2018年5月27日日曜日

いちどきに咲き出した

今朝も日ざしが痛いくらい…
勝手なもので一雨が欲しくなる(^^ゞ

  花石榴(はなざくろ)大雨(たいう)に明けて白き空  内田百閒

 石榴はペルシャ・インド西北部あたりが原産地、中国を経て渡来した。
梅雨の間に筒状の深紅色の花を開き、燃えたつように鮮やかである。
重苦しい梅雨空の下で見るこの花の朱色は誰にでも強い印象を与える。
つゆ花という名もある。
 夜来のはげしい雨が明け方に晴れあがり、地上はまだ雨後の気配がただよい、
(もや)が白くたなびいている。
「白き空」がいかにも梅雨の朝らしい。
季節感が鋭敏に出ていなければ俳句の魅力は半減する。
 百閒は岡山市生まれ、六高在学中、志田素琴に師事して句作。
漱石門下の異才、随筆家百鬼園先生として親しまれた。
昭和46年、81歳で没。
(『日々の俳句』沢木欣一 求龍堂 昭和58年)
栗の花の香り匂わせ飴色の蜜したたりて瓶に満ちゆく  小林知子
(『昭和萬葉集 巻十七 日中国交回復 昭和47年』講談社 昭和55年)
遠くから見るとヘビに足があるみたいですね(^。^)
カナヘビ(愛蛇)

かなし【愛し】〔形シク〕
①いとしい。切ないくらいかわいい。
②身にしみて心ひかれる思いだ。強い感動がある。すばらしい。
(『古語林』)
昆虫の観察会に出かけると、ほとんどの人は、まず飛んでいるチョウに気づきます。
とくにモンシロチョウは春から秋まで観察でき、みんなが知っているチョウですから、
見つける人が多く、観察のきっかけになることも少なくありません。
でも「モンシロチョウを知っている」といっても、
「白いチョウ=モンシロチョウ」という認識で
「飛んでいる白いチョウはモンシロチョウ」としている人が多いようです。
ところが、飛んでいる白いチョウは全部モンシロチョウではありません。
春先に郊外に出かけた場合、飛んでいる「白い」チョウは4~5種にもなります。
ではどんな種が白いチョウなのでしょうか?
まずモンシロチョウはもちろんそのひとつです。
モンシロチョウよりやや暗いところを好むスジグロシロチョウも、
翅に黒いラインがありますが、飛んでいるときは白いチョウにしか見えません。
モンキチョウのオスは黄色いチョウですが、
メスには2つの型があり白い色をした個体もいます。
白いメスは飛んでいるときにモンシロチョウなどと区別がつきにくいことはいうまでもありません。
さらに春先にはツマキチョウがいます。
このチョウはオスの翅の先の一部が黄色いのですが、
飛んでいるときにこの黄色の部分ははっきりわかりません。
モンシロチョウよりやや小さく、羽ばたく回数が多いせわしない飛び方をするのですが、なれていなければわかりません。
また越冬開けのウラギンシジミは雌雄とも翅の表地は褐色ですが、
裏面は銀白色ですから、飛んでいるときには白く見えてしまいます。
したがって「白いチョウを見たらモンシロチョウと思え」ということには決してならず、
白いチョウを見ても、いろいろなチョウの可能性を頭に入れておかなけれならないわけです。
この他にも、白いチョウを見かけたのが丘陵地帯だったら、
ヤマトスジグロシロチョウの可能性もあります、
南西諸島ではヒトリガ科のモンシロモドキという、
飛んでいるときは白く見える、昼行性のガがいますので、
どこに行っても白いチョウはモンシロチョウだけではないのです。
しかしながら、観察を通して慣れてくると、
モンシロチョウとそれ以外のチョウの区別ができるようになります。
これがわかってくると、さらに他のチョウも区別できるようになり、
観察が楽しくなってきます。
さて、スジグロシロチョウは翅に黒い筋が入っているという違いがありますが、
可能であれば捕まえて匂いをかいでみてください。
オスの匂いをかぐと、モンシロチョウは何もにおいませんが、
スジグロシロチョウはスーッとしたレモンのような香りがします。
これはスジグロシロチョウのオスがメスに存在をアピールする匂いですが、
我々にも感じるのがうれしい気もします。
見た目だけでなく匂いも含めて区別できるようになると、
観察も奥が深くなってきますね。
(『観察する目が変わる 昆虫学入門』)
影涼し其処(そこ)と決まりし物の位置  小川軽舟(おがわけいしゅう)
(『もっと知りたい 美しい季節のことば』)
あぢさゐや瀧夜叉姫(たきやしやひめ)が花かざし
(『荷風俳句集』)

忍夜恋曲者~将門
赤い雄しべが目を引きました♪
フェイジョア(フトモモ科)
見上げるとキササゲ(ノウゼンカズラ科)も咲き出しました(^-^)
場所は違うけどやはりバラにヤブキリの幼虫が潜んでいました(^。^)
あかつきにわが来ることを知るごとし初夏の野のひなげしの花
(『与謝野晶子歌集』)
童貞女黄泉(よみ)の磧になげくとも泰山木のはなはしづかに
(『明石海人歌集』)
なんか羊の角を思い出しました(^。^)
1945年5月27日は、沖縄戦で日本軍司令部が摩文仁に撤退した日です。

雨激しくそそぐ摩文仁(まぶに)の岡の辺(へ)に傷つきしものあまりに多く
                            (昭和47年)
(『皇后陛下御歌集 瀬音』)