巻第四 512
草嬢(くさのをとめ)が歌一首
秋の田の 穂田(ほだ)の刈りばか か寄りあはば そこもか人の 我(わ)を言成(ことな)さむ
穂の垂れた秋の田の,隣り合った稲刈り場で,ついこんなに二人が近寄ってしまったら,
それさえ噂の種に取り上げて,人は私のことをとやかく言いふらすでしょうか。
・草嬢―未詳。田舎娘の漢語風表現か。
もと稲刈り歌で,それが宴席などで歌われたものか。
◇刈りばか 稲刈りの分担範囲。
◇そこもか 「そこ」はその点。「か」は疑問を表わす。
(『萬葉集(一)』)
草嬢(くさのをとめ)が歌一首
秋の田の 穂田(ほだ)の刈りばか か寄りあはば そこもか人の 我(わ)を言成(ことな)さむ
穂の垂れた秋の田の,隣り合った稲刈り場で,ついこんなに二人が近寄ってしまったら,
それさえ噂の種に取り上げて,人は私のことをとやかく言いふらすでしょうか。
・草嬢―未詳。田舎娘の漢語風表現か。
もと稲刈り歌で,それが宴席などで歌われたものか。
◇刈りばか 稲刈りの分担範囲。
◇そこもか 「そこ」はその点。「か」は疑問を表わす。
(『萬葉集(一)』)
秋草のいづれはあれど露霜に痩せし野菊の花をあはれむ 伊藤左千夫
(『短歌歳時記』近藤芳美監修 長谷部淳編著 桜楓社 昭和58年)
(『短歌歳時記』近藤芳美監修 長谷部淳編著 桜楓社 昭和58年)
あれ…(°0°)
いくら温暖化とはいえ…
いくら温暖化とはいえ…
よくよく見ると
クマゼミのようですが死んだまま木に止まっているようです。
クマゼミのようですが死んだまま木に止まっているようです。
木と空に
村山槐多
木が風にふるへる
死神の眼の様にくらい葉が
ざわざわとゆらぐ
絶えまなく葉は光る
命がその度(たび)に輝く
幽(かすか)な紫に
私の命が
もどかしさうに哀(かな)しさうに
空が木をみつめて居る
絶えまなくふるへる木を
それから私を
その空をふつと風が吹き消す
私はまばたきする
命は消えさうだ。
(『日本の詩歌17』)
木が風にふるへる
死神の眼の様にくらい葉が
ざわざわとゆらぐ
絶えまなく葉は光る
命がその度(たび)に輝く
幽(かすか)な紫に
私の命が
もどかしさうに哀(かな)しさうに
空が木をみつめて居る
絶えまなくふるへる木を
それから私を
その空をふつと風が吹き消す
私はまばたきする
命は消えさうだ。
(『日本の詩歌17』)
花八つ手私見あやまりゐたりけり
(『しづ子』)
(『しづ子』)
イヌホウズキ(ナス科)
高雄
西行の夜具も出て有(ある)紅葉哉
[訳]西行の寝具も出ている,燃えるような高雄の寺の紅葉よ。
[語]西行の夜具―高雄の神護寺の文覚上人が,
西行の夜具も出て有(ある)紅葉哉
[訳]西行の寝具も出ている,燃えるような高雄の寺の紅葉よ。
[語]西行の夜具―高雄の神護寺の文覚上人が,
法華会で西行を宿泊させた故事(井蛙抄・六)。
[解]西行を憎んで頭を打ち割ってやろうとした文覚が,
高雄で対面した後,西行に親しみを抱いたという故事をふまえ,
[解]西行を憎んで頭を打ち割ってやろうとした文覚が,
高雄で対面した後,西行に親しみを抱いたという故事をふまえ,
文覚の愛憎を紅葉の色で象徴した。
(『蕪村句集 現代語訳付き』)
(『蕪村句集 現代語訳付き』)
今朝は,薄曇りであまり日が照っていませんでしたが
風がなかったので両親も散歩を楽しめました(^-^)
風がなかったので両親も散歩を楽しめました(^-^)
なんかカキの実みたいだなと思っていると
「ボクはジョウビタキ!」と可愛い声で訴えていた(^^ )
夕空に光の如く鷺とべば悲しみ和ぎて屋上を去る 河野愛子
(『現代の短歌』)
(『現代の短歌』)
五条キャバレー
石叩ひるの奏楽瀬にこたへ
昭和21年作。
秀野一家の住まいは四条と五条の中間に位置する。
四条も五条も歓楽街。
昼間,鴨川の川原でトランペット等々の楽器を奏でているのは
石叩ひるの奏楽瀬にこたへ
昭和21年作。
秀野一家の住まいは四条と五条の中間に位置する。
四条も五条も歓楽街。
昼間,鴨川の川原でトランペット等々の楽器を奏でているのは
同じジョウビタキ♂でも違いますね(^▽^)
昃(ひかげ)りしもの慕(した)はしや鶲来る 後藤夜半
(『カラー図説 日本大歳時記[秋](旧版)』昭和57年)
(『カラー図説 日本大歳時記[秋](旧版)』昭和57年)
茫々と吹かるるは尾花のみならず足首寒しバスを待つとき 大西民子
(『現代の短歌』)
(『現代の短歌』)
落葉の中にいると分かりにくい…
キタテハの秋型かな?
キタテハ?の撮影に夢中になっていると(~_~;)
ケチヂミザサのひっつきむしはネバネバしているので
手で取ろうとしても手がネバネバしてしまいます。
で,いつもミニほうきでふきとっています。
検索すると一日天日干しにするといいそうです。
ケチヂミザサのひっつきむしはネバネバしているので
手で取ろうとしても手がネバネバしてしまいます。
で,いつもミニほうきでふきとっています。
検索すると一日天日干しにするといいそうです。
脱穀機が田んぼに向かっていました。
稲が掛けられた「はざ掛け」の景色も今日までのようです。