はや正月も三日になりました。
この三日間、穏やかな晴れ間でしたが
「北日本で大雪 4日にかけ東日本の日本海側の山沿いなども大雪に」(NHK)今朝は、ジョウビタキのオスとメス、帰りにはメス同士が、なわばりを争って
互いに威嚇をしているところに出会いました。
どちらかがなわばりを去っていけばそこで争いは終わる。
残酷で愚かな人間だけが大量虐殺をする。
「ガザ地区 人道エリア含む各地にイスラエル軍空爆 43人以上死亡」(NHK)折々のことば 鷲田清一 3310
平和/それは花ではなく/花を育てる土
平和/それは歌ではなく/生きた唇
谷川俊太郎
平和は旗として掲げるものでなく、着なれた下着やいつも吸っている空気のように、「あたりまえなもの」としてあるはずだと、詩人はいう。
「退屈」で「素気ない」のがその証しであるほどに。
それは、願うものでも祈るものでもなく、待っていればいずれ訪れものでもなくて、人びとの身を養うもの。
だからなくてはならぬもの。
詩集『うつむく青年』(1971年)から。
2025・1・11971年版ではありませんが
平 和
平和
それは空気のように
あたりまえなものだ
それを願う必要はない
ただそれを呼吸していればいい
(『うつむく青年』谷川俊太郎 サンリオ 1989年)平和
それは今日のように
退屈なものだ
それを歌う必要はない
ただそれに耐えればいい平和
それは散文のように
素気ないものだ
それを祈ることはできない
祈るべき神がいないから平和
それは花ではなく
花を育てる土
平和
それは歌ではなく
生きた唇平和
それは旗ではなく
汚れた下着
平和
それは絵ではなく
古い額縁平和を踏んづけ
平和を使いこなし
手に入れねばならぬ希望がある
平和と戦い
平和にうち勝って
手に入れねばならぬ喜びがある
(『うつむく青年』谷川俊太郎 サンリオ 1989年)「平和」は『自選 谷川俊太郎詩集』で読むことができます。
『自選 谷川俊太郎詩集』より
ほほえみ
ほほえむことができぬから
青空は雲を浮べる
ほほえむことがきぬから
木は風にそよぐほほえむことができぬから
犬は尾をふり――だが人は
ほほえむことができるのに
時としてほほえみを忘れほほえむことができるから
ほほえみで人をあざむく
(『自選 谷川俊太郎詩集』岩波文庫 2013年)今朝の父の一枚です(^^)/
鶫 つぐみ
○ハラツグ(ツグミ)が去ったら雪が降る、とは伯耆大山山麓の俚言で、この地方では、ツグミは初冬に渡って来て留らずに去ってしまうらしい、といわれている。
ツグミは冬鳥として渡来し、渡って来る時には大群をなして一斉に姿を見せるが、越冬や3~4月の渡去の際には小群に分かれ、また、人里近くでは渡りの時にしか姿を見せず、また山林に棲息する種類もいる。
(『日本俗信辞典 動物編』鈴木棠三 角川ソフィア文庫 2021年)