2016年11月3日木曜日

文化の日

 御空より発止と鵙や菊日和  川端茅舍
(『図説俳句大歳時記 秋』 角川書店 昭和39年)
百舌鳥ないてパッと明るうなる
(『山頭火著作集Ⅰ あの山越えて』大山澄太編/潮文社 昭和47年)
(やうや)くに心静かや鵙もなき  星野立子
(『日本の詩歌30』)
我寝息守るかに野菊枕上(まくらがみ)  杉田久女
(『現代日本文學全集91 現代俳句集』 筑摩書房 昭和32年)
ひつぢ田にもみぢちりかゝるゆふ日哉

[訳]青々としたひつぢ田に紅葉が散りかかり,ますます赤く燃える夕日よ。
[語]ひつぢ田―刈り取った後の稲の切り株に,再び青々とした稲が生えた田。
(『蕪村句集 現代語訳付き』)
本当に 
心の底から
願っていることに
向き合えば
いのち 輝く

(『日付けの大きいカレンダー』)
山家集 下 雑 1086
心をば 深き紅葉(もみぢ)の 色に染めて 別れて行くや 散るになるらん

あなたが私のことを思って下さる深いお心を,濃い紅葉の色のようにわが心に染めて,
別れて行くのは,紅葉でいえば散ることになるのでしょうか。

下句の表現により,遠く修行に旅立ち,これが最後の別れになるかも知れに旨を伝える。
(『山家集』)
桐は実となりし日ごとのこころかな
(『しづ子』)
蠟燭を一本灯しほそぼそと心の中を覗きおりたり
(『もしもし山崎放代ですが』)
スポンジボブのカーニがいた(*゜∀゜*)
和歌の君に俳諧の臣や菊花節  松根東洋城
(『図説俳句大歳時記 秋』 角川書店 昭和39年)
巻第十四(相聞) 3521
烏とふ大(おほ)をそ鳥(どり)のまさでにも来(き)まさぬ君をころくとそ鳴く

烏という軽率な鳥が,本当はお出でならないあなたなのに,コロク(自分から来る)と鳴くよ。
▽「大をそ鳥」の「をそ」は,「早稲」を言う「わさ」の転。早とちりの意。
「ころく」は,烏の鳴き声の擬音。それを「自(ころ)来(く)」という言葉に聞きなした。
(『万葉集(四)』)
 不思議そうな顔をしていますね(^▽^)

四十雀 しじゅうから(しじふから) しじゅうがら
[名前の由来・文化] 平安時代には「しじゅうからめ」,室町時代から「しじうから」とよばれた。
名は「から」は小鳥の総称,「しじう」は鳴き声に由来するという説もある。

(『俳句の鳥・虫図鑑』復本一郎監修 成美堂出版 2005年)
 眩しそうに空を見上げるハクセキレイ
今日は,文化の日で親子連れを多く見かけました(^-^)
鶺鴒の吹分かれても遠からず   阿波野青畝
(『日本の詩歌30』)
キミガヨラン(リュウゼツラン科)

天皇が好きで死んだバーちゃん
字が読めず

(「寅さん、何考えていたの?~渥美清・心の旅路~」)

父母の時代は「天長節」でした。
戦後,憲法が公布された日でもあります。
朝のうちは寒かったので,蝶たちも飛び回るよりも
日向ぼっこをしていました( ^-^)
〔欠題詩群(二)〕

あかんぼが
草のようにわらふ
しづかで
しいんとするような 絵だ
わたしは桃子ちやんが わらふのをみる
こんどは 泣いた
おこった,かじりついた,
ひとつひとつが
崇厳
(そうごん)な 歴史
一刀
(いつとう)もかえがたい
うごく 彫像の 小児よ,

(『八木重吉全詩集1』)