目覚まし時計が鳴る前、3時半ころ。
携帯で地震情報を見ると震度2でした。
大雨で地盤がゆるんでいると小さな地震でも土砂災害が起きます。
「台風15号は温帯低気圧に 静岡では記録的大雨 土砂災害など警戒」(NHK)台風は、なぜこうも日本にやって来るのかな?
Ⅳ台風・竜巻・雷
台風はどうして日本へ来るか
前述したように、現在ところ台風の発生には若干わからないことがある。
そのため、台風の発生を予報することはきわめて困難である。
しかし、台風の発生は予報できなくとも、発生してから日本にくるまでには1週間は十分にかかるので、通り道さえわかっていれば、日本にくるか、それるかがわかり、台風災害を防ぐうえに大いに役立つわけである。
といっても、一つ一つの台風の動きはなかなか複雑で、容易にその進路を予想できることもあれば、非常にむずかしく、予報官を手こずらせることもある。
とはいっても、その移動は夏には太平洋上にある巨大な太平洋高気圧(小笠原高気圧)の消長に、そしてほかの季節では、この高気圧と中国大陸から南に張り出してくる大陸高気圧(シベリア高気圧)に深い関係があり、大まかに見ると、図90(省略)のようになる傾向がある。
(『新しい気象学入門 明日の天気を知るために』飯田睦二郎 ブルーバックス 昭和55年) 夏になり、太平洋高気圧の勢力が盛んになると、この高気圧から吹きでる空気はマーシャル諸島からトラック島、サイパン、フィリピン、沖縄、日本列島を結ぶ線を大きくまわって流れるようになる。
そして北太平洋南西域(南洋)に台風は、ちょうど、河のなかにできた渦巻が河の流れに流されるのと同じように、この流れに流され、はるばる日本の南方洋上にまで流されてくるのである。
言いかえると、台風は太平洋高気圧を右に見ながら、そのへりを回って移動することになる。
したがって、太平洋高気圧が、その位置を変えたり、勢力が弱くなったり強くなったりして、流れの様子が変わってくると、台風の進路も、移動する速さもその都度変わってくるのである。 ところで、このように台風の移動を左右する太平洋高気圧も、また中国大陸上の高気圧も、その位置と勢力が季節によって変動する。
太平洋高気圧は春から夏にかけては比較的緯度の高い地域(たとえば7、8月には北緯30度ぐらい)にあり、夏から秋にかけては南下し比較的緯度の高い地域(たとえば北緯20度かそれ以南)に位置する。
一方、アジア大陸上では大陸高気圧が夏になると高緯度まで北上して衰弱し、中国大陸南部は低圧部となってしまうが、夏を過ぎ秋も深まるにつれ、大陸高気圧は次第にその勢力を増し、大陸南部にまで張り出すようになる。
そうして、台風の移動はこれら二つの高気圧の季節変動によって大きく変わってくるのである。 たとえば大陸高気圧の影響が、まだ中国大陸南部にまで残っている5月頃は、その高気圧の勢力は太平洋の高気圧と連なり本邦南方洋に高圧部をつくっているため、南洋方面から西に進んできた台風はこれら二つの高気圧が作る高圧帯をつき破って北上することができず、そのまま西に進み、フィリピンから中国大陸方面に去ってゆく(図90)。
夏になり中国大陸南部の高気圧が姿を消し、太平洋高気圧の勢力が本邦の南方洋上から南西諸島方面にまで張り出してくると、台風はこの太平洋高気圧の西側のへりを回って北上し、日本列島に接近してくるのである。
夏の頃に新聞紙上などにのっている天気図で等圧線が右の方から日本列島の方に向かって舌のように出ているのが太平洋高気圧である。
この舌の形に沿って台風が次第に日本に近寄ってくる様子を確かめてみるとよい。 ところが、太平洋高気圧から吹き出る流れに流され、本邦南方洋上にまで北上してきた台風が急にその移動速度をおとすことがある。
速度がおちる場所は、台風一つ一つによってちがい、あるものは南大東島あたりで、あるものは沖縄や奄美大島あたり、ものによって東シナ海北部の海上といった具合に様々である。
そして、速度のおち具合にもいろいろあって、1~2日まったく動かなくなってしまうことも、足踏み状態からのろのろ運転になることもある。 ところが、この速度がゆるんだときこそ、気象庁の予報官にとって一番骨の折れるときなのである。
なぜかというと、こんなときは台風が進路を変えるときであり、進路を変えて急に速度をあげ、本邦にやってくるからである。
台風がその進路を変えることを転向といい、転向するところを転向点といっている。 この転向がなぜ起こるかというと、今まで太平洋高気圧から吹き出す強い流れに流されて北上してきた台風が、地球上の大気の大きな流れである中緯度地域に流れる偏西風にぶつかり、今度はこの偏西風に流されるようになるためである。
いってみれば、和歌山から阪和線に乗って東京に向かう乗客が、大阪で新幹線に乗りかえるようなもので、このとき、大阪駅が転向点というわけである。
転向点で台風の移動速度が一段とおちるのは、乗客が大阪駅で新幹線に乗りかえるのに手間どるようなものである。
そしてひとたび台風が偏西風に乗りかえると、今までとはまったくちがった猛烈な速度で日本列島に接近してくるのは、偏西風の速さが太平洋高気圧から吹き出す流れより数倍も速いためである。 それゆえ、台風が進んでくる前方の偏西風が北緯何度あたりを流れているか、そしてその速さがどのくらいであるかが、台風の転向後の進路、速度を予想するのに重要な要素となる。
そのため、台風が南西諸島あたりを北上し始めると、気象庁や測候所の予報官は偏西風の流れている位置とその速度を懸命に観察している。
転向点の位置がどこか、偏西風の流れの強さがどのくらいかによって、台風が日本にくるか、それるか、くるとすればどこか、何日頃になるかなどの見当がつくからである。
ところが、台風のなかにはものすごいものがあって、この強い偏西風をものともせずに偏西風の壁を突き破って、そのまま北上し続け、黄海や緒戦半島をつっきって中国大陸北東部にまでいってしまうのもあったり、ときには、図90に示すように勝手気ままな動き方をする台風まである(このような台風を迷走台風といっている)。
(『新しい気象学入門 明日の天気を知るために』飯田睦二郎 ブルーバックス 昭和55年)
NHK映像ファイル あの人に会いたい「アンコール さいとう・たかを(劇画家)」
「ゴルゴ13」では、
(『新しい気象学入門 明日の天気を知るために』飯田睦二郎 ブルーバックス 昭和55年)
NHK映像ファイル あの人に会いたい「アンコール さいとう・たかを(劇画家)」
「ゴルゴ13」では、
脚本には各分野に詳しい外部の人材を登用。
未来を予見するようなストーリーを生み出します。
…
クルーズ船でのウイルスの集団感染が描かれたのは
新型コロナウイルスがまん延する25年も前のことです。
…
機械の戦争になってきたら、もう、まさに破滅でしょうね。
戦争ばかりに もし いってしまったら
それを突き詰めて 人間が 全滅するまでになるでしょうね。
「こんなことしていたら どうしようもないぞ」という
もうそろそろ気がついてもいいと思うんですけどね。
常に人間は善悪を自分の都合で考える。
自分に都合がよければ善
都合が悪かったら悪と呼ぶ
怖いのはその時代その時代に乗っかった形で
正義を考え、悪を考えてしまうこと。
(さいとう・プロダクション公式サイト)