2019年7月18日木曜日

この蒸し暑さは…

梅雨空で蒸し暑かったです。
台風5号が湿った空気を送っているからかな?
台風5号 近畿や中国地方で雨が強まる 災害に警戒を
台風は、遠くで発生するのに
日本に引き寄せられるようにやって来るのが不思議だと思いませんか?
図解・気象学入門』がその疑問に答えてくれていました。
題名に「図解」とあるように図が多く、理解を助けてくれます。
(図は省略します)
本を手にとって図を参考にしながら読むと分かりやすいですよ(^^)/
   6章 台風のしくみ 
  4 台風はなぜ日本にやってくるのか 
 何が台風を動かすのか


 地球大気に生じた大規模な波動や渦は、
コリオリ力が緯度により異なる影響で、
もともと西の方向に移動する力学的性質をもっています。
詳細は省きますが、これは「ベータ効果」とよばれます。
5章で見た偏西風波動は西から東へ進みましたが、
これはベータ効果による波動の西への伝播に
偏西風自身の東への実質的な風の流れが合成され、
東への流れが勝った結果の動きです。
(『図解・気象学入門』古川武彦、大木勇人 講談社 2011年)
 台風のような渦の場合は、ベータ効果に加えて、
さらに自分自身で北の方向に移動する
「ベータジャイロ」とよばれる性質もあわせもち、
結果として北西にゆっくり進みます。
このような北西への動きは、
特に台風を移動させる上空の大規模な風が非常に弱いときに顕著です。
 実際の台風が発生してから移動する経路を見ると、
図6-14(省略)に見るように、北西へほぼまっすぐ進んでいくものと、
途中でカーブして日本のほうへ接近するものとがあります。
北上する台風の進路が北東の方向へ変わることを、転向といいます。
日本への接近が多いのは、主に8月と9月です。
  台風のこのような進路は、上空の風と密接に関係しています。
図6-15(省略)は、高層天気図の例です。
日本付近を見ると、東のほうから太平洋高気圧(小笠原高気圧)が
西に向かって張り出しています。
風は実線で示した等高度線にほぼ沿って吹いており、
高気圧の南側では風は東寄りで、北側では西寄りです。
台風はこの流れに乗るように移動します。
太平洋高気圧は、盛夏に最も西に張り出すので、
転向の地点も西になり、西日本のほうに大回りしながら北上します。
 秋が近づくと、太平洋高気圧が弱まって東に後退するので、
転向の地点も東になり、本州に接近することが多くなります。

 転向後の台風は、偏西風帯に入ります。
そこでは一般に西風が強いので、
スピードをあげて北東に進むことになり、
「超特急で進む」などと報道されます。
 結局、台風の経路は上空の大規模な流れに左右され、
偏西風の位置および強さ、
太平洋高気圧の季節変化に支配されていることがわかります。
 これまで述べたことは、あくまでも平均的な進路についてです。
進路が定まらず、予想し難い台風もあり
「迷走台風」とよばれることもあります。
台風が迷走するのは、そのときの太平洋高気圧が弱く、
上空の風が弱いことの反映です。
また、台風は、進路の前方に太平洋高気圧があるにもかかわらず、
それを分けるようにして進むような例も見られます。
さらに、複数の台風が隣り合って存在すると、
互いの相互作用が大きくなり、進路も複雑になります。
 ところで、台風を動かすと考えられる周囲の風は
指向流(しこうりゅう)とよばれています。
かつて台風の進路予報では、
指向流を求めることが盛んに行われ、
大気中層の500hPa高層天気図に表れている風が注目されました。
しかし、台風の渦は直径が500kmを超える大きさで、
しかも下層と上層で強い吹きこみや吹き出しの風をともなっています。
周囲の風は台風から独立して存在するわけではなく、
互いに影響を及ぼし合っています。
台風はただ流されるだけの存在ではないのです。
特に、スケールが大きく、勢力の強い台風ほど、
影響の及ぼし合いは大きくなります。
 指向流の考え方は、
台風の動きをわかりやすく解説する際には現在でも便利なので、
ここでもそのような考え方で解説しましたが、
正しい予想がいつもできるとは限りません。
ですから、気象庁の予報業務では、すでに廃れた手法です。
 現在の台風の進路予報は、すべてコンピュータにより、
力学法則に基づく「数値計算」を行って求められています。
天気予報全般に用いられる「数値予報」とよばれるこの手法については、
次章の「天気予報のしくみ」でくわしく解説しましょう。
 台風は東南アジア地域に多大な影響を与える気象現象です。
気象庁は、東南アジア各国の気象機関を支援する
「太平洋台風センター」の役割を担っており、
数値予報によってはじき出した進路予報などを提供することで、
アジアの防災に寄与しています。
(『図解・気象学入門』古川武彦、大木勇人 講談社 2011年)
台風の発生、接近、上陸、経路」(気象庁)

台風を動かすさまざまな渦」(NHKそなえる防災 上野充)
ノカンゾウだと思いますが、
こんなにヒョロヒョロと高くなっているのは初めて見た!
草丈は70~90㎝だそうですが…
計っていないけどもっと高かったような?
おおきくなあれ キイロテントウ」(大日本図書)
今朝の父の一枚です。
昨日、Kazeも気になっていたコスモスを写していました(*´▽`*)