昨日より気温は下がったのだけどそれでも暑かったです(^_^;)
なんか龍が振り返っているような雲です。
「今週は寒暖の差大きい!寒さに備えを」(えりの気象日記)
甘い蜜がお気に入りの仲よしたち メジロ
白いアイリング(芽の周りの縁取り)が特徴のメジロは、
日本で最も親しまれている野鳥のひとつです。
スズメより小さい黄緑色の体、チーチーという高い声、
たえずちょこまかと動き回るようすなど、とても可憐です。
春には桜や梅などの花の蜜を吸い、
秋から冬には熟した柿の実をついばんだりし、
市街地のちょっとした緑地や庭先でもよく見られます。
庭先ではバードテーブルに果汁や砂糖水を置けば飲みに来る甘党です。
(『庭で楽しむ野鳥の本』大橋弘一 山と渓谷社 2007年)
身近な野鳥の代表的存在であるメジロが、
実は最近全国的に減少しているそうです。
そのおもな原因は密猟。
昔から鳴き声を楽しむために飼育されてきたメジロは、
野鳥の捕獲・売買が禁じられている現在でも、
鳴き声を競わせる目的で違法に捕獲・飼育される例が後を絶ちません。
鳴き声が特に美しいとされる屋久島産などは
高値で取引きされる「ブランド品」だそうです。
実際、こうした密猟の横行のため、
屋久島のメジロの個体数は
20年前の3分の1以下に減ってしまったと報道されています。
(『庭で楽しむ野鳥の本』大橋弘一 山と渓谷社 2007年)
庭に来る野鳥の姿を楽しみたいと願う私たち自然愛好者の知らないところで、
野鳥たちがこのような被害に遭っている現実に愕然とします。
拝金主義の現代の風潮の何と悲しいことでしょう。
もちろん、自然保護意識の高まりにともなって
全国的に野鳥の密猟・違法飼育の取り締まりは強化されており、
鳥獣保護違反で摘発される例が急増しています。
(『庭で楽しむ野鳥の本』大橋弘一 山と渓谷社 2007年)
シジュウカラは鳴き声で会話する
シジュウカラのオスは、春になると枝先などにとまって
「ツツピーツツピー」とよく響く声でさえずり、求愛したり、
ほかのオスに対してなわばりを主張します。
「ツピーツピー」「ピーツツピーツツ」などと、
バリエーションが多いほどメスにモテます。
器用でかしこい=生き残る力があるオスということなのでしょう。
繁殖のさえずれではない、ふだんの鳴き声を「地鳴き」といいます。
シジュウカラは地鳴きの種類も多く、なかま同士会話していることが知られています。
たとえば子育て中、天敵の警戒は重要です。
親鳥はハシブトガラスが近くにいると「チカチカ」という甲高い声を出し、
アオダイショウがいたら「ジャージャー」と鳴きます。
ひなは「チカチカ」のときはからだを低くしてカラスをやりすごそうとし、
「ジャージャー」のときにはいっせいに巣から飛び出します。
ヘビが来たら、とにもかくにも飛び出すほうが生き残れる確率は高まるのです。
(『トリノトリビア 鳥類学者がこっそり教える 野鳥のひみつ』
川上和人 マツダユカ他 西東社 2018年)
繁殖期が終わると、シジュウカラは数羽から十数羽の群れで生活します。
ここでも声によるコミュニケーションが盛んで、
群れからはぐれたときや食べ物を見つけたときなどは
「ヂヂヂヂ」と鳴いて「集れ!」と呼びかけます。
「ピーツピ」は「警戒しろ!」という意味。
さらに「ピーツピ、ヂヂヂヂ」と続けると、「気をつけて集合」となります。
つまり彼らは、2つの単語を組み合わせた「二語文」をも使いこなしているのです。
〔つぶやき〕
オーストラリアにすむクリボウシオーストラリアマルハシなども、
音を組み合わせた言語を使っている。
ヒトが知らないだけで、鳥は案外複雑で多様な会話をしているかもよ。
(『トリノトリビア 鳥類学者がこっそり教える 野鳥のひみつ』
川上和人 マツダユカ他 西東社 2018年)
ハシブトガラスがナンキンハゼの実をいっぱいくわえていました。
枝が細いのでユラユラ揺れて苦労していました(^^ )
『伊勢物語』の六十九段の歌が古今集に載っています。
巻第十三 恋歌三
業平朝臣の伊勢国(いせのくに)にまかりたりけるとき、
斎宮なりける人にいとみそかに逢ひて、
またの朝(あした)に、人やるすべなくて思ひをりけるあひだに、
女のもとよりおこせたりける 読人しらず
君やこし我やゆきけむ思ほえず夢かうつつか寝(ね)てか覚(さ)めてか
(『古今和歌集(旧版)』小沢正夫校注・訳 小学館 昭和46年)
