まだ6月で衣替えの季節なのに
7月の暑さですよね(^-^;
「目にはサングラス 帽子長袖 日焼け止め」
気象予報士さんの句(?)に
なるほどと思いました(*´▽`*)
ドクダミを写そうとしゃがむと薬のような香りがします。
(人によって感じ方が違いますが…)
ドクダミはありふれた野草ですが優れものです。
母がドクダミ茶をよく作ってくれたことを思い出します。
このドクダミについて多田多恵子さんの
『したたかな植物たち』より転記しますφ(..)
以下の画像はドクダミではありません(^_-)
ドクダミの護身術
かつては万能薬だった薬草もにおいのおかげで嫌われもの?
だが、植物のにおいは伊達じゃない。
薬効の素、身を守る楯、そのうえ通信手段にさえなるらしい。
(『したたかな植物たち―あの手この手の㊙大作戦【春夏篇】』
多田多恵子 ちくま文庫 2019年)
お気の毒だミ
外は雨。
ふと、駐車場の片隅に咲くドクダミの花の意外にも清楚な美しさに気づいたのは、
そぼ降る雨に心までしっとりと濡れたからだろうか。
日本から東南アジアにかけて分布するドクダミ科の多年草。
藪陰や薄暗い庭の隅などによく茂る。
地下茎で盛んに繁殖し、
都会のアスファルトのすき間からも芽を出す逞しさも持ち合わせている。
白い花とハート形の葉でおなじみだが、
何といっても最大の特徴は全体に漂う独特のにおいである。
昔は多くの薬効をもつ薬草として重宝され、
「十薬(じゅうやく)」とも呼ばれていた。
生葉を火であぶれば化膿傷の張り薬に。
葉を揉んだ汁は虫刺されや蓄膿症の薬になり、痔にも効く。
葉を煎じたドクダミ茶には利尿や高血圧予防の効がある。
ドクダミの名も「毒にダメを押す」という意味からついたといわれている。
人家の周辺にしか見られないのも、
人々が常備薬の意味で身近に植えたなごりなのだろう。
しかし、医薬の進歩でドクダミの存在価値は失われた。
それどころか、悪臭が災いしてすっかり嫌われものの雑草に堕ちてしまったとは、
「なんともお気の毒だミ」としかいいようがない。
先入観なしに見れば、白い十字形の花も、
濃緑色のハート形の葉も、美しい。
実際に欧米では日陰に適したグランドカバーとして庭園などで栽培されることもあり、
斑入り葉の園芸品種もつくり出されている。
おもしろいことに、欧米ではにおいも気にならない人が多いらしい。
花びらではなく葉の変形
ところで、ドクダミの「花」と書いたが、
白い花びらと見えるのは花序に付随した葉が変形した「総苞(そうほう)」であって、
本当の花びらではない。
本物の花はごく小さく、雌しべと雄しべだけの構造で花びらもなく、
中央の花軸(かじく)に多数が集まってつく。
花軸の中途にも苞が複数発達して八重咲になることもある。
ドクダミ科は花びらも萼(がく)ももたない原始的な被子植物なのだが、
このような八重咲の出現は「花びら」が進化する過程を示すモデルとして注目されている。
もともと葉の変形なので、緑がかった苞がつく突然変異株も見つかる。
白く大きな苞は、本来、
虫の注意を惹きつけてたくさん花粉を運ばせるために発達したはずである。
実際に東南アジアのドクダミは、虫が花粉を運んで結実する。
しかし、日本のドクダミは3倍体(染色体の数が普通の1.5倍ある遺伝的系統)で、
受粉せずに結実(無融合生殖という)する便利な性質を獲得しているので、
せっかくの「花びら」に似せた広告塔もじつは無意味である。
日本には3倍体の系統だけが存在し、
しかも人家の近くに限って生育していることから、
おそらくドクダミは本来の自生種ではなく、
古い時代に薬用として東南アジアからもたらされた外来植物と考えられる。
(『したたかな植物たち―あの手この手の㊙大作戦【春夏篇】』
多田多恵子 ちくま文庫 2019年)
続きは別の機会に転記したいと思います。
なお、この本は文庫本なので散歩などに携帯すると便利だと思います。
写真なども多く、読んで楽しく、見て楽しい本です(^^)v
なお、サンプルをPDFで読むことができます。
池に大きなコイが死んでいました。
このようなお知らせが掲示されていました。
お知らせ
鶴見緑地の大池で生息しているコイのへい死個体について、
国の検査の結果、コイヘルペスウイルス(KHV)病と確定されました。
今後は、コイの移動制限などの措置をとってまいります。
なお、コイヘルペスウイルス病はコイ特有の病気であり、
人やコイ以外の魚に感染することはありません。
ご理解のほどよろしくお願いしたします。
令和元年6月3日
「コイヘルペスウイルス病に関する情報」(農林水産省)
「へい死原因の判断」(山口県環境保健センター)
今朝の父の一枚です!
蓮の花が咲いているのを見つけましたp(^^)q