2017年6月9日金曜日

咲きだした♪

ツマグロヒョウモン♂(タテハチョウ科)が日向ぼっこをしています。

「母さん 咲いたね♪」
明日は母さんの月命日です。
母さんのためにハスの花が咲いてくれました。

   お花だつたら

もしも私がお花なら、
とてもいい子になれるだろう。

ものが言へなきや、あるけなきや、
なんでおいたをするものか。

だけど、誰かがやつて來て、
いやな花だといつたなら、
すぐに怒つてしぼむだろう。

もしもお花になつたつて、
やつぱしいい子にやなれまいな、
お花のやうにはなれまいな。

(『空のかあさま 新装版 金子みすゞ全集・Ⅱ』JULA出版局)

巻第三(譬喩歌) 390
   紀皇女(きのひめみこ)の御歌(みうた)一首

かるの池の浦廻行うらみゆき廻る鴨すらに玉藻たまもの上うへにひとり寝なくに

軽の池の浦のめぐりに沿って泳ぎまわる鴨さえも、玉藻の上に一人で寝ないのに。
▽作者紀皇女は、天武天皇の皇女。腹違いの弓削皇子と恋愛関係にあったらしい。
(『万葉集(一)』)
 巻第十一 2752
吾妹子を聞き都賀つが野辺の靡合歓しぬねむの、我は偲しぬばず。間なく思へば

いとしい人のことを、始終聞き続()いでいるという語に似た、
都賀野の中に生えている、萎々(しなしな)とした合歓の木ではないが、
自分はいつも思い通しであるから、心の下で思うている、
すなわち、偲ぶというようなことは出来ない。
(『口訳万葉集(中)』)
アンズの実が、ポツンと一つだけ残っていました。

杏あまさうな人はねむさうな  室生犀星
(『講談社版 カラー図説日本大歳時記[座右版]』 講談社 昭和58年)

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