業平が伊勢国に下った時、斎宮にいた女性とたいそうこっそりと逢った。
その翌朝、後朝(きぬぎぬ)の文を
持たせる使者をやる方法がなくて考え込んでいるうちに、
反対に女のほうから贈ってきた歌 読人知らず
昨夜のことはいったいあなたのほうからいらしたのでしょうか。
それとも私のほうから行ったのでしょうか。
私にはなんとも分別ができません。
あれは夢だろうか、現(うつつ)だろうか。
寝ている時のことだろうか、覚めている間のことだろうか。
(『古今和歌集(旧版)』小沢正夫校注・訳 小学館 昭和46年)
伊勢物語』六十九段では女(この歌の作者)のほうから訪れたようになっているが、
いわゆる「物のまぎれ」ともいうべき、偶然の出来事を歌にしたものだろう。
「夢かうつつか……」という下の句は、
想像もされなかったような事件が起こった後の主人公の驚きをみごとに表現している。
(『古今和歌集(旧版)』小沢正夫校注・訳 小学館 昭和46年)
もののまぎれ【物の紛れ】
①何かと物事が取りこむこと。
②物に隠れてひそか事。密会。
(『岩波古語辞典(旧版)』大野晋他編 岩波書店 1974年)
巻第十三 恋歌三
返し 業平朝臣
かきくらす心の闇(やみ)にまどひにき夢うつつとは世人(よひと)さだめよ
すべての理性を失った私の心は、闇に迷ってあのような行為をしたのです。
あれが夢か現かはよその人に聞いてください。
私にはわからない。
(『古今和歌集(旧版)』小沢正夫校注・訳 小学館 昭和46年)
アオジ(ホオジロ科 L:16cm)
〔生活〕
さえずりに夢中だったオスも、メスがやってきてつがいになると、
歌う時間を減らし、メスのガードをしてまわることが多くなる。
これは、外敵からつがい相手を守っているのではなく、メスが浮気をしないように、
また他のオスが浮気の誘いに来ないように守っているという見方が、
現在の鳥の研究の世界では一般的になっている。
さて、環境省が行っている鳥類標識調査では、
毎年全国で15万羽以上の鳥に足環をつけて放し、渡りのルートなどを調べている。
この中で最も多く標識されているのがアオジで、毎年3万羽前後にのぼる。
北海道では平野部から山地までたくさんのアオジが繁殖しているし、
シベリアから冬越しのために渡ってくるアオジもいる。
日本列島を北から南まで、秋はおびただしい数のアオジが南下しており、各地で標識されている。
注意して観察すれば、足環をつかたアオジに出会うかもしれない。
冬は関東以西の住宅地などにもふつうにいるが、とかくやぶに逃げこみがちである。
ところが3月に入るとなぜか大胆になり、逃げるときも上に行くことが多くなる。
やがて枝先で、渡去間近を告げるさえずりを聞かせてくれる。
北国のムードを漂わせて、ひっそりと優しく春を歌い上げている。
大人のオスは目先が黒くなってちょっと人相が悪い。
(『鳥のおもしろ私生活』ピッキオ編著 主婦と生活社 1997年)
今朝の父の一枚です。
今年初めてモズに会えたと喜んでいました(^_^)v
こんばんは~
返信削除>それでも暑かったです(^_^;)
ほんとうに二日続きであったかかったですね。
そのせいか?どうかわかりませんが、
今年は、野鳥の姿が少ないです。
>メジロが、最近全国的に減少しているそうです。
可愛いメジロが来てくれるのを楽しみにしているのですが。。。
今年は、まだ一回しか来てくれません。
山茶花も咲きだし、メジロが止まってくれるのを待っているのですが。(^-^;
アオジは、シベリアから冬越しで!!
わぉ~ってびっくりです。
小さな体で、そんなに長い旅をして来てくれていたのですね。
カイさんこんばんは(*^O^*)/
削除>今年は、野鳥の姿が少ないです。
公園でもなかなか会えないですね…
今迄出会えた場所で姿をなかなか見せてくれないです…
>山茶花も咲きだし、メジロが止まってくれるのを待っているのですが。(^-^;
メジロは花が咲いている所を覚えているのでやって来てくれますよp(^-^)q
こちらの公園では、ビワの花の所で出会うことが多いです。
山茶花や寒椿にもやってくるので楽しみに待っていて下さい(^_^)b
>小さな体で、そんなに長い旅をして来てくれていたのですね。
冬鳥はよく日本海などを渡ってくるなと思いますよね(°0°)
ジョウビタキも遠くからやって来ていますp(^-^)q