2016年9月27日火曜日

夏日ですね(^0^;)

  巻第十二(寄物陳思) 3068
水茎(みづくき)の岡(をか)の葛葉を吹き返し面(おも)知る児(こ)らが見えぬころかも

(水茎の)岡の葛葉を風が翻すようにはっきりと,顔を見知ったあの娘が見られぬこの頃だ。
▽上三句は序詞。
葛の葉は風に吹かれると白い葉裏を見せて目立つので,「面知る」を導く。
初句の「水茎の」は岡の枕詞。
(『万葉集(三)』)
ヤブマメ(マメ科)
かたまって曼珠沙華のいよいよ赤く
(『山頭火著作集Ⅱ この道をゆく』大山澄太編/潮文社 昭和47年)
芒ぞと早や吹かるるを子にも見せ
(『花句集』中村汀女 求龍堂 昭和58年)

 カラ類の中では,私たちになじみのもっともふつうの小鳥で,
夏はつがいの生活をしてなわばりをもち,
繁殖期をすぎた秋冬には,家族群,
あるいは数家族合同の大小の群れをつくって生活するといった,
鳥の中でも,その一年の生活がよくわっている種類でもある。

(『都市のバードウォッチング・バイブル』
   千羽晋示・柳沢紀夫著 朝日出版 1981年)
    兵営の桜

十月の兵営に
桜が咲いた
ちっぽけな樹に
ちっぽけな花だ
しかも 五つか六つだ
さむそうにしながら
咲いているのだ
ばか桜だ
おれは はらがたった

(『愚の旗』竹内浩三 成星出版 1998年)
 エゾビタキ
スズメ目 ヒタキ科,全長14.5cm
キビタキの雌に似ていますが,白い胸から腹にかけて褐色の斑紋があるので見わけがつきます。
雌雄は同じ色彩です。
シベリアやカラフトで繁殖し,春と秋に日本列島を通過する旅鳥です。
理由はよくわかっていませんが,エゾビタキは春より秋によく見られます。
渡りのときには,都会の公園にもきます。
 口ばしは小さく幅広で枝や幹,地面にいる昆虫をつまむのには適していません。
近くを飛ぶハエなどを空中でとり,またもとの枝にもどるというヒタキ類特有の採餌をします。
ほとんど鳴くことがありませんが,
ときおり「ジッジッ」あるいは「ツィー」と細い声で鳴くことがあります。
サシバが渡るころ,同じように日本列島を北から南へ通過しますが,
サシバと違い,エゾビタキは夜にひっそりと渡るようです。
冬は東南アジアですごします。

(『自然観察12カ月』)
北米原産のハナミズキの実
北米大陸には果実食のサルがいなかった。
同じ祖先から分かれて北米に渡った仲間は,そこで鳥をターゲットに進化した。
鳥に合わせた一口サイズの実とし,一気食べを防ぐために苦くまずくしたのだ。

(『野に咲く花の生態図鑑』)
ふようは白し句座の秋かげり早しとおもう  萩原井泉水
(『日本の詩歌19』)
 カンナ咲く要失せしめし壕ほとり
(『しづ子』)
 山家集 中 恋 601
朽ちてただ しをればよしや わが袖も 萩の下枝(したえ)の 露によそへて

萩の下枝の露によって葉の色が変わってしおれてしまうように,
自分の袖も恋の涙のために朽ちてしおれてしまうのなら,それはそれでよいのだ。
(『山家集』)
早稲田(わせだ)より立ちてくる香をこほしみぬきのふのごとく今日(けふ)も通りて
(『日本の詩歌8 斎藤茂吉』)

こほし【恋し】「こひし」の古形。恋しい。
(『広辞苑』)

2016年9月26日月曜日

この蒸し暑さは…

昔の中国では,秋になるとスズメが海に潜って蛤(はまぐり)になるといわれていました。
これはおそらく,この時期になると,スズメが身のまわりにいなくなって姿を見せなくなることと,
スズメの羽の模様が蛤の貝殻の模様と似ていることから,
洒落て(または本気で)そのように表現していたのだと思います。

(『スズメの謎 身近な野鳥が減っている!?』三上修 誠文堂新光社 2012年)
 万葉集巻第十二(寄物陳思) 3069
赤駒(あかごま)のい行(ゆ)きはばかる真葛原(まくずはら)なにの伝(つ)て言直(ことただ)にし良(よ)けむ 

赤駒が進みかねるような真葛原があるとしても,なんで伝言などなさるのです。
じかにお話しになったらいいでしょう。
▽上三句は二人が逢うのを妨げる困難の譬え。
(『万葉集(三)』佐竹昭広他校注 岩波文庫 2014年)
山水はどこにも沁(し)み出る赤のまま
(『花句集』中村汀女 求龍堂 昭和58年)
なんでもない道がつゞいて曼珠沙華
(『山頭火著作集Ⅱ この道をゆく』大山澄太編 潮文社 昭和47年)

