2016年11月11日金曜日

ポカポカ陽気♪

今日は,午後からやって来ました。
日差しが眩しいくらい(^。^)
藪蔭(やぶかげ)に野菊の花のすこしある去来(きょらい)の墓のありどころかな  吉井勇
(『短歌歳時記』近藤芳美監修 長谷部淳編著 桜楓社 昭和58年)

秋山の黄葉(もみぢ)を茂み迷(まと)ひぬる妹(いも)を求めむ山道(やまぢ)知らずも  柿本人麻呂(かきのもとひとまろ)

『万葉集』巻二。
人麻呂は大和の軽(かる)の地にひそかに妻を持っていた。
今の橿原市内。
だが妻が死ぬ。
彼は悲しみにくれて,長歌とその反歌(かえしうたの意で,
長歌の内容をもう一度要約する)たる短歌による挽歌(ばんか)を歌った。
右はその短歌。
「茂み」は茂っているので。
歌はここで一たん切れる。
「迷ひぬる」は山路に迷った。
実際は死んでしまったこと。
秋の山の黄葉があまりに深く茂っているので,
迷いこんだ恋しい妻を探そうにも道が分からないのだ。
(『新編折々のうた』大岡信/朝日新聞社 1983年)

昨日までは,冬空だったけど
今日は,午後もポカポカ陽気(o^^o)
人と契らば濃く契れ,薄き紅葉も散れば散るもの(小歌)

 恋をするならば親密に付き合うがよい。
色の薄い紅葉であっても,いつかは必ず散ってしまうものなのだから。
(『戦国時代の流行歌 ~高三隆達の世界』)
小春日の天神様へ通りゃんせ
(『俳句で綴る変哲半生記』)
いつも群れているドバトが一羽だけで餌を探していました。

淋しさに飯をくふ也秋の風
(『新訂 一茶俳句集』)
3時過ぎまで青空が広がっていたけど
4時過ぎには曇り空になり冬のようでした…
一休みしておにぎりを食べようとすると…
 ヒメアカタテハも日向ぼっこで一休み( ^-^)
カリンの実が笑っている(^^ )

榠樝(くわりん)の木裸となりて風をさまる
(『現代俳句女流シリーズⅦ 58 椎の実』山崎千枝 牧羊社 昭和62年)
桐の蕾ですが顔に見える(^▽^)

花芙蓉しぼむ時刻を忘れない  伊藤好江
(『川柳歳時記』奥田白虎編 創元社 昭和58年)
白木槿(しろむくげ)嬰児も空を見ることあり   細見綾子
(『日本の詩歌30』)

死を誘ひ死をはばみては秋桜
(『しづ子』)

せきれいの尾のはし立をあと荷物  天橋立自画賛

[訳]鶺鴒の尾がせわしく動くように,忙しく橋立を後にしたよ。
荷物は後に受け取ろう。
[語]せきれいの尾―忙しいさま。
はし立―天橋立。
あと荷物―はし立を「跡にする」と「後から送る荷物」をかけた。
[解]せわしく去ってゆく自分を戯画化じながら,百川の後塵を拝したと願った作。
蕪村が敬愛する南画家で俳人の彭城百川(宝暦2年没・56歳)が天橋立を去って帰京する際に,
「はしだてを先にふらせて行秋ぞ」
(天橋立から紅葉して行くのを先触れとして,次第に秋が深まって行く)と詠んだ句をふまえる。
(『蕪村句集 現代語訳付き』)
ベニシジミキゴシハナアブが一緒にいるけど(^ー゜)
最後に出会えたのがモズ
凛凛しい顔ですがプロポーズする時はいじらしいですよ(^_-)
(今の時期は,互いにライバルですが)
モズの鳴きまね」(動画)
飛ぶ鳥に刃(やいば)なきことさびしとも美(は)しともおもふ暮れぐれにして  水原紫苑
(『現代の短歌』)