2022年12月22日木曜日

冬至

家を出たときは、ワイパーを動かしていましたが
公園では傘を閉じたまま歩けました。
でも、予報によるとこれから一気に気温が下がりそうです…

月曜にかけ西~北日本の日本海側中心に大雪のおそれ 警戒を」(NHK)
中国 火葬場に車の長い列 新型コロナで死者増えている可能性」(NHK)
昨日、中国政府の発表は信用できないということを書きましたが、
ワクチンの接種率が世界でもトップのはずの中国
何故、爆発的に感染拡大が起きたのか
また、亡くなった方の状況があまり分からなかったのですが
中国で今、かつて低評価だった「日本のコロナ対策」の評価が高まる理由〟(王青 DAIAMOD online)
を読むと
11月28日までに、中国のワクチン3回接種が完了した80歳以上の高齢者は40%、
約2500万人(高齢者人口の約1割)の60歳以上の高齢者は一度も接種していないという。
中国の介護専門ネットメディア「阿沐養老」の調査によると、
中国の介護施設に入居中の高齢者の接種率は50%以下である。


そもそも当初、中国では、ワクチン接種は18~59歳の年齢層を優先していた。
加えて、基礎疾患を抱える高齢者のワクチンの安全性についてあまり評価がなされてこなかったことや、
高齢者の家族が副作用などを心配し、接種に強く反対しているなどの背景がある。
中国指導部は、「ゼロコロナ対策」という劇薬を使い続けてきたのですが、
この3年の間に感染拡大に備えて準備を怠っていたようです。
一方、日本では、新型コロナではなく

「もう日本では働かない」問われる日本企業の人材戦略〟(NHK 12月19日)
と言われるほど円安が進んでも
日銀 きょうから金融政策決定会合 金融緩和継続を確認の見通し」(NHK 12月19日)
と予測されていたのに一転して
「事実上の引き締め方向」専門家に聞く 日銀 金融緩和策を修正〟(NHK 12月20日)
経済についても素人の私から見れば「異次元」という劇薬を長年使い続けた副作用が起きていたのに
海外の状況に目をつぶり続けた結果ではないかなと思う。
今回の修正を黒田日銀総裁が「利上げや金融引き締めを意図したものではない」と繰り返し説明しても市場の受け止めは違うようです。
日銀 金融緩和策修正 なぜいま?この先どうなる?詳しく解説」(NHK 12月20日)

そして死亡者の数を姑息な方法で少なく発表する中国政府のように
東京五輪パラ 国負担額は公表の2.5倍の4600億円余 会計検査院」(NHK 12月21日)
  一陽来復水乱反射して奔る  松本 旭

 12月22日ごろは冬至であり、冬季の真ん中である。
昼の長さはもっとも短く、夜の長さはもっとも長い。
万物の生成を陰と陽に分ける考えから夜を陰、昼を陽として、1年を立春から大寒までの二十四節気に分けると、冬至が陰の極点となる。
したがってこの日は陰がきわまって陽がかえってくるといので一陽来復。
悪い事ばかりあったのが、ようやく回復してよい方に向いてくるという意もあり、めでたい日だ。
 川の流れにも逸(いち)早く変化を見つけての作。
陽光は波打つそれぞれの面に当たって、種々の方向に反射散乱しながら流れてゆく。
そのきらきらと輝く美しさをことほいで、いるのだ。
  1918~埼玉県生まれ。「橘」創刊主宰。
  句集『猿田彦』『醉胡從』など。
(『きょうの一句 名句・秀句365日』村上護 新潮文庫 平成17年)
第1章 京の風土
 京の冬の料理


 底冷えの寒さをしのぐため、京都人たちは冬の料理をいろいろ考案した。

(中略)

 鍋のなかには、とてつもなく大きな鍋を使った料理もある。
山形県の郷土料理に数えられる「いも煮」はその代表といえるが、京都にも大鍋を使った冬の料理がある。
「大根炊き」である。
なお、「大根炊き」と書いて「だいこだき」と発音するところもあるので注意。
また、京都だけでなく奈良県や兵庫県にも同様の行事がある。
(『京都の食文化 歴史と風土がはぐくんだ「美味しい街」』 佐藤洋一郎 中公新書 2022年)
 京都では市内のいくつかの寺が、それぞれの年中行事に伴う行事食をふるまう。
先のカボチャ供養もそうであるが、ふるまうわけだから大量に準備される。
大根炊きでも、寺によっては1000本単位のダイコンを炊くというから半端な量ではない。
調理方法はいろいろあるが、揚げと一緒に炊くことが多いようである。
「大根炊き」は冬の行事食であって、同時「厄除(やくよ)け」に意味もあった。
1年をなんとか無事に過ごし年を越せることへの感謝、次の年も無病息災でいられるようにという願いを込めて、京都人たちは大根炊きを求めて寺に参詣(さんけい)した。
 身体を温めるという目的からは、冬の料理には食材にも工夫がある。
たとえば、クズもそのひとつである。
クズは、植物としてのクズ( Pueraria montana var.lobata )の根に溜(た)まったデンプンを精製したものである。
これを少量の水で溶いて加熱し強くかき混ぜると透明で粘りの強い食品になる。
京都人たちはだしで溶いた「餡(あん)」を茶碗蒸(ちゃわんむ)しなどの蒸しものやうどんにかけて食べる。
冷めにくくなるので重宝されるのだそうだ。
クズは、もとは不作時の救荒食として使われてきたものだった。
京の人はそのクズを高級食材にしてしまった。
クズは、夏にも食べられる。
これについてはまたあとで書こう。
…後略…
(『京都の食文化 歴史と風土がはぐくんだ「美味しい街」』 佐藤洋一郎 中公新書 2022年)
 冬至の食べものと病気

