2018年12月14日金曜日

曇ってくると…

歩き始めは日差しがあって風もなかったので、
途中で あつくなるほどで一枚脱ぎました。
おなじみさんと「いい天気ですね」と声をかけあっていたのですが、
途中で黒い雲がでてきて風も吹いて来たので
急に寒くなりました(゜o゜;)
83 冬はなぜ北風なの
『北風と太陽』といえば、イソップの有名な寓話(ぐうわ)である。
北風と太陽が争って力比べをする。
勝負の方法は、旅人を裸にさせたほうが勝ち。
北風は強く吹きつけて旅人から服をもぎとろうとするが、失敗に終わる。
一方、太陽はじりじりと徐々に照りつけ、
旅人は暑さに耐えられなくなって服を脱ぐ。
太陽の勝ちである。
(『お天気キャスター森田さんの天気予報がおもしろくなる108の話
                   森田正光 PHP 1997年)
 この話、勝負の結果よりも「旅人を裸にしたほうが勝ち」という発想に興味がわく。
イソップの頭の構造はどうなっていてこんな変な発想に至るのだろう。
レトリックで片づくものではないと思う。
ほかにも、太陽が結婚しちゃったり、冬が春をあざ笑ったり。
イソップの寓話は想像力のトレーニングになっていい。
(『お天気キャスター森田さんの天気予報がおもしろくなる108の話
                    森田正光 PHP 1997年)
 で、『北風と太陽』だが、よくよく読んでみると季節が見えてくる。
北風と太陽が争う秋、北風は冬、太陽がほどよく照っている春、
だんだん強く照りつけ旅人が服を脱ぐほど暑くなって夏である。
 とにかく嫌われがちな冬の北風だが、そもそも冬はなぜ北風なのだろうか。
(『お天気キャスター森田さんの天気予報がおもしろくなる108の話
                   森田正光 PHP 1997年)
 冬の気圧配置といえば、義務教育の理科でたたき込まれた。
〝西高東低〟である。
なんだかよくわからんが、セーコートーテーという音感で
とりあえず覚えているという人も少なからずいると思う。
(『お天気キャスター森田さんの天気予報がおもしろくなる108の話
                   森田正光 PHP 1997年)

 西高東低の〝西高〟は、大陸の冷たい高気圧、シベリア高気圧のことである。
この高気圧の勢力がまだ弱い秋には、
日本に移動性高気圧と低気圧が交互にやってくるが、
冬になって勢力が強くなると日本の西方にどっかり腰を下ろしてします。
一方、日本の東方海上は冬になっても冷えにくく、
低気圧が発達して西高東低になるのである。
(『お天気キャスター森田さんの天気予報がおもしろくなる108の話
                   森田正光 PHP 1997年)
 風というものは、気圧の高いところから低いところに向って吹くものである。
地球の自転の影響で等圧線に対し斜めに吹く。
この時期、高気圧と低気圧にはさまれた日本付近では気圧の傾きが非常に大きく、
北西から北寄りの強い風が吹く。
これが冬の季節風、北風だ。
(『お天気キャスター森田さんの天気予報がおもしろくなる108の話
                   森田正光 PHP 1997年)
 冬の季節風は日本海を渡ってくるため、
日本海側で湿った風、雪雲を運んでくる風だが、水分を落とし、
山脈を越えた太平洋側では、からっ風となる。
同じ北風でも日本を縦に走る山脈の西側と東側ではほとんど別ものになってしまうのだ。
 ただ、どちらにしても北風が冷たい風であることに変わりはない。
寒がりの人にとっては『北風と太陽』の勝負、
北風が負けて「ざまみろ」といったところか。
(『お天気キャスター森田さんの天気予報がおもしろくなる108の話
                    森田正光 PHP 1997年)