2018年12月11日火曜日

霜が降りていました

今朝も冷たいなと思っていたら霜が降りていました。
母が一面真っ白に霜が降りていた日でも
歩いてた姿を思い出しながらリハビリ散歩をしましたp(^-^)q

81 初霜が降りるのはいつごろ?
「霜を見たことがありますか?」
 関東以北ではこんな質問は質問であって質問ではないと思っていた。
ところが、意外な答えが返ってくるものである。
東京の都心部で老若男女を問わずランダムに質問してみた。
老、「そういえば最近見ない」。
若、「教科書でなら」。
まずシモといわれてピンとこない人さえいる。
 たしかに、ここ何年かの間に東京では霜の降りる回数はめっきり減り、
初霜(秋から冬にかけて最初に降りる霜)の
降りる日も過去に比べて大幅に遅くなっている。
(『お天気キャスター森田さんの天気予報がおもしろくなる108の話
                   森田正光 PHP 1997年)
 そこで、東京での初霜と初氷(その冬、初めて張った氷)ついて調べてみた。
過去30年間の初霜の平均日は12月1日、初氷は12月5日だった。
まず初霜が降り、数日たって初氷。
これが普通だった。
ところが、過去5年間の初霜の平均日は1月10日、初氷は12月18日だった。
まず初氷、一カ月近くたってようやく初霜である。
季節の進み方が逆になってしまっているのだ。
 なぜこんなことになるのかはおおかた察しがつくと思うが、やはり都市化である。
エネルギーの大量消費により熱が出て温暖化し、ヒートアイランド現象が起きている。
また、本来は土があって緑地だったところをアスファルトで覆うことにより、
水蒸気の放出が抑えられて乾燥化し、ドライアイランド現象が起きている。
霜が降りにくい環境になっているのだ。
(『お天気キャスター森田さんの天気予報がおもしろくなる108の話
                   森田正光 PHP 1997年)
「百舌(もず)の初鳴き七十五日」という諺(ことわざ)がある。
モズが初鳴きしてから75日目に初霜が降りる、という意味だ。
モズは〝食糧事情〟が厳しくなる冬に備え、
秋になると自分のなわばりを確保するために
〝なわばり宣言〟の意味で高鳴きする。
これがモズの初鳴きで、だいたい9月上旬が標準である。
 たしかに、この諺は気候を見事にいいあてたものだ。
1993年までは、である。
93年は「百舌の初鳴き七十三日」だったが、
95年には「百舌の初鳴き百七日」だった。
ここ数年で初霜が急激に遅くなっているのだ。
(『お天気キャスター森田さんの天気予報がおもしろくなる108の話
                   森田正光 PHP 1997年)
 七十五日といえば、「百舌の初鳴き七十五日」のほか
「人の噂も七十五日」という諺もあって、何か特別な意味がありそうである。
 中国から伝わって日本でも用いられている暦、二十四節気に従えば、
一節気(季節の区切り)は、一年を二十四等分した15日。
その一つの季節の区切りを片手の指の数だけ、つまり5回繰り返すころ、
75日後には気候も変わり、物事も変わるとされた。
それが今や狂いつつある。
初霜は七十五日より遅くなり、人の噂は早く消えるようになった。
(『お天気キャスター森田さんの天気予報がおもしろくなる108の話
                    森田正光 PHP 1997年)
ムクゲ アオイ科 フヨウ属
モヒカン野郎のノリノリ飛行
ムクゲのタネはモヒカンロックンロール野郎。
でもこのモヒカンにはもちろん意味があるんです。

 ハイビスカスと同属の園芸植物で、夏の暑い時期に華麗な花を咲かせます。
花の後には卵形の実ができ、秋に上部が5つに裂けると、わらわらわら……。
湧いて出たのは、キャー、毛虫!?
 タネは長さ4mmほど。
勾玉(まがたま)を圧し潰したような形で、
緑に金色の硬い毛が一列に並んで生えています。
よくよく見たら、金髪のモヒカンヘアーとかライオンの横顔に見えてきました。
(『実とタネキャラクター図鑑』多田多恵子 誠文堂新光社 2017年)
 てんこ盛りのタネは、少しずつ風に飛び立ちます。
毛は硬く丈夫で、春までヘアースタイルは保たれます。
きっと長く少しずつ飛ばしたいから、毛をハードにセットしているんですね。
(『実とタネキャラクター図鑑』多田多恵子 誠文堂新光社 2017年)
 仲間のフヨウの実は太めの大きな卵形で毛むくじゃら。
タネは厚みのある短い勾玉の形で、
背面全体に金髪の直毛がツンツン生えたパンク風。
ムクゲより軽くて風によく飛びそうです。
(『実とタネキャラクター図鑑』多田多恵子 誠文堂新光社 2017年)
・ムクゲの花。お隣の国、韓国の国花です。
・大きさは意外と小さくて、タネ本体で約4mm。
 長めのモヒカンヘアーで風に乗ります。
(『実とタネキャラクター図鑑』多田多恵子 誠文堂新光社 2017年)
紅葉と甘い樹液と天使の羽
モミジ/カエデ(イロハモミジ) ムクロジ科
[木をおぼえる短歌]
プロペラをくるくる廻し飛ぶ種は カエルの手に似た紅葉(こうよう)モミジ

 切れ込みのあるモミジの葉先を「いろはにほへと」と数えるから、
イロハモミジと呼ばれます。
モミジの仲間は以前カエデ科でしたが、今はムクロジ科。
葉がカエルの手に似ているから「カエル手」からカエデになったのに、
ムクロジ科となり、話がややこしいです。
葉は重鋸歯(じゅうきょし 二重のぎざぎざ)、
花は下向きに咲くのに、翼つきの実は上向きにつきます。
似ているオオモミジは単鋸歯で実が下向きにつきます。
(『散歩が楽しくなる 樹の手帳』岩谷美苗 東京書籍 2017年)
 モミジの仲間は、樹液からメープルシロップが取れます。
木は冬前に、寒さで凍らないように辺材の柔細胞や内樹皮の糖度をあげます。
寒さに備えるため寒冷地では、
特に早春に根の細胞の温度差による根圧が高まり、大量に水を吸い上げます。
普段は道管液は甘くなく、
柔細胞から糖が道管へ移動し葉を開くエネルギーとなります。
その時期限定の樹液なのです。
(『散歩が楽しくなる 樹の手帳』岩谷美苗 東京書籍 2017年)
川沿いの樹齢約60年のイタヤカエデに小さな穴をあけ、
三日で約20Lの樹液がとれたそうです。
メープルシロップはカナダ国旗のサトウカエデが有名ですが、
日本のウリハダカエデも良いと聞きます。
(『散歩が楽しくなる 樹の手帳』岩谷美苗 東京書籍 2017年)
ウリハダカエデは、性転換することで知られています。
コンニャクなどの仲間も性転換をしますが、
芋が小さい時は雄の花で、大きくなったら雌の花が咲きます。
余裕ができたら雌になるというプランです。
ウリハダカエデも同じプランではありますが、
環境が悪化した時も雌になるようです。
確実に自分の子どもを残す! という切実な生存戦略だと思います。
(『散歩が楽しくなる 樹の手帳』岩谷美苗 東京書籍 2017年)

コメント欄を閉じているのは、体調が悪いのではなくて
昔のデータ(写真等)をデジタルデータ化したいなと取り組んでいるためです。