2016年11月20日日曜日

夜露の降りた朝は

暖かな朝なのでウインクしてくれたのかな(゜ー^)
夜露が残っていました。
クヌギの枯れ葉が独りで踊っていた
薄がくるくると踊っている
ダンスのパートナーはアレチヌスビトハギ(*゜∀゜*)
   秋の日の こころ

花が 咲いた
秋の日の
こころのなかに 花がさいた

(『八木重吉全詩集1』)
安宿のコスモスにして赤く白く
(『山頭火大全』 講談社 1991年)
 白露に気の付(つく)年と成にけり

[訳]白露が結んだことに気がつく年齢になったものだなあ。
[解]白露は世の無常の象徴。
それに気づく年齢になったことを自覚。
無我夢中で生きてきて,ふと振り返ると初老。
江戸期は40歳になると初老。
(『一茶句集 現代語訳付き』)
高校女生徒奈良漬に酔ひ寺紅葉  中村草田男
(『図説俳句大歳時記 秋』 角川書店 昭和39年)
二日ぶりの散歩,暖かいので母が喜んでいました(^-^)
しかすがに左右より散りかかる木の葉に逢へばこころ華やぐ
(『与謝野晶子歌集』)

しかすがに〔副〕《シカは然。スは有りの意の古語。ガは所の意。アリカのカの転。ニは助詞。平安時代以後,サスガニとなる》
そうあるところで,の意が古い意味。転じて,そうではあるが。それでも。

(『岩波古語辞典(旧版)』)
巻第五 秋歌下 259  
  題知らず    よみ人知らず
秋の露色々ことにおけば山の木の葉のちくさなるらめ

秋の露が,色さまざまにおくからこそ,山の木の葉が色とりどりに色づくのだろう。
○ことに 「異に」。露じたいが色々な色を持っている。
○ちくさ 「千種」であるが,ここは木の葉の種類ではなく,さまざまな色。
(略)
木の葉は露が染めるものだ,「白露」とはいうが,実際には露の輝きは色とりどりではないか,と主張する趣。
(『新版 古今和歌集』)


すずめ子の一羽とまりて啼く見ればあをき細枝に朝日さゆらぐ
(『若山牧水歌集』)
今日はもう十一月の二十日なり桐の梢空に桐の実が鳴る
(『歌集 方代』)
黄葉(くわうえふ)は空より賜(た)ぶといちはやく銀杏のひと木いろづきそめぬ  上田三四二
(『現代の短歌』)
 あなかしこ芙蓉の玉は秘めませなむくの緋(ひ)ぶくさ蒔絵(まきゑ)の小筥(こばこ)    山川登美子 
(『日本の詩歌29 短歌集』 中央公論社 昭和45年)
こんなに持つてきてくださつてころがるみかん  萩原井泉水
(『日本の詩歌19』)
どんぐりを踏んでしまったごめんなさい
(『俳句で綴る変哲半生記』)