2018年12月25日火曜日

気温は低いけど…

霜が降りる朝は、風がないので日差しが暖かく感じます(^-^)
サンタ追跡の『特殊任務』 政府機関閉鎖でも遂行
大人の都合で子どもの夢を壊してはいけませんよね!
まして大統領が…

 初霜の平均と最早(カッコ内)の日付は、札幌10月10日(9月9日)、
東京11月27日(10月21日)、鹿児島11月28日(10月20日)。
 終霜の平均と最晩(カッコ内)の日付は、札幌5月3日(6月28日)、
東京3月20日(5月16日)、鹿児島3月13日(4月22日)。
 紅葉からお花見までが、平均的な霜の季節。
これより早い霜や遅い霜が、農作物に凍霜害を起こす。
霜は冬の現象だが、霜注意報は晩春、初秋によく出る。
(『四季の博物誌』荒垣秀雄編 朝日文庫 1988年)
 霜は空気中の水蒸気が昇華し、氷となって地面や近くの物体についたものである。
よく見ると針状、板状、コップ状、柱状の結晶になっているものと、
無定形のものがある。
無定形のものはいったん霧粒になり、それが地物に凍りついたものである。
地面の霜のほかに、木の枝につく樹霜や、雪面霜(積雪の表面にできるもの)、
雪中霜(積雪の内部にできるもの)がある。
氷河の割れ目にできる「割れ目霜」もある。
住居に窓ガラスが使われ始めてから見られるようになったのが窓霜(まどしも)である。
戸外が寒いとき、室内の水蒸気が窓ガラスの内側に氷の結晶となって付着し、
美しい花模様を作る。
その上に爪をたてて、習い始めたばかりの英語の単語を書いたりした思い出を持つ人もあるだろう。
(『四季の博物誌』荒垣秀雄編 朝日文庫 1988年)
 霜は晴れて風のない夜によく降りる。
そのような夜は放射冷却が強まるからである。
そのしんしんとした静寂を一種の音と感じたのが「霜の声」。
「霜の冴(さえ)」ともいう。
霜凪(しもなぎ)という言葉もある。
霜日和、霜晴れ――霜が真っ白に降りるような日は、たいてい晴天である。
(『四季の博物誌』荒垣秀雄編 朝日文庫 1988年)
 霜柱は、地面近くに現れる氷という点では霜と同じであるが、
でき方は霜とまったく異なる。
霜柱は地中の水が毛細管作用で地表面にしみ出て凍ったものである。
その成長点は柱の上部ではなく下部にあり、
ちょうどチューブから練り歯みがきが押し出されるように上方へ伸びていく。
(『四季の博物誌』荒垣秀雄編 朝日文庫 1988年)
 厳寒期には、日本のほとんどの地域で、地面が凍る現象がみられる。
山岳地帯や北日本の平野部では凍結が地中に伸びて凍結層ができ、
北海道ではその深さが0.5~1メートルに達する。
土壌が凍結すると、地中に霜降り肉の脂のように霜柱ができたりして、
地面が上方に盛り上がり、道路、鉄道、各種建造物を破壊することがある。
これが凍上(とうじょう)である。
               (倉嶋 厚)
(『四季の博物誌』荒垣秀雄編 朝日文庫 1988年)
寒い冬至の夜は、柑橘類で太陽パワーを充電
                 冬至:12月22日ごろ

 12月も中旬に入ると、もう街はクリスマス一色、という感じですね。
けれどもそのクリスマスと同じころ、
暦上で最も重要な節目が訪れることを忘れないようにしたいところです。
それが「冬至(とうじ)」です。
 冬至は、一年で一番日が短く、夜が長い日です。
言い替えれば、この日を境に太陽が一日ずつ復活していく転換点でもあります。
そのことから、この日を「太陽の誕生日」として祝い祭るという風習は、
世界各地で古くから見られています。
クリスマスも本来は古代ヨーロッパにおける冬至祭であり、
それにキリスト誕生の逸話が重ねて伝えられたのではないかという説もあるほどです。
(『和ごよみで楽しむ四季暮らし』岩崎眞美子 学研プラス 2009年)
 太陽が復活するなら気温もだんどん暖かくなってもよさそうなものですが、
実際には寒さはこれからが本番。
年末は外出の機会も多いだけに、体調を崩したり風邪を引いたりしやすい時期です。
冬至の日に柚風呂入るという風習も、
身体を温める精油成分たっぷりの柚の力を借りて
風邪を払おうという昔ながらの知恵なのです。
(『和ごよみで楽しむ四季暮らし』岩崎眞美子 学研プラス 2009年)
 柚子の木を庭に持つ生活というのは、わたしの憧れです。
以前、お野菜をとっている農家にお宅にお邪魔したとき、
庭にあった大きな柚の木に、金色に輝く実がいくつも成っているのを見て、
なぜだかとても神々しく見えたのです。
(『和ごよみで楽しむ四季暮らし』岩崎眞美子 学研プラス 2009年)
 柚子をはじめ、みかんやすだち、橘(たちばな)など、
ビタミンCを多く含む柑橘類は冬の健康維持の強い味方です。
けれどもそういった栄養学的な効能以上に、草木も枯れ、花も咲かない冬の風景に、
太陽のように輝く丸い木の実を取り入れることで、
冬を越えるパワーを身体に取り入れたいと、昔の人は考えたのではないでしょうか。
(『和ごよみで楽しむ四季暮らし』岩崎眞美子 学研プラス 2009年)
日本神話にも、時の垂仁天皇(すじんてんのう)が、
田道間守(たじまもり)という人物を常世(とこよ)の国に使わして
「時(とき)じくの香(かく)の木(こ)の実(み)」と呼ばれる不老不死の実を
持ち帰るよう命じた話が記されていますが、
それは今の橘の実であったと言われています。

みかん
日本のポピュラーなみかんである温州みかんは、
カナダでは「クリスマス・オレンジ」と呼ばれている。
(『和ごよみで楽しむ四季暮らし』岩崎眞美子 学研プラス 2009年)