2015年11月12日木曜日

昨日の青空がうそのような…

黒い雲が空を覆って…
時々,太陽が顔をのぞかせていたのですが…
ジョウビタキに出会ってさらに写そうとすると…
(ピントが甘いです(^^ゞ…)
数ヶ月前から「Err20」となり写せないことが頻繁に起きます…


貨車過ぎの搖れの名残りや秋桜
(『しづ子 娼婦と呼ばれた俳人を追って』 川村蘭太 新潮社 2011年)
いつもいつも無彩色なるわが夢に出会うがごとき今日の曇天
(『無援の抒情』道浦母都子 岩波現代文庫 2000年)

何か足らないものがある落葉する
(『山頭火著作集Ⅳ 草木塔』潮文社 昭和46年)
いてふの葉とみに少なくなりぬるも寂しき夢のここちこそすれ
(『与謝野晶子歌集』与謝野晶子自選 岩波文庫 1985年)
わが庭の錦木の実を知るからに今朝も山より小禽来てをり  木村流二郎
(『植物歳時記』日野巌 法政大学出版局 1978年)
ヒヨドリを撮影しようとするとまたもや「Err20」…
Kazeは,ピントを合わせるのにモタモタしているので…
カメラを入院させるしかないかな…(-_-;)
ゆずごしょう 自慢の手作り調味料~大分県日田市」(NHK みちしる)
「こしょう」だと誤って記憶していた(^^ゞ
作るのに大変だということが分かります…
    
    ――吾子満三歳すぎて――

萬里は玄関を出ると
猫に出あつてこはがつた。
猫の光る目におどろいたのだ。
あとで
猫は眼鏡をかけてゐたといふ。
  (昭和14年)
(『木山捷平全詩集』講談社文芸文庫 1996年)
京都下鴨の柊大明神には昔からヒイラギを奉納する慣習があるが
ヒイラギ以外の木を奉納してもみなヒイラギになってしまうといわれていた。
滝沢馬琴もこの俗信を信じていて,その奇瑞を江戸の人々にも見せようと思い,


  手折るとも神やゆるさん久かたのひいらぎかざしてかへるあづさに

と詠じて,一枝を手折って持ち帰ったほどであった。
(『植物歳時記』日野巌 法政大学出版局 1978年)
わたくしの六十年の年月にさはってみたが何もなかった
(『もしもし山崎方代ですが』かまくら春秋社 2004年)
菊の乱れは月が出てゐる夜中
(『尾崎放哉全句集』伊藤完吾・小玉石水編 春秋社 1993年)
アオサギが…(^v^)
巻第五 秋歌下 286
秋風にあへず散りぬるもみぢ葉のゆくへ定めぬわれぞかなしき

秋風にこらえられずに散るもみじ葉のように,こどへどうなるのか身の行く末定まらぬ私がしみじみ悲しい。
(『新版古今和歌集』高田祐彦訳注 角川ソフィア文庫 2009年)