おいお前いつも来るなぁ寒雀
(『俳句で綴る変哲半生記』)
(『俳句で綴る変哲半生記』)
今日は「小雪」ですが,暖かな朝です。
明日は,グーンと寒くなるとか…
紅葉(もみぢ)して百姓禰宜(ねぎ)の出立哉
[訳]山は紅葉。百姓禰宜がこれから仕事に出発して行くよ。
[解]百姓禰宜は,百姓しながら禰宜をつとめる神職。
宮司の命を受けて,紅葉の山を越えて職務に就くのだろう。
下五「出立哉」が,ふだんの百姓仕事とは異なる禰宜の颯爽とした姿を彷彿させてくれる。
その変身ぶりに好感を抱いての作。
(『一茶句集 現代語訳付き』)[訳]山は紅葉。百姓禰宜がこれから仕事に出発して行くよ。
[解]百姓禰宜は,百姓しながら禰宜をつとめる神職。
宮司の命を受けて,紅葉の山を越えて職務に就くのだろう。
下五「出立哉」が,ふだんの百姓仕事とは異なる禰宜の颯爽とした姿を彷彿させてくれる。
その変身ぶりに好感を抱いての作。
空はゆたかな柿のうれたる風のいろ
(『山頭火大全』 講談社 1991年)
(『山頭火大全』 講談社 1991年)
今朝,東北で地震があり津波も恐怖の記憶を蘇らせました。
現在,月がもっとも地球に近づいている時期。
月の引力が,最近の地震を起こす引き金の一つになっているのかな…
現在,月がもっとも地球に近づいている時期。
月の引力が,最近の地震を起こす引き金の一つになっているのかな…
屋根の上に尻尾動かす鳥来りしばらく居つつ飛びにけるかも
(『日本の詩歌8 斎藤茂吉』)
(『日本の詩歌8 斎藤茂吉』)
山家集 上 秋 483
草花の野路の紅葉
紅葉散る 野原を分けて 行く人は 花ならぬまた 錦きるべし
紅葉の散る野原を分けて行く人は,春であれば散る花の錦を着るのであろうが,
秋である今はまた紅葉の錦を着ることであろう。
◇花ならぬまた 板本「花ならぬまで」とあり,
花の錦ではないまでも紅葉の錦を着る,の意となる。
(『山家集』)
草花の野路の紅葉
紅葉散る 野原を分けて 行く人は 花ならぬまた 錦きるべし
紅葉の散る野原を分けて行く人は,春であれば散る花の錦を着るのであろうが,
秋である今はまた紅葉の錦を着ることであろう。
◇花ならぬまた 板本「花ならぬまで」とあり,
花の錦ではないまでも紅葉の錦を着る,の意となる。
(『山家集』)
巻第七 1409
秋山の黄葉(もみち)あはれびうらぶれて入りにし妹は待てど来まさず
秋山の黄葉のあわれに魅せられて,心もしおれて入っていった妻は,待っていても帰って来ない。
うらぶれて 冥界に心奪われた死者の姿。
入りにし 山中他界の思想。
(『万葉集(二)』)
秋山の黄葉(もみち)あはれびうらぶれて入りにし妹は待てど来まさず
秋山の黄葉のあわれに魅せられて,心もしおれて入っていった妻は,待っていても帰って来ない。
うらぶれて 冥界に心奪われた死者の姿。
入りにし 山中他界の思想。
(『万葉集(二)』)
いてふちりしける日なたが行手にあり 篠原 梵
(『植物歳時記』)
(『植物歳時記』)
さうび散る君恋ふる人やまひしてひそかに知りぬ死の趣を
(『与謝野晶子歌集』)
(『与謝野晶子歌集』)