2022年5月1日日曜日

五月 雨

五月の始まりは雨。
五月雨を「さみだれ」と読むと梅雨になるけど…

今朝の雨は冷たいのでカタツムリが雨宿り?をしていました。
蕪村句集 夏
 こもり居(ゐ)て雨うたがふや蝸牛(かたつぶり)
 
 蝸牛は雨が好きなくせに、殻の中に閉じ籠(こも)っていて、降雨を疑うかのように、なかなか角(つの)を出さぬ。
その疑い深さ。早く角を出せ。

童詩ふうの佳吟。人間が疑われているのだ。
(『與謝蕪村集 新潮日本古典集成』清水孝之校注  新潮社 昭和54年)
「五月祭」は「メーデー(May Day)」

5月1日 メーデー
 世界各地で5月1日に行われる労働者の祭典。
国際デー。
ヨーロッパ各地では、本来メーデーは夏の到来を祝う五月祭のことであった。
祭りでは労働者も使用人もともに休み、祭りを祝うことから、やがて今日の「労働者の日」と形を変えたといわれている。
アメリカやカナダ、オーストラリアなど、独自のレーバーデー(労働者の日)を定めている国もある。
(『世界の祝祭日の事典』中野展子 東京堂出版)
雨の日は、静かに歩けるので好きです。
祝日などバラ園は来園者が多いので、避けていますが(^_-)
ロサ キネンシス ミニマ(Rosa chinesis var.minima) 中国南部

 中国のバラ

18世紀後半、4種類のバラがヨーロッパに持ち込まれました。
オールドブラッシュや、ティーの祖先を含むこれらはそれまでのヨーロッパバラが年に1回の開花だったのに対して、春から秋まで繰り返し開花するという画期的な性質を持っていました。
これらの導入によって品種改良が大きく前進し、19世紀前半にブルボン、ノワゼット、チャイナ、及びティーなどの系統が誕生します。
ロサ・キネンシス‘ミニマ’はミニバラの祖先です。
ロサ・キネンシス‘ウィリディフロラ’はグリーンローズと呼ばれています。
(バラ園の掲示板より)
ウクライナ発見(ヴィオレッタ・ウドヴィク)さんのTwitterに

ウクライナ人はどんな危機があっても、すぐに働き始め、新たな実現に早くなれるタイプだと思います。
そして,頑張り屋です。
この写真はウクライナの郊外でおばあさんが売っているジャガイモが写っています。
ベンチの代わりにミサイル瓦礫です。
ウクライナが絶対に勝利します。

#ウクライナ

ミサイルの瓦礫にジャガイモの画像

ナザレンコ・アンドリーさんのTwitterに

ロシアのテレビは「マリウポリのアゾフスターリ工場にいたが、武器を捨てて投降したおかげで命が助かった人」として紹介していた方、
撮影の後に殺されていたことが判明…

(画像にリンクを貼るのをやめました)
確か元知事・市長で弁護士のコメンテーターがウクライナに降伏をすすめていたと記憶している。
捕虜が殺されことを「想定外」というのだろうな。

折々のことば」 鷲田清一 2354

 そもそも「想定」と「予測」とは異なる概念であり、その混同が問題を深刻にする。 鈴木康弘

 科学者は「予測」し、その説明責任を負う。
行政や事業者はその予測にもとづいて「想定」し、必要な対策を打つ。
問題は予測の不確実さの程度。
科学者はその説明を避けてはならないし、行政や事業者はそれを、政治的な思惑から対策しない口実にしてはならないと、自然地理学者は言う。
論文「『想定外という落とし穴』(稲村哲也他編『レジリエンス人類史』所収)から。
  はじめに

