2022年12月23日金曜日

ビーズ玉のような雪が

冷たい風が吹いていました。
途中で雪が降り出したのだけど、いつもならすぐに溶けるのに
ビーズ玉のようにコロコロ転がっていました。
それだけ気温が低かったのですね…(^^;

日本海側などで雪が強まる 山形で“顕著な大雪” 厳重警戒を」(NHK)
 初雪や仏と少し昼の酒  星野 椿

 その冬初めて降る雪が初雪である。
北海道では十月末、北国では秋の半ば、東京では十二月末だろうか。
それより以南は徐々に初雪が降るのは遅くなる。
二十四節気の一つ小雪は十一月二十三日ごろ。
何事にあれ初と名のつくものには心ときめくものがある。
そんなときにはだれかに話したいが、最良なのは思い出を共有している人だ。
 初雪を見れば、ちょっと一杯と気がそそられる。
昼の酒となればなかなか相手が見つからない。
いやいや、いつでも相手をしてくれるのは仏さんだ。
亡夫なら気兼ねはいらないと、仏前で飲むとはさすがというべきか。
祖父は高浜虚子だ、母は星野立子。
現在は「玉藻」を主宰して、俳句に生きる人だ。
初雪は俳人にとって一つの節目である。
温故知新とは月並みだが、仏前での昼の酒は作者にとって供養(くよう)をかねている意義あるものだ。
  1930~ 東京生まれ。「玉藻」主宰。
  句集『早椿』『葦』など。
(『きょうの一句 名句・秀句365日』村上護 新潮文庫 平成17年)
原発運転期間延長めぐり原子力規制庁 経産省と事前にやりとり」(NHK 12月22日)
その上での
脱炭素社会へ政府が基本方針 原子力政策の方向性は大きく転換」(NHK 12月22日)
なんでしょう!
原子力発電の再稼働や新設をやりたいのなら
大阪や東京に原子力発電所を新設して安全性をアピールしたらいいと思うなぁ。
東京も大阪も海に面しているから冷却水は確保できる。
海に面していない土地だけど、東京案を杉浦日向子さんが提案しています(2022年3月11日の記事に転記)。
大阪は大阪の経済活性化に万博を誘致したけど半年だけのお祭り。
きっと東京オリパラのようにどんどん予算が膨らむと思う。

東京五輪経費に2803億円含めず、組織委発表に検査院が指摘…計1.7兆円に膨らむ」(読売新聞 12月21日)

万博の跡地にカジノを誘致するようだけど、原発を誘致すれば「電源三法交付金制度」がある。
こちらの方が収入は安定していると思うけど。
東武動物公園 ワシなど 鳥インフルエンザ簡易検査で陽性反応」(埼玉NHK)
鳥インフルエンザのニュースが続いています。
渡り鳥が感染源になっていますが、
鳥インフルエンザに罹っていながら中国やシベリアなど
遠くから渡ってくることができるのは何故なんだろうと思っていました。
4 ウイルスと生体のせめぎ合い
 動物種を変えて広がるインフルエンザウイルス


 インフルエンザウイルスにはA、B、Cの3種類があり、ヒトに感染を起こしているのは主にインフルエンザAである。
インフルエンザウイルス粒子の表面にエンベロープがあり、そこから二つのウイルス蛋白質が棘のように突き出ている。
ひとつはヘマグルチニン(HA)と呼ばれ、もうひとつはノイラミニダーゼ(NA)と呼ばれる酵素である(図18<省略>)。
HAには18種類の亜型があり、NAには11種類ある。
これらのうち、ヒトに感染するのは主にH1N1、H2N2、H3N2であるが、カモにはHAとNAのほとんどの亜型が見つかっている(図19<省略>)。
自然界でこのようにほとんどの亜型を持っているのはカモだけである。
(『新版ウイルスと人間』山内一也 岩波科学ライブラリー 2020年)
カモではインフルエンザウイルスはほとんど病気を起こさない。
そしてカモの腸管で増えたウイルスが糞便とともに湖の中に排泄される。
北海道大学の喜田宏のグループは、シベリア、アラスカなど野生のカモの生息地の調査を長年にわたって続け、カモのインフルエンザウイルスはほとんど変異を起こさないまま、冬に凍った湖の中で生き続け、翌年生まれた子ガモに感染を広げていると推測している。
カモではインフルエンザウイルスは共存しているのである。
 越冬するために秋に中国に飛来するカモは、まずアヒルに感染を広げる。
アヒルはカモが家畜化されたものであるため、カモがアヒルの周囲に飛来するものと思われる。
そしてアヒルからニワトリへと感染を広げる。
カモから直接、ニワトリに感染が広がることはほとんどないと考えられている。
 カモのインフルエンザウイルスは当初はニワトリには病気を起こさない。
しかし、ニワトリではカモに見られるような共存関係はなく、抗体が産生されてウイルスを排除しようとする。
この抗体が選択圧となって、カモのインフルエンザウイルスがニワトリの間で広がっている間に遺伝子に変異が起きてニワトリに病気を引き起こすようになる。
病原性があまりにも強くなると宿主のニワトリはすぐに死んでしまうが、大規模養鶏の環境では感受性を持ったニワトリが多数飼育されているため、ウイルスは広がり続ける。
 ヒトでも同様に抗体の選択圧でインフルエンザウイルスは常に変異を起こしている。
そのために、インフルエンザワクチンは流行しているウイルスのタイプに合ったものを使わなければならない。
 このようにインフルエンザウイルスの変異は連続変異と呼ばれているが、このほかに、不連続変異により、まったく新型のインフルエンザウイルスが生れることがある。
ヒトはトリのインフルエンザウイルスには普通は感染しないが、ブタはインフルエンザウイルスにも感染する。
そのため、ブタがカモのインフルエンザウイルスとヒトのインフルエンザウイルスに同時に感染すると、ブタの体内で二つのウイルスの間で遺伝子の交換が起きて、新型のインフルエンザウイルスが生れることがある。
これは再集合体と呼ばれている(図20<省略>)。
1957年の香港風邪と1968年のアジア風邪は、不連続変異で生じた再集合体のインフルエンザウイルスによることが証明されている。
すなわち、カモからアヒル、そしてブタへとウイルス感染が広がり、そこで生まれた再集合体ウイルスが大流行を起こしたという図式が推測されているのである。
(『新版ウイルスと人間』山内一也 岩波科学ライブラリー 2020年)
今朝の父の一枚です(^^)/

 ボケ(木瓜)

…前略…

 卯杖(うづえ)の材料

 正月最初の卯の日、衛府(えふ)から献上される魔除けの「卯杖」。
『貞観儀式(じょうがんぎしき)』によれば、榠樝(カリン)や比々良木(ヒイラギ)と並んで「木瓜三束」が杖の材料とされ、『延喜式』(左右兵衛式)にも同じような内容が載ります。
 卯杖は持統天皇三年(689)正月乙卯の日に、大学寮が杖八十枚を献じたことに始まると『日本書紀』に記されます。
 洲浜台(すはまだい)の上に縁起の良い方角「生気の方」の獣(東なら兎、南なら馬)と五尺三寸の長さに切りそろえた杖の束を置いて魔除けの具としたのです。
(『有職植物図鑑』八條忠基 平凡社 2022年)
午後から今年最後の心臓リハビリ。
行き帰りの風が朝よりも強風で、冷たかったです(^^;
待ち時間に読んでいたのが『方言萌え!?
品切れになっているので図書館で借りました。
後日、紹介したいと思います。