 冬至といえば、中風除けや風除けにカボチャを食べる日というのが一般的である。
中風というのは、半身が不随になったり、腕や脚が麻痺(まひ)したりする病気のことで、かつては風邪の一症状ともみられた。
しかし、半身不随や腕・脚の麻痺は、多くは脳卒中であり、回復は難しいと恐れられてきた。
(『日本の歳時伝承』小川直之 角川ソフィア文庫 2018年)
 日本の年中行事では冬至に限らず、いくつもの行事に病気除けの食べものが伝えられている。
しかし、中風など、病を特定しているのは冬至に特有である。
文化庁が行なった昭和三十年代の調査によれば、冬至の食べものは、カボチャのほかにコンニャク、小豆、豆腐、柚子(ゆず)、餅(もち)、粥(かゆ)、赤飯などがある。
茨城県や栃木県・長野県の一部などではコンニャク、奈良県・大阪府・鳥取県などでは小豆で、この小豆は小豆粥にした。
島根県や山口県では豆腐といい、大分県や鳥取県では柚子を食べるところもある。
冬至にこうしたものを食べると夏病みをしないとして、翌年の夏まで効力があると伝えている場合もある。
 このように冬至の食べものは全国的に種々あるが、なぜ冬至の中風が意識されるのかは、冬至は二十四節気では「中気(ちゅうき)」に当たるからだといえよう。
二十四節気には「節気(せっき)」と「中気」があり、これらがほぼ15日ごとに交互に置かれ、冬至は必ず11月に置くというように、「中気」は、各月に固定されてそれぞれの月を特徴付けている。
 この「中気」の読みが中風につながったのである。
前述したように冬至は太陽の南中高度が最も低く、1年で最も日が短い。
しかし忙しかった秋の収穫が終わる時期で、体力的に弱る季節である。
こうしたことが、冬至の食べものに特に中風除けを意識させたと思われる。
冬至の食べものを江戸時代にまでさかのぼってみると、文化年間(1804~1818)の「諸国風俗問状」の答えでは、北は秋田から南は熊本の天草まで、豆腐や柚子、小豆飯、小豆粥、餅はあってもカボチャは出てこない。
 カボチャは唐茄子(とうなす)とか南京(なんきん)、あるいはポルトガル語のカンボジャ・アボボラがもとになってボーブラなどとも呼ばれている。
名前からして外来の作物で、日本へは天文年間(1532~1555)にもたらされたという。
江戸時代以前に伝来しており、少なくとも明治時代には食べられていたはずである。
しかし、昭和4年(1929)に刊行された矢部善三著『年中事物考』でも、冬至には豆腐、フキノトウ、トウガラシなど「と」のつくものを食べると薬になるといわれているとあるだけで、カボチャは出てこない。
これからすれば、冬至カボチャはアジア・太平洋戦争中から戦後にかけて日本列島に一気に広がり、その栄養素から有効性が喧伝(けんでん)されたのではなかろうか。
(『日本の歳時伝承』小川直之 角川ソフィア文庫 2018年)
今朝の父の一枚です(^^)/
グーッと背伸びしているようだけど何か警戒しているのかな?

 おなじみのあの鳥が言葉を操っている?

 鳥の鳴き声には様々な意味があることが研究によりわかってきています。
例えば、身近で見られる小鳥の代表種、シジュウカラは、子育て中の親が子どもに危険を知らせるために、鳴き声を使い分けていることがわかっています。
親鳥はカラスが巣の近くに来たら「チカチカ」という声を出し、ヒナたちは体を低くしてカラスをやり過ごそうとします。
また、アオダイショウなどのヘビが巣の近くに来たら、親鳥は「ジャージャー」と鳴いて、ヒナたちを巣から逃がそうとするというのです。
…後略…
(『身近な「鳥」の生きざま事典』一日一種著 SBクリエイティブ 2021年)