2016年11月29日火曜日

晴れ間と曇り空がくるくると…

日射しがあって,少し残っていたハナミズキの実が光っていました(o^^o)
雀らよ小便無用古衾(ふるぶすま)

[訳]雀たちよ小便しちゃいけないよ。この古衾に。
[解]古衾は,古びた寝具。それをいいことに雀たちが,小便する。
黴(かび)臭い匂いもする。
日常のありふれた風景をユーモラスに見て,雀たちに呼びかけた。
(『一茶句集 現代語訳付き』)
山家集 上 秋 488
   暮秋(ぼしう)
暮れはつる 秋の形見に しばし見ん 紅葉散らすな 木枯の風

今日で終わりとなってしまう秋の形見として,しばらく紅葉を見ていたいから,
木枯の風よ,紅葉を散らさないでおくれ。
(『山家集』)
ヒドリガモ L48.5cm
中形のカモで嘴は短く,くびも短い。
水上では体を高く保っている。
雄の額から頭頂は黄白色で,頭部からくびは茶褐色,
目の後方に緑色光沢を持つ個体もいる。
胸はぶどう褐色で,体の他の部分は灰色,下尾筒は黒い。
雨覆は白くて飛翔中に目立つ。嘴は鉛色。
雌は褐色で他の種の雌より褐色味が強く,腹部は白い。
飛鳥中,雨覆は灰褐色で,大雨覆の先は白く,白い線となる。
雄の若鳥は雨覆が白くなく,飛翔中のパターンは雌に似る。
また,エクリプスの雄は雌に似ているが,雨覆は白い。
声:ピューンという口笛のような比較的大きな声で鳴く。
習性:冬鳥として湖・川・内湾などに渡来。
他のカモ類より陸に上がって草を食べることが多い。

(『フィールドガイド 日本の野鳥』)
あしひきのやまのたをりのもみぢばをたをりてぞこしあめのはれまに   良寛

○やまのたをり―「たをり」は山の頂の撓んだところ。「たわ」とか「たを」ともいう。
▽あなたのために山の鞍部で紅葉を手折って来た。
雨の晴間をみはからって。
(『近世和歌集 日本古典文学大系93』
    高木市之助・久松潜一校注/岩波書店 昭和41年)
小首をかしげて( ^-^)
枯蔓をもがき抜けたる鶲かな  水原秋櫻子
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)
老いの名のありとも知らで四十雀  芭蕉
(『図説俳句大歳時記 秋』 角川書店 昭和39年)
木々を見ているとこんな場面に出会うことがあります
どれくらいの確率でこのように器用に
穴にうまくはまるのかなと不思議です(゜∀゜)
巻第四 秋歌上 243
  寛平御時后宮の歌合の歌      在原棟梁(むねやな)
秋の野の草のたもとか花すすきほに出でて招く袖と見ゆらむ

秋の野の草の袂なのか,花薄は。
それで穂が出ると袖が招いていると見えるのだろう。
○初二句 「秋の野の草」を着物に見立てて,薄をその袂に見立てる。
○招く 薄の穂が風に揺れるさま。その様子を手招きするものと見なす。
(『新版 古今和歌集』)
飛んでいく…
ちょっと先で止まってくれたヽ(^。^)丿

 夏の花だと思っていたら…

カンナ炎天病ひならざる一日の寐
(『しづ子』)
こちらは穴が大きいから確率が高いかな(^^ )