2018年5月19日土曜日

まるで梅雨寒のような…

昨夜の豪雨予報のメールが届くほどでしたが
朝には止んでくれました。
でも、歩いていると雲行きがあやしくなり、小雨がポツポツ…
本降りにならずにすんだのですが、梅雨寒のような気候でした。

紫陽花にかほ近づけてをとめ子は火の匂ひ水の匂ひかぎ分く
(『栗木京子歌集』)
カルガモの子がもが元気に泳いでいましたが
昨日は、5羽いたのに…
真冬に決まったつがいもメスが卵を抱く頃には解消し、
ヒナをぞろぞろと連れて歩いているのは常に母ガモである。
水辺の近くの草むらに簡単を巣をつくり、
ときには多数のメスが隣接するようにつくることもあるが、
水辺から100m以上離れた森の中などで卵を抱いていて、
突然足元から飛び立って驚かされることもある。
何とか無事にヒナがかえると、まもなく立って歩けるので、母親は水面へ誘導する。
肩を寄せあい、母親から一刻も離れたがらないヒナたちを見ていると、
彼ら自身も不安でたまらない様子がうかがえるが、敵は多く、
日に日にヒナの数が減っていくのを見るのはむなしいものである。
(『鳥のおもしろ私生活』)
どくだみの白々咲ける崖下の道をば愛す梅雨の間(ま)の散歩
(『宮柊二歌集』)
走り梅雨(はしりづゆ)
 本格的な梅雨入りの前に現れる梅雨に似た雨。
「梅雨の走り」「前梅雨」「早梅雨」「迎え梅雨」も同意。
『日本大歳時記』に「本格の梅雨に入る前、五月の末ごろ、ひととき梅雨模様となることがある。
ときに梅雨入りしてしまうときもあるが、多くは再び晴れ、しばらくして本格の梅雨を迎える。
『走り』は、魚や野菜の場合に用いられるように、初もの、はしりものの意」(飯田龍太)とある。
しとしとと降りつづく憂鬱な梅雨であるが、稲の生育にとってはなくてはならない自然現象であり、
農家の人々は「走り梅雨」によって雨の訪れを感じほっと胸をなでおろすのではないだろうか。
(『雨のことば辞典』)
仮にだに寂しきことの混らざる身と思ひなし薔薇とある時
(『与謝野晶子歌集』)
ヒョウタンボク(スイカズラ科)
赤い実は美味しそうに見えますが…
実は有毒です 食べないで下さい
と注意書きがありました。
  杜国におくる
(しら)げしにはねもぐ蝶の形見哉

 四月上旬、芭蕉は熱田を立って江戸へ向かった。
そのとき名古屋の杜国に贈った留別の発句である。
(…略…)
 白芥子(しらげし)を杜国(とこく)、蝶をわが身に喩えた。
白芥子とわざわざ色を言ったのは、杜国の人がらの純真さを愛したからであろう。
その白芥子にしばらく宿っていた蝶が、別れのつらさに、
形見として翅をもいで与えたというのである。
蝶が翅をもぐというのは、自分の心の痛み、という以上に切実な疼きの表現である。
その疼きを表現しようとして翅もぐというむごたらしい言い方を、あえてしたのだ。
そこに杜国に対する切ない気持があった。
(…略…)
(『芭蕉全発句』)
芥子の花わが身わすれし月日かな  千代女
(『図説俳句大歳時記 夏』角川書店 昭和39年)
サラサウツギの花びらにチョコンと小さな蜘蛛が(^。^)

吹く風につけてもとはむささがにの 通ひし道は空に絶ゆとも  右大将道綱母

②言付けてお便りよりします。
③~⑤あの人の通った道は、くもの糸のように途中で絶えようとも。
(『王朝秀歌選』)

ささがに【細小蟹】
①《ササは小さい意。形が小さいカニに似ているところか》蜘蛛の異名。
②蜘蛛の網。
(『岩波古語辞典(旧版)』)
(225「社は」より)
七曲(ななわた)にわがれる玉の緒(を)ぬきてありとほしとも知らずやあるらむ

七曲りに曲がりくねっている玉の緒(お)を貫いて蟻を通した
蟻通明神(ありとおしみょうじん)とも人は知らないでいるのだろうか
(『枕草子[能因本]』)
・三巻本では244「蟻通の明神」にあたります。
まんが日本昔ばなし「うばすて山」を思い出しました(^-^)
  てのひらに君のせましし桑の実のその一粒に重みありて
        皇后美智子『瀬音(せおと)』(平成9、大東出版社)

(…略…)
 掲出歌は、『瀬音』の冒頭部、昭和34年(1959)の一首である。
この年は、当時の皇太子である現天皇陛下と美智子妃のご成婚の年である。
この一首は、結婚直後の東宮御所(常盤松東宮仮御所)での散歩の折りに作られたものであろうか。
「桑の実」を一粒摘んで、皇太子が美智子妃の掌に載せられた。
共に住んでまだ日が浅く、庭のひとつひとつの樹々や草花を、
先輩である皇太子が教えながら歩かれたのであろう。
 「桑の実のその一粒に重みありて」という第三句以降に初々しい喜びが感じられる。
「君」が手ずから載せてくれた一粒だからこそ感じられる重みなのであり、
その重みには「君」の愛情の重みもまた同時に感じられたのであろう。
そしてまた、その一粒の重みには、これから皇太子妃、
そして皇后として自らが担うことになるであろう特別の人生が、
重みとして確かに予感されてもいたはずである。
(…略…)
(『現代秀歌』)

2 件のコメント:

  1. こんにちは~=^_^=
    カルガモの赤ちゃん減ってしまってんですね。悲しいですね。
    残った赤ちゃん無事に育って欲しいです。
    お花も綺麗ですね=^_^=

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    1. 蘭☆☆さんこんばんは(*^O^*)/
      毎年、カルガモの育ちを楽しみにしていますが
      減っていくと胸が痛くなります。
      今日は、見に行けませんでしたが無事でいて欲しいと願っています。
      1時間ほどの散歩なので撮せるものは限られていますが
      それでもこの時期、花などが目を楽しませてくれます(^-^)

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申し訳ありませんが,日本語だけを受けつけますm(_ _)m