2016年2月16日火曜日

真冬の寒さ…

心せん 賤(しづ)が垣根の 梅はあやな よしなく過ぐる 人とどめけり

よく心に留めておこう。
自分の住む粗末な山家の垣根の梅は,
思いもよらず何のゆかりもない人の足を留めさせたことだ。
(『山家集』西行、後藤重郎校注 新潮社 1982年)
ジョウビタキ
今朝は風も冷たいけど…
お尻をプルプル…
ピタッ!
ドボン

見ていると交代交代で…
こんな真冬の寒さに水風呂だなんてと思ってしまいますが…
メジロではありませんが 『身近な鳥の生活図鑑』(三上修 ちくま新書 2015年)に
スズメの水浴びのことについて
浅い水たまりや池の浅瀬などで,スズメが,ばちゃばちゃと,
一見おぼれているようなしぐさをするのです。
この行為によって,羽についている寄生虫などを落とす効果があると考えられています。
スズメは「水浴び」と「砂浴び」の両方と「活字浴び」もするみたいです!
興味のある方は本を手にとってください(*^O^*)/
ヤマガラが思案顔(*^▽^*)
ちょっと水を飲んで飛んでいきました…
「いっちゃった…」
 「一緒に遊びたかったのに…」
「ガクッ…」
(注:Kazeの妄想です(*^▽^*)
ヒヨドリも可愛い目をしていますよ(^_-)
(ひえどり)のこぼし去りぬる実の赤き
(『蕪村俳句集』尾形 仂 校注 岩波文庫 1989年)
メジロは,春,サクラの花に群れでやって来て,
ツィーツィーと仲間同志で呼びかいながら,お花見の人の姿も気にせず,
せわしく花から花ヘと蜜を求めて飛びまわっています。

また里に霜の降りる頃,農家の庭先の柿の木にとり残された柿を熱心につついている,
スズメよりひとまわり小さい,緑色でかわいいメジロをよく見かけます。

 のどが黄色,わき腹が茶褐色,そして何よりもよく目だつのが,目のまわりの白いリングです。
(『野鳥の生活』羽田健三監修 築地書館 1997年)

無愛想な顔がなんとも味があっていいなと思うのですが(*^ー゜)

シメ
昨日よりも5度近く低い…
絶版になっていますが『ペン画集 野鳥の四季』に

オダンゴふたつに,串をチョイとさし込んでやると,エナガの姿になる。
日本の鳥の中でも,最小の部類に入るだろう。

冬の雑木林の中,落葉の心地良いクッションを楽しみながら歩くと,カラ類の混群に出会う。
シジュウカラ,コガラやヤマガラ,それにエナガ。

一本の木になったようにじっとたたずんでいると,これらの小さな活潑な生き物たちは,
いつのまにか次の場所へと姿を消してゆく。
自分が,自然の中にとけ込んでしまったような,楽しいひとときである。

エナガ科。スズメよりずっと小さい。
九州以北の低山帯の林にすむ。
コケやクモの糸,鳥の羽毛などで球形の巣をつくる。

両親以外の鳥が,巣のヒナにエサを運ぶことがある。
(『ペン画集 野鳥の四季』藪内正幸 講談社 昭和57年)
紅梅や客待受(まちう)けの薄化粧

○薄化粧 簡単に化粧すること。うっすらと化粧すること。
「紅梅」の擬人化。
(『井月句集』復本一郎編 岩波文庫 2012年)
最初にあった子かな(・・? ジョウビタキ
舟行けば岸移(うつ)る 涙川の瀬枕(せまくら)
 雲駛(はや)ければ月運ぶ
 (うわ)の空の心や 上の空かや何(なに)ともな

舟が進めば両岸の景色も次々と移り変る。
その流れのように,涙も川と流れて,私の枕に注ぐ。
見上げると上空を速い雲が流れて月を運ぶように,全く落ちつかない私の心。
ほんとうにどうしようもないことよ。
(『新訂 閑吟集』浅野健二校注 岩波文庫 1989年)