大雨・洪水・暴風警報が出ているのでどうかなと思ったけど
入り口の扉を開けてくださった(^-^)
明日は,倒木などの点検で開園が遅くなるかな…
入り口の扉を開けてくださった(^-^)
明日は,倒木などの点検で開園が遅くなるかな…
巻第十 秋の相聞 2283
吾妹子(わぎもこ)に相坂(あふさか)山のはだ薄穂(すすきほ)には咲き出でず恋ひ渡るかも
吾妹子に逢う,相坂山の薄のようには穂は咲き出ることもなく,恋いつづけることよ。
「はだ薄」は穂に出ない薄という。旗薄は出たもの。
咲き 穂に出ることをいう。尾花と同内容。
(『万葉集(二)』)
吾妹子(わぎもこ)に相坂(あふさか)山のはだ薄穂(すすきほ)には咲き出でず恋ひ渡るかも
吾妹子に逢う,相坂山の薄のようには穂は咲き出ることもなく,恋いつづけることよ。
「はだ薄」は穂に出ない薄という。旗薄は出たもの。
咲き 穂に出ることをいう。尾花と同内容。
(『万葉集(二)』)
雨宿りをしていました(^。^)
秋かぜのうごかして行案山子哉 蕪村
宝暦十年の秋,江戸に居住していたころの知己であった尾張の俳人,渡辺雲裡房(うんりぼう)が蕪村をたずね,しきりに筑紫行脚をすすめた。
が,画業に専念していたかれは,心動かされながらも同行をことわった。
右の句には「雲裡房つくしへ旅たつとて我に同行をすゝめけるに,えゆかざりければ」と前書されている。
秋風が吹いてきて案山子をゆり動かしてゆく。
私は行きたいのだがその案山子のように,行けないのだ,という意を寓した句である。
だが,その寓意をとり払ってありのままにこの句を受けとっても,
この句は秋風の過ぎゆくさまを描きつくしてあますところがない。
この情景は,案山子が風に動かされているというのではない。
風が案山子を動かしてゆくのだ。
その風の音が耳もとで鳴るような気さえしてくる。
(『詩人与謝蕪村の世界』森本哲郎著/至文堂 昭和45年)
(太字&下線の原文は,傍点の「、、、、、、」)
宝暦十年の秋,江戸に居住していたころの知己であった尾張の俳人,渡辺雲裡房(うんりぼう)が蕪村をたずね,しきりに筑紫行脚をすすめた。
が,画業に専念していたかれは,心動かされながらも同行をことわった。
右の句には「雲裡房つくしへ旅たつとて我に同行をすゝめけるに,えゆかざりければ」と前書されている。
秋風が吹いてきて案山子をゆり動かしてゆく。
私は行きたいのだがその案山子のように,行けないのだ,という意を寓した句である。
だが,その寓意をとり払ってありのままにこの句を受けとっても,
この句は秋風の過ぎゆくさまを描きつくしてあますところがない。
この情景は,案山子が風に動かされているというのではない。
風が案山子を動かしてゆくのだ。
その風の音が耳もとで鳴るような気さえしてくる。
(『詩人与謝蕪村の世界』森本哲郎著/至文堂 昭和45年)
(太字&下線の原文は,傍点の「、、、、、、」)
巻第十(秋の相聞) 2247
秋の田の穂向(ほむ)きの寄れる片寄(かたよ)りに我(あれ)は物思ふつれなきものを
秋の田の稲穂の向きが一方に寄っているように,私はあなたの方へひたむきに思いを寄せる。
私には無関心なあなたなのに。
(『万葉集 (三)』)
秋の田の穂向(ほむ)きの寄れる片寄(かたよ)りに我(あれ)は物思ふつれなきものを
秋の田の稲穂の向きが一方に寄っているように,私はあなたの方へひたむきに思いを寄せる。
私には無関心なあなたなのに。
(『万葉集 (三)』)
お彼岸のお彼岸花をみほとけに
(『山頭火大全』講談社 1991年)
(『山頭火大全』講談社 1991年)
眼帯の取れしその日の白木槿
(『鈴木真砂女全句集』)
(『鈴木真砂女全句集』)
白萩の雨をこぼして束ねけり 杉田久女
(『現代日本文學全集91 現代俳句集』筑摩書房 昭和32年)
(『現代日本文學全集91 現代俳句集』筑摩書房 昭和32年)
四季薔薇颱風圏に入りたるいふ
(『句集 春雷』)
(『句集 春雷』)
恨みは数々多けれども よしよし申すまじ この花を御法(みのり)の花になし給(たま)へ
◇小田垣能登守(おどがきのとのかみ)作と伝えられる謡曲「朝顔」の一節。
京都,仏心寺に咲く朝顔の精が現われて,朝顔を見捨てて萩を賞翫(しょうがん)する旅僧に対し,恨み言を述べる場面。
現行能本にはこの直前に「咲く花に,うつるて名は包(つつ)めども,折らで過ぎ憂(う)き今朝(けさ)の朝顔と,もてはやさるるも有るものを,ただ萩のみを御賞翫(ごしょうがん)の」とあり,「恨みは数々」と続く。
「よしよし」は,もうよい,ままよ。不満はあるが咎めないでおこう,という意。
「御法」は仏法を崇(あが)めていう語。
「法の花」に草木国土悉皆成仏(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)を説く『法華経』を暗示する。
「恨み言は数々あるが,いやもうよい,それは言うまい。この朝顔の花を,仏への手向(たむ)け草としてください。」
(『新訂 閑吟集』)
◇小田垣能登守(おどがきのとのかみ)作と伝えられる謡曲「朝顔」の一節。
京都,仏心寺に咲く朝顔の精が現われて,朝顔を見捨てて萩を賞翫(しょうがん)する旅僧に対し,恨み言を述べる場面。
現行能本にはこの直前に「咲く花に,うつるて名は包(つつ)めども,折らで過ぎ憂(う)き今朝(けさ)の朝顔と,もてはやさるるも有るものを,ただ萩のみを御賞翫(ごしょうがん)の」とあり,「恨みは数々」と続く。
「よしよし」は,もうよい,ままよ。不満はあるが咎めないでおこう,という意。
「御法」は仏法を崇(あが)めていう語。
「法の花」に草木国土悉皆成仏(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)を説く『法華経』を暗示する。
「恨み言は数々あるが,いやもうよい,それは言うまい。この朝顔の花を,仏への手向(たむ)け草としてください。」
(『新訂 閑吟集』)
( 画像はコヒルガオ)
露草が露をふくんでさやけくも
(『山頭火著作集Ⅰ あの山越えて』大山澄太編/潮文社 昭和47年)
(『山頭火著作集Ⅰ あの山越えて』大山澄太編/潮文社 昭和47年)
マメアサガオになみなみと…(*゜∀゜*)
今朝の雨は冷たかったです
次第に風雨が強くなってきました…
サクラが咲いていた…
志賀直哉あゆみし道の蝸牛
(『西東三鬼全句集』沖積舎 昭和58年)
(『西東三鬼全句集』沖積舎 昭和58年)
殻の大きさが1cm以下なので赤ちゃんだと思いますが…