 NHKラジオ第1で、夜11時5分から翌朝5時まで、「ラジオ深夜便」が毎日放送されています。
シニア世代に人気の高い番組で僕も愛聴者の一人です。
 この番組の良いところはアンカー(アナウンサー)の喋(しゃべ)りがゆっくりと物静かなこと。
また2時から4時までは西洋と日本の懐メロが流れますが、昔の音楽はゆったりとしていてこれがまたいい(ただしこの時間帯はたまにしか目が覚めませんが)。
この年になるとラジオやテレビから聞こえてくる喋りも音楽も速すぎるし音が大きすぎると感じられ、どうにも落ち着きません。
(『ラジオ深夜便 うたう生物学』本川達雄 集英社インターナショナル 2022年)
 メディアでの喋りは速いだけでなく、間(ま)がいかにも短いですね。
芸能人が雛壇(ひなだん)に並んで喋るスタイルのテレビ番組がよくありますが、感じたこと・思いついたことを間髪容(かんはつい)れず言葉にした方が勝ちという感じで、あれは脳の反射神経の速さを誇っているように感じられます。
そんな感じだから、どうしても単なる印象や思いつきを、考える間もなくパッと口に出すことになってしまう。
内容よりも早さに価値を置くのが今の社会なんでしょう。
この傾向はSNSで流れてくる多くの言葉にも共通することです。
 僕は学者という仕事柄、ああでもないこうでもないと、うだうだ時間をかけて思い悩むのが習い性(せい)となっており、こういうやり方にはついていけません。
ちょっと批判的な意見を述べれば、あれでは深くものを考える余裕はないし、発した言葉が他者を傷つけるかもしれないなどと思いやる時間もない、あやういなあと危惧(きぐ)の念を抱かされます。
 速い言葉を聞いていると、たくさんの空虚な言葉がただ流れ去っていくだけ。
疲れるばかりで虚(むな)しくなってきます。
僕は人生の長い期間、家にテレビを置いていませんでした。
今はちょっと事情があってテレビがありますが、ほとんど見ませんね。
語りのみならず、画面も話題も切り替わる速度が速すぎて疲れます。
心が落ち着きません。
早すぎる時間には問題が多いというのは、本書で繰り返し出てくるテーマです。
 そういう早い番組ばかりのところに登場したのがこの深夜便。
31年前に始まって以来、ときどき出演させてもらいました。
2018年4月からは毎月第二月曜日、11時5分から15分間、「深夜便かがく部 うたう生物学」というコーナーで、生きものの話をしています。
 放送原稿は毎回キッチリ用意します。
うつらうつらしながら耳で聞いただけで理解できるように、そして顔面神経麻痺(まひ)を患(わずら)って以来、かなり悪くなった僕の滑舌(かつぜつ)でも聞きとりやすい言葉を選ぶようにと推敲(すいこい)し、それをディレクターに送って不適切な点がないか厳しいチェックを受け、さあ本番。
でもまあ、電話でアンカーとやりとりしながらの生放送ですので、現行通りではないものが皆様のお耳に届いています。
 放送はもう4年目に入っていますが、最初の二年半分の放送原稿にかなりの手を入れ、このような本にしました。
多くの話題はすでにあちこちで書いたものですが、15分読み切りの形にこうしてまとめると、話の論点がはっきりして悪くないないなとにんまりしています。
 話の終わりは毎回歌。
話の内容を短い歌詞にまとめたものを無伴奏で歌います。
すべて僕の作詩作曲。
多くはこの放送のために用意した新曲です。
放送を始めた頃は、おそるおそるサビの部分だけ歌っていたのですが、もっとやれという声が聞こえてきて、ある時から1番の歌詞すべてを歌うようにしました。
ただ、1番だけで終わらないものがほとんどです。
さすがにそれ全部を歌うことはしていはいません。
本書には歌わなかった部分も載せてあります。
話のまとめになっているので目を通していただけると嬉しい。
 一回一回が読み切りです。
寝っ転がりながら読むのを前提にしていますので、どこからでもかまいません、どうぞ気楽にページを開いてみて下さい。
(『ラジオ深夜便 うたう生物学』本川達雄 集英社インターナショナル 2022年)
今朝の父の一枚です(^^)v
カワラヒワが朝ごはんを食べていました。

ラジオ深夜便の第4月曜日は「鳥の雑学ノート 野鳥写真家 大橋弘一」(聞き逃し配信:5月3日まで
大橋弘一さんが、カワラヒワについて語っていました。
聞き逃し配信を聞くと身近な鳥だとわかりますよ(^^)/