2015年11月25日水曜日

雲の間から…

まだ青空が見えていましたが…
黒い雲が…
かなしみを紅葉明りに語りつぎ
(『花句集』中村汀女 求龍堂 昭和58年)
ハシブトガラスが睦まじく(^v^)

何ゆえかわからないけど明方の寝床の中で笑い出したり
(『もしもし山崎方代ですが』かまくら春秋社 2004年)
あゆみよる樹下に散りしく桜紅葉花より暗きはなやぎに満つ
(『沢口芙美歌集』砂子屋書房 2009年)
巻第八(秋の雑歌) 1516
  山部王(やまばのおほきみ)の,秋の葉を惜(を)しみ歌一首
秋山にもみつ木(こ)の葉のうつりなば更にや秋を見まくり欲(ほ)りせむ

秋の山に黄葉する木の葉が散ってしまったら,またさらに来年の秋を見たくなるだろうか。
(『万葉集(二)』佐竹昭広他校注 岩波文庫 2013年)
   

新しい下駄を買つたからと
ひよつこり友達が訪ねて来た。
私は丁度ひげを剃り終へたところであつた。
二人は郊外へ
秋をけりけり歩いて行つた。
  (昭和8年)  
(『木山捷平全詩集』講談社文芸文庫 1996年)
寒椿を写そうとするとホソヒラタアブの仲間が
「僕も写してよ」と止まった(^v^)
冬椿逃げも隠れも出来ぬ齢
(『鈴木真砂女全句集』 KADOKAWA 2015年)

見上げると…

ジョウビタキ
雨に降られずに歩くことができました(*^_^*)
 はすかひにわが眼のまへをとびゆきし雀かすかに啼きて飛びたり
(『若山牧水歌集』若山喜志子選者 岩波文庫 1936年)