2015年11月10日火曜日

雲の切れ間から…

今朝は,時おり青空がのぞいてくれました(*^_^*)
ナンキンハゼの紅葉もいいけれど
変身中も好きです(^v^)
今朝のニュース「つるし柿作り 小学生が体験」
渋柿を食べた事はないです(^v^)
用のある人のごとくに家を出で上野の山に来て落葉踏む

(幼児真一の死を悼んだ一連の歌の一首)
(『日本の詩歌5 石川啄木』中公文庫 1974年)
警戒心が強いです…キセキレイ

ひらく寒木瓜(かんぼけ)浮気な自分におどろく
(『夏みかん酢つぱしいまさら純潔など』鈴木しづ子 河出文庫 2019年)

 〔欠題詩群(一)〕

この世にも
花といふものあるがうれし
菊,朝顔などをいちめんにうえ
かなしみのあるその日は
なく児のいちづなるこころのごとく
花をみんなとまろびいづれば
くらきこころは いゆるべきか

(『八木重吉全詩集1』ちくま文庫 1988年)
二三片山茶花散りぬ床の上
(『漱石全集 第二十三巻』新書判 岩波書店 1957年)
サンシュユ
    

お母さんのお胎(なか)から来た人間が
何故にお母さんのお胎へかへれないのだろう?
裏山のお墓はつめたい!
そしてあそこはまつくらだ!
せめてお母さんの生きてゐる間は
いくら病気がおもくなつても
あんな土の中へは行きたくない。
 (昭和22年)
(『木山捷平全詩集』講談社文芸文庫 1996年)

秋風や合歓に隣りて偽アカシア

(1994年4月発病,済南陸軍病院に後送)
八月病窓に合歓は散果てゝ実を垂れ,朝夕秋風吹渡る頃,漸く病熱も衰へた。
合歓の隣の緑は棗ではなく偽アカシアである。
天津に後送される日も近かつた。
(『波郷句自解 無用のことながら』石田波郷 梁塵社 2003年)

あきらめて優しくなれる予感するふるさとの秋不意に恋しき
(『無援の抒情』道浦母都子 岩波現代文庫 2000年)
フユザクラ

    裏長屋の秋晴

裏長屋に
秋のお日様が照つてゐた。


トウチャンは
仕事がなくて昼寝。


カアチャンは
井戸端でオシメのお洗濯。


赤と白とのコスモスが
井戸端の横で咲いてゐた。
 (昭和4年)
(『木山捷平全詩集』講談社文芸文庫 1996年)
今日は,会えなかったなと思いながら歩いていると…
 めじろの瞳祖父に飼われて湿りやすくつねに映せり戦後の家を
(『岸上大作全集』思潮社 1980年)

シジュウカラとメジロが一緒にいました(*^^)v