御空より発止と鵙や菊日和 川端茅舍
(『図説俳句大歳時記 秋』 角川書店 昭和39年)
(『図説俳句大歳時記 秋』 角川書店 昭和39年)
百舌鳥ないてパッと明るうなる
(『山頭火著作集Ⅰ あの山越えて』大山澄太編/潮文社 昭和47年)
(『山頭火著作集Ⅰ あの山越えて』大山澄太編/潮文社 昭和47年)
漸(やうや)くに心静かや鵙もなき 星野立子
(『日本の詩歌30』)
(『日本の詩歌30』)
我寝息守るかに野菊枕上(まくらがみ) 杉田久女
(『現代日本文學全集91 現代俳句集』 筑摩書房 昭和32年)
(『現代日本文學全集91 現代俳句集』 筑摩書房 昭和32年)
ひつぢ田にもみぢちりかゝるゆふ日哉
[訳]青々としたひつぢ田に紅葉が散りかかり,ますます赤く燃える夕日よ。
[語]ひつぢ田―刈り取った後の稲の切り株に,再び青々とした稲が生えた田。
(『蕪村句集 現代語訳付き』)
[訳]青々としたひつぢ田に紅葉が散りかかり,ますます赤く燃える夕日よ。
[語]ひつぢ田―刈り取った後の稲の切り株に,再び青々とした稲が生えた田。
(『蕪村句集 現代語訳付き』)
山家集 下 雑 1086
心をば 深き紅葉(もみぢ)の 色に染めて 別れて行くや 散るになるらん
あなたが私のことを思って下さる深いお心を,濃い紅葉の色のようにわが心に染めて,
別れて行くのは,紅葉でいえば散ることになるのでしょうか。
下句の表現により,遠く修行に旅立ち,これが最後の別れになるかも知れに旨を伝える。
(『山家集』)
心をば 深き紅葉(もみぢ)の 色に染めて 別れて行くや 散るになるらん
あなたが私のことを思って下さる深いお心を,濃い紅葉の色のようにわが心に染めて,
別れて行くのは,紅葉でいえば散ることになるのでしょうか。
下句の表現により,遠く修行に旅立ち,これが最後の別れになるかも知れに旨を伝える。
(『山家集』)
桐は実となりし日ごとのこころかな
(『しづ子』)
(『しづ子』)
蠟燭を一本灯しほそぼそと心の中を覗きおりたり
(『もしもし山崎放代ですが』)
(『もしもし山崎放代ですが』)
スポンジボブのカーニがいた(*゜∀゜*)
和歌の君に俳諧の臣や菊花節 松根東洋城
(『図説俳句大歳時記 秋』 角川書店 昭和39年)
(『図説俳句大歳時記 秋』 角川書店 昭和39年)
巻第十四(相聞) 3521
烏とふ大(おほ)をそ鳥(どり)のまさでにも来(き)まさぬ君をころくとそ鳴く
烏という軽率な鳥が,本当はお出でならないあなたなのに,コロク(自分から来る)と鳴くよ。
▽「大をそ鳥」の「をそ」は,「早稲」を言う「わさ」の転。早とちりの意。
「ころく」は,烏の鳴き声の擬音。それを「自(ころ)来(く)」という言葉に聞きなした。
(『万葉集(四)』)
烏とふ大(おほ)をそ鳥(どり)のまさでにも来(き)まさぬ君をころくとそ鳴く
烏という軽率な鳥が,本当はお出でならないあなたなのに,コロク(自分から来る)と鳴くよ。
▽「大をそ鳥」の「をそ」は,「早稲」を言う「わさ」の転。早とちりの意。
「ころく」は,烏の鳴き声の擬音。それを「自(ころ)来(く)」という言葉に聞きなした。
(『万葉集(四)』)
不思議そうな顔をしていますね(^▽^)
四十雀 しじゅうから(しじふから) しじゅうがら
[名前の由来・文化] 平安時代には「しじゅうからめ」,室町時代から「しじうから」とよばれた。
名は「から」は小鳥の総称,「しじう」は鳴き声に由来するという説もある。
(『俳句の鳥・虫図鑑』復本一郎監修 成美堂出版 2005年)
[名前の由来・文化] 平安時代には「しじゅうからめ」,室町時代から「しじうから」とよばれた。
名は「から」は小鳥の総称,「しじう」は鳴き声に由来するという説もある。
(『俳句の鳥・虫図鑑』復本一郎監修 成美堂出版 2005年)
眩しそうに空を見上げるハクセキレイ
今日は,文化の日で親子連れを多く見かけました(^-^)
今日は,文化の日で親子連れを多く見かけました(^-^)
鶺鴒の吹分かれても遠からず 阿波野青畝
(『日本の詩歌30』)
(『日本の詩歌30』)
キミガヨラン(リュウゼツラン科)
父母の時代は「天長節」でした。
戦後,憲法が公布された日でもあります。
朝のうちは寒かったので,蝶たちも飛び回るよりも
日向ぼっこをしていました( ^-^)
〔欠題詩群(二)〕
あかんぼが
草のようにわらふ
しづかで
しいんとするような 絵だ
わたしは桃子ちやんが わらふのをみる
こんどは 泣いた
おこった,かじりついた,
ひとつひとつが
崇厳(そうごん)な 歴史
一刀(いつとう)もかえがたい
うごく 彫像の 小児よ,
(『八木重吉全詩集1』)
あかんぼが
草のようにわらふ
しづかで
しいんとするような 絵だ
わたしは桃子ちやんが わらふのをみる
こんどは 泣いた
おこった,かじりついた,
ひとつひとつが
崇厳(そうごん)な 歴史
一刀(いつとう)もかえがたい
うごく 彫像の 小児よ,
(『八木重吉全詩集1』)