って出かけ、そこで同じ質問をするのです。ほとんどの人が、少年による殺人が激増していると思い込んでいます。社会全体が不勉強なのです。そしてその思い込みをもとに行動しています。だから子どもに厳しくしろという政治家を支持します。政治家も少年の凶暴化を信じています。さきごろ、少年法の改正をした議員は、その統計すら見ていないようです」
 「おそらく見ていないでしょう」
 かれは自分だけではないということに救われたようだった。
 「そうした社会をおかしいと思いませんか。くるっていると思いませんか」

    *

(『<こころ>の定点観測』なだいなだ編著 岩波新書 2001年)
今朝の父の一枚です(^^)v
はっきりとは分からないのですが、
シジュウカラの足元にあるのはアブラゼミの羽根かな?

昨夜の
又吉直樹のヘウレーカ!「スズメバチの巣はなぜ巨大なのか?」
は驚きの連続でした(*_*)
熱殺蜂球”という必殺技でニホンミツバチがオオスズメバチを倒すのを知っていましたが
オオスズメバチと戦うのは高齢のハチだと知りました。
再放送は、今夜午前0時25分からです。
ハチの王者 スズメバチの死」(小学3年 Eテレ)