まだギックリ腰の余波が響いてくるのでリハビリ散歩をあきらめて妹と買物に行っていました。
お母さんの圧迫骨折(MRIやCTを撮ると5カ所以上あると言われていた)の痛みに比べると…
午後から礼状を印刷するのにいい用紙はないかなと
画材店に探しに行くともうまもなく閉店するんだ…
昔は、梅田店まで画材を探しに行っていたけど…
今日は寺山修司の命日(1983年 47歳)
年表を見ていると寺山修司もお母さんと一緒で「敗血症」で亡くなっているんだ…
マッチ擦るつかのま海に霧ふかし見捨つるほどの祖国はありや
(『われに五月を』)
寺山修司の父、八郎は、1945年セレベス島(現在のスラウエシ島)でアメーバー赤痢によって戦病死しています。
五月の詩 ・序 詞・
きらめく季節に
たれがあの帆を歌つたか
つかのまの僕に
過ぎてゆく時よ
夏休みよ さようなら
僕の少年よ さようなら
ひとりの空ではひとつの季節だけが必要だったのだ 重たい本 すこし
雲雀の血のにじんだそれらの歳月たち
萌ゆる雑木は僕のなかにむせんだ
僕は知る 風のひかりのなかで
僕はもう花ばなを歌わないだろう
僕はもう小鳥やランプを歌わないだろう
春の水を祖国とよんで 旅立った友らのことを
そうして僕が知らない僕の新しい血について
僕は林で考えるだろう
木苺よ 寮よ 傷をもたない僕の青春よ
さようなら
きらめく季節に
たれがあの帆を歌つたか
つかのまの僕に
過ぎてゆく時よ
二十才 僕は五月に誕生した
僕は木の葉をふみ若い樹木たちをよんでみる
いまこそ時 僕は僕の季節の入口で
はにかみながら鳥たちへ
手をあげてみる
二十才 僕は五月に誕生した
(『われに五月を』)