2018年3月31日土曜日

花冷えが続きますね…

冷たい風が吹いていて花冷えの朝です。
そんな冷たい風に負けずに咲いている小さな花(3~4mm)、
スズメノエンドウ(^-^)
グミの花を撮しているとなんかカニグモを思い出しました(^_-)
すっかり散ってしまった梅林の中に枝垂れ梅が咲いていました(^。^)
土筆野やよろこぶ母につみあます  かな女
(『基本季語五00選』)
海棠の日陰育ちも赤きかな  一茶
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 昭和58年)
(2012年4月12日)
母がルーペで覗いているのはハナカイドウです(^-^)
さくらばな心細りのこの今を凭れゆきたし夕闇の背に
(『道浦母都子全歌集』)
巻第四(相聞) 657  大伴坂上郎女(おほとものさかのうへのいらつめ)
思はじと言ひてしものをはねず色の移ろひやすき我(あ)が心かも

もう人を思うことは止めようと言っていたのに、(はねず色の)変わりやすい私の心よ。
▽「はねず」は漢名「唐棣花」、今の庭梅か。
日本書紀・天武十四年の朝服の色の規定の「朱花」に訓注「波泥孺(はねず)」とある。
はねず色の」は、「はねず」で染めた紅色が褪めやすかったので「移ろふ」の枕詞。
相手の心の移りやすきを怨み、我が心の移ろわぬことを誓うことは多いが、
自分の心の変わりやすさを嘆く歌は他に例が見られない。
(『万葉集(一)
メジロがハナモモに潜んでいる害虫を退治してくれましたp(^-^)q
鳥たちを見ていていつもどうしてあんなに首が動くのだろうと不思議でしたが
ハトはなぜ首を振って歩くのか』を読んで納得しました(^_^)b
眼球が動かないなら、首を動かせばいいじゃない
(…略…)
 幸いにも、鳥の首は長くてよく動く、首の骨の数だって、私たち哺乳類よりずっと多い。
哺乳類の世界では、なぜか首の骨の数は7個と決まっていて、
進化の過程で数の増減が起こらなかった(ナマケモノの仲間などいくつかの種は例外だが)。
首の長いキリンもやはり、首の骨は7個だ。
ところが、鳥の世界では、そんなの知ったことかとばかりに、首の骨の数が種によって異なっている。
12個~13個が一般的だが、ハクチョウは23個もある。
これだけ骨が多いと、首をかなり自由自在に動かすことができる。
 鳥たちの首がどれほどよく動くのかは、羽づくろいの様子を見ればわかる。
彼らは、首をぐいっと曲げて、くちばしを尾の付け根にある皮脂腺までもっていき、
そこから分泌される油をくちばしにつけ、さらに体中の羽毛にぬりつつ羽根の乱れを整える。
首が長くて本当によく動くから、尾の付け根にもくちばしがとどくし、全身の羽毛を整えることができるのだ。
(…略…)
(『ハトはなぜ首を振って歩くのか』)
蘇枋濃しせつないまでに好きになったいま
(『しづ子 娼婦と呼ばれた俳人を追って』川村蘭太 新潮社 2011年)
前に折口信夫の『口訳万葉集(下)』から転記しましたが、
詳しい解説が『古典和歌入門』にありますので紹介します。

春の苑(その)(くれなゐ)にほふ桃の花下照(しだで)る道に出(い)で立つ娘子(をとめ)
           大伴家持(万葉集・巻十九・4139)

春の庭園が紅色に光り輝いている。
桃の花が下を照らす道に、立ち現れた乙女(おとめ)

 「紅にほふ」がまず印象的です。
にほふ」は今では嗅覚を表す言葉ですが、
もともとは「丹(に)」すなわち赤い色が目立つほど美しい、という視覚を表した語だといいます。
『万葉集』の時代には、嗅覚に関する例もあるようで、
作者の大伴家持はその『万葉集』を編集したといわれる人ですが、ここはやはり視覚を表しています。
赤い色のもつ威力が、こちらまで立ち昇ってくる感じですね。
そおで光り輝いていると訳しました。
ここで意味が切れます。
五七五七七の五七、つまり二句目のあとで文が終止するので、二句切れの歌ということになります。
にほふ」が桃の花を修飾すると見なす解釈もあるのですが、
桃の花が満開で、春の庭園全体が赤く光り輝くようだと風景を大きく捉え、
それを最初に大胆に訴えたと考えたほうが、素敵だと思うのです。
下照る道」は、その桃の花が下の道を照らしている、というのです。
美しい色が、下の地面まで明るく引き立てているのですね。
その桃の花の下に、一人の若い女性が現れました。
娘子」とは、未婚の少女のことです。
奈良の正倉院に「鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)」と呼ばれる宝物が所蔵されています。
木の下に、ふっくらとした顔の美しい唐風の装いをした女性が立っている絵が描かれ、
「樹下美人図(じゅかびじんず)」とも呼ばれています。
家持の歌は、この図柄にそっくりです。
絵から構図を取り入れたと想像されます。
それにしても、紅に咲く桃の木の下に現れるなんて、絵というより、舞台の一場面を見るようですね。
まるでスポットライト浴びて、主演女優が登場したみたいです。
あまりにも出来すぎていて、現実にあったとは信じられない。
(…略…)
(『古典和歌入門』)

2 件のコメント:

  1. こんにちは~=^_^=
    紫の可愛いお花ですね
    又寒暖さがあり嫌になりますねぇ
    桜は散り始めてますが他のお花たちが咲き始めて
    楽しみです。
    鳥さんも良い感じに撮られてますね=^_^=

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    1. 蘭☆☆さんこんにちは(*^O^*)/

      花は全体を見るのもいいのですが
      虫メガネなどでグーッと接近して見ると
      その花の構造に感動しますよ(^-^)

      春を待ちこがれていた草花や木々が色鮮やかに咲き出します♪
      小鳥たちも可愛い声で歌ってくれます♪
      蘭☆☆さんも旦那さんと一緒に散歩できるようになるといいですね(^-^)

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申し訳ありませんが,日本語だけを受けつけますm(_ _)m