2016年11月5日土曜日

青空で日ざしが気持ちいいです(^_^)b

北日本や高原で子育てしたモズの一部は,秋に暖かい地方へ渡る。
秋から冬は自分の食料を確保するために1羽1羽がなわばりをもち,異性を受け入れない。

(『鳥のおもしろし生活』)
   わらぢながら墓参
息災(そくさい)で御目にかかるぞ草の露   一茶

息災―無事。
文化14年(1817)最後の江戸入りをして十ヵ月ぶりに帰った時の吟である。
この時に限らず,放浪時代にも,まず墓所をさして帰って来たのであった。
ひとくれの石碑が一茶を故郷につなぐ大きな力ともなっていたのである。
(『蕪村集 一茶集 日本古典文学大系58』
      暉峻康隆 川島つゆ校注者/岩波書店 1959年)
 木槿にもそばにも交(まじ)る野菊哉

▼人家の垣根の木槿の花にも、山畑の蕎麦の花にも混じって野菊が乱れ咲いている。
どこにでも移動して花咲かせる野菊の生命力のたくましさ。
(『蕪村全集 第一巻 発句』)
   か ぜ

しろがねのかぜすぐ
いつしかさえたるひとみ
ひとすぢのかぜすぐ
こしかたにみちあり
そらなるつき
ひるのさみしさに
ゆくてをばとふなかれ

(『山村暮鳥全詩集』 彌生書房 昭和39年)
    コスモス

うす日のなかに
コスモスがゆれてゐる
ひかりはかすかにみなぎり
花をみる胸はあかるむ

(『八木重吉全詩集2』)
岩がツワブキの花を嬉しそうに眺めていました(^-^)
年ごとに時としなればわが庭に來啼くひたきの聲のしたしさ
(『若山牧水歌集』)
山冷えに濃き薄きある紅葉(もみぢ)かな
(『井月句集』)
ムラサキシジミ(シジミチョウ科
ちょっとだけ翅を広げてくれました(o^^o)
世の中は鶺鴒の尾のひまもなし  凡兆
(『図説俳句大歳時記 秋』 角川書店 昭和39年)
この実はノイバラの実ではないかもしれませんが(^^ゞ

ノイバラ バラ科 キジ類,レンジャク類,アトリ類など
 平地から山地の林縁部や,川原や草原などに普通にある。
 イバラの仲間は10種類ほどあり,どの種類も11月頃に赤く熟すが,
この頃に鳥が採食することは少ない。
ツグミ類やキジバトなども採食するが,どの鳥もたくさん食べるということはないようだ。
ただ,レンジャク類に限ってはたくさん食べることがある。
 柔らかくなった実を口に入れると,ほのかに甘味があるが,おいしいというほどではない。
イバラの仲間にはハマナスのように生だと甘みがあり,
ジャムなどにするとなかなかおいしいものもある。

(『野鳥と木の実』)
歯がまたぬけた朝から百舌鳥がするどい
(『山頭火大全』 講談社 1991年)
今朝も雲一つない青空でした(^-^)
ヨウシュヤマゴボウ(ヤマゴボウ科)
さればこそ賢者は富(とま)ず敗荷(やれはちす)

[訳]だからこそ賢者は金持ちにならないのだ,なあ破れた蓮よ。
[語]さればばこそ―謡曲でよく使われ,俳諧にも取り入れられた。
賢者―蓮は君子に喩えられる。
[解]賢者が,しおれた君子(蓮)に語りかけて同意を求めたとする趣向。
貧しいのは,賢いからだと言い聞かせるおかしさ。
[参]諺「賢者ひだるし,伊達寒し」(和漢故事要言)。
(『蕪村句集 現代語訳付き』)
ナツアカネ(トンボ科)
あきあかねすでに見えざり秋の陽の光の束の角度正しき  玉井清弘
(『現代の短歌』)
 過眼線が黒いので
モズ