2015年11月1日日曜日

指がかじかむような朝…

二三本野菊が枯れてゐるばかり別れし夫と夢に会ふ原
(『新編 中城ふみ子歌集』菱川善夫編 平凡社 2004年)

朝夕を風のコスモス見て機嫌
(『新装版 季題別 鈴木真砂女全句集』 KADOKAWA 2015年)
洗濯板のような巻積雲が広がっているなと見上げると…
ユリノキのテッペンにモズ
百舌鳥ないてパッと明るうなる
(『あの山越えて 山頭火行乞記』大山澄太編 潮文社新書 昭和44年)


ピントを合わせることができなかったけど(^^ゞ
アオジが帰ってきました!(^^)!
巻積雲は,台風の前など天気の変化が大きい時に現れることが多いそうです。
天気予報では気圧の谷が近づいているのでゆっくり下り坂…
散るべくして地にちる葉の紅くとも再び歌にする勿れ
(『青じその花』山崎方代 かまくら春秋社 平成3年)

銀杏(いてふ)の木額(ひたひ)と見ゆるところより光の如く四方(よも)に葉の散る
(『与謝野晶子歌集』与謝野晶子自選 岩波文庫 1985年)
イチジクは,漢字で「無花果」と書きます。
これは,一見すると,イチジクが花をつけずに,丸い実のようなものをつけるからです。
この丸い実を縦に割ってみると,壺に似た形をしています。
中には多数の小さな白色の粒のようなものがあり,この1つぶ1つぶが花で,

それを包んでいる多肉質の壺状のものが花托です。
イチジクの実は,多肉質に肥大した花托の中に包まれた多数の花からできています。
このような多花果(複合果)は「イチジク状果」と呼ばれ,偽果の1つです。
また,イチジクのように花序の軸が多肉化し,中央がくぼんで壺状になっている花序を

「隠頭花序(いんとうかじょ(イチジク状花序))」といいます。
ちなみに日本で栽培されているイチジクはメスの木だけなので,種子をつけません。

(『観察する目が変わる 植物学入門』矢野興一 ベレ出版 2012年)
今朝は,指先がかじかむほどでした…

ツマグロキチョウかな(・・?

打返し見れば紅葉す蔦の裏  蕪村
(『基本季語 五00選』山本健吉 講談社学術文庫 1989年)
エナガに会えたけど…
樹間を動く動く…(・_・;)
早さとぶ小鳥見て山路行く
(『尾崎放哉全句集(旧版)』伊藤完吾・小玉石水編 春秋社 1993年)

一緒にシジュウカラやメジロもいましたが…
ピントを合わせるのにもたもたしていると飛んで行きました(T_T)
アレチヌスビトハギにススキがぶら下がっていました(^v^)