いろいろの木々や染(そめ)はのやわた山(やま)
秋季の八幡山と言えば,石清水八幡宮のことであろう。
様々の木々がそれぞれに色づき八幡の山を染めている。
「男山」の異名もある。
原句「いろいろの木ゝや染はのやわた山)
(『捨女句集』)
いろ「いろ」は「くの字点」
秋季の八幡山と言えば,石清水八幡宮のことであろう。
様々の木々がそれぞれに色づき八幡の山を染めている。
「男山」の異名もある。
原句「いろいろの木ゝや染はのやわた山)
(『捨女句集』)
いろ「いろ」は「くの字点」
山家集 中 雑 997
ふるはたの 岨(そは)の立つ木に ゐる鳩の 友呼ぶ声の すごき夕暮
古畑の近くの崖に立つ木にとまっている鳩が,友を呼んで鳴いている。
その声がいかにも荒涼とした感じがする夕暮れだよ。
『家集』では「述懐の心を」の歌群中の歌。
群からはぐれた鳩が夕暮に友を呼んで鳴く声に,西行自身の姿を見出しての述懐の歌。
(『山家集』)
ふるはたの 岨(そは)の立つ木に ゐる鳩の 友呼ぶ声の すごき夕暮
古畑の近くの崖に立つ木にとまっている鳩が,友を呼んで鳴いている。
その声がいかにも荒涼とした感じがする夕暮れだよ。
『家集』では「述懐の心を」の歌群中の歌。
群からはぐれた鳩が夕暮に友を呼んで鳴く声に,西行自身の姿を見出しての述懐の歌。
(『山家集』)
メジロ
エナガ
山の子が山駆けめぐる秋は好し
(『しづ子』)
(『しづ子』)
木啄(きつつき)も日の暮(くれ)かゝる紅葉(もみぢ)哉
(『古典俳文学大系15 一茶集』丸山一彦 小林計一郎校注者 集英社 昭和45年)
(『古典俳文学大系15 一茶集』丸山一彦 小林計一郎校注者 集英社 昭和45年)
シジュウカラがかたい繭を破りイラガを駆除してくれましたp(^-^)q
黄葉(もみぢ)ちりて身柄あらはれし四十雀(しじふから)この野の小禽(ことり)今は去るべし 宇都野 研
(『日本の詩歌29 短歌集』 中央公論社 昭和45年)
(『日本の詩歌29 短歌集』 中央公論社 昭和45年)
最近なかなか会えなかったヤマガラ
山雀や愚は人に多かりき 塩原井月
(『図説俳句大歳時記 秋』 角川書店 昭和39年)
(『図説俳句大歳時記 秋』 角川書店 昭和39年)
撞きもせぬ鐘を見に行く紅葉かな
○撞きもせぬ鐘 駿河国(静岡県)掛川観音寺の無間の鐘。
撞くと無間地獄に落ちる。
『東海道名所図会』に
「この鐘を撞けば,現世にては無量の財宝を得るといへども,未来は無間地獄に堕落するとなり」。
(『井月句集』)
○撞きもせぬ鐘 駿河国(静岡県)掛川観音寺の無間の鐘。
撞くと無間地獄に落ちる。
『東海道名所図会』に
「この鐘を撞けば,現世にては無量の財宝を得るといへども,未来は無間地獄に堕落するとなり」。
(『井月句集』)
さぎ【鷺】
大型でよく目立つから,日本画の画題としても好んで描かれ,うたに詠まれることも多い。
一般に鷺といえば白鷺をさす。
鶴に似るが,飛翔時に首を乙字型に縮めるのが特徴。
西欧では,鷺は暁を迎える最初の鳥とされ,コウノトリと同じく子供を運ぶ鳥と伝えられる。
長い首は長寿を象徴し,水陸二重の生活は貴族性と卑俗姓の二面を表わす。
伝承では観音の化身,また,雨を予知する鳥になる。
(『岩波現代短歌辞典』)
大型でよく目立つから,日本画の画題としても好んで描かれ,うたに詠まれることも多い。
一般に鷺といえば白鷺をさす。
鶴に似るが,飛翔時に首を乙字型に縮めるのが特徴。
西欧では,鷺は暁を迎える最初の鳥とされ,コウノトリと同じく子供を運ぶ鳥と伝えられる。
長い首は長寿を象徴し,水陸二重の生活は貴族性と卑俗姓の二面を表わす。
伝承では観音の化身,また,雨を予知する鳥になる。
(『岩波現代短歌辞典』)
見ていると少し詰めると止まれるのに譲らないな…
大風の森の中より寒鴉 原 石鼎
(『カラー図説 日本大歳時記[冬](旧版)』昭和57年)
(『カラー図説 日本大歳時記[冬](旧版)』昭和57年)