かたつぶり酒の肴(さかな)に這(はは)せけり   寶井其角(たからいきかく)

◇御馳走はないが、庭の蝸牛の風情で一杯やってくれの意。
(『近世俳句俳文集 日本古典文学大系92
   阿部喜三男・麻生磯次校注/岩波書店 昭和39年)
 「ジョロウグモはなぜ多い? ジョロウグモの生きる秘密」(小学校4年女子)
(詳しい観察の後に)
研究を終えて 
ジョロウグモは、ナガコガネグモに劣る点もあるが、それは必要ないからだ。
自分で工夫して生きているから、今の環境でも個体数が多いのだ。
クモは一見、気色悪いけど、本当は害虫を食べてくれる良い生き物だ。
これ以上、人間が環境を変えてはいけないと思う。
キツツキの長い舌」(小学3~6年)
雲行きが怪しいなと見上げているのかな(^。^)
 啄木鳥の話も山も土産かな
(『俳句で綴る変哲半生記』小沢昭一 岩波書店 2012年)


 マミジロハエトリ(ハエトリグモ科)
コバネイナゴ(バッタ科イナゴ亜科)
ヤマボウシ
 多数の花から1個の集合果ができる。
表面の蜂の巣模様は個々の花の境界,突起は雌しべの残存だ。
集合果の内部は一体化し,果肉は甘くとろけて美味。
後の楽しみに冷蔵庫に入れたら数日で甘味は失せ,食感もザラザラに。
陶酔の美味は期間限定だった。
実の中のタネの数や大きさはまちまち。

(『野に咲く花の生態図鑑』多田多恵子 河出書房新社 2012年)
今回も遠くて…胸の縦の斑が見えるので
エゾビタキ
 山家集 下 雑(恋百十首) 1266
朝露に 濡れにし袖を 乾すほどに やがて夕立(ゆふだ)つ わが袂(たもと)かな

後朝(きぬぎぬ)の別れの涙と家路を辿る折の朝露とに濡れた袖を乾かす間に,
もう夕立に逢ったかのように涙に濡れるわが袂だよ。
(『《新潮日本古典集成》山家集』西行、後藤重郎校注 新潮社 1982年)
 今朝は,気温はそれほどでもなかったのですが,蒸し暑くて…
秋雨前線と台風17号の影響があったのかな(・・?

 秋雨前線(あきさめぜんせん)
秋の長雨をもたらす前線。
南東に後退していく真夏の高気圧と,
北西から広がってくる秋晴れの高気圧の間に出来ることが多い。
九月中ごろから十月中ごろにかけて,
日本の南岸沿いに停滞し,秋の長雨をもたらす。
前線が活発になったり,台風が近づいたりすると秋雨前線豪雨を起こす。
梅雨明けのときに北上した梅雨前線の季節的な戻りと考えられるが,
東アジア全体の気流系から見ると違いがある。

(『雨のことば辞典』倉嶋厚・原田稔編著 講談社学術文庫 2014年)

2016年9月25日日曜日

涼しいはずが暑かった(^0^;)

てるてる坊主が飛んで行くみたい(*´∀`*)

二色効果で目を引くクサギの実
秋になると,閉じていた萼は厚く発達して紅色に染まり。
星形に開く。
と,その中心に藍色の実が輝く。
紅と藍の色の対比は鳥の注意を引きつける。
濃藍色の果汁で布を染めると美しい青に染まり,水で洗っても落ちない。

(『野に咲く花の生態図鑑』)

2016年9月24日土曜日

今朝は,肌寒いくらいだけど…

秋草に遊んでくるるよその犬
(『花句集』中村汀女 求龍堂 昭和58年)
私は好きあなたは嫌ふ彼岸花
(『鈴木真砂女全句集』)
 巻第十四(相聞) 3459
稲舂(つ)けば皹(かか)る吾(あ)が手を今夜(こよひ)もか殿の若子(わくご)が取りて嘆かむ

稲を舂くとあかぎれが切れる私の手を,今夜も若殿さまは手にとって,嘆かれるだろうか。
稲舂けば  精白する。
殿の若子  架空の恋の相手。
(『万葉集(三)』)
アメリカアゼナ(アゼトウガラシ科←ゴマノハグサ科)
今朝は,肌寒いくらいだけど,週間予報では明日から30℃以上の日が続く(~_~;)


メジロは室町時代から〝めじろ〟の名で知られている。
江戸時代前期の「大和本草」に「繡眼児(めじろ),今案ズルニ目白の目ぶち縫(かが)るがごとし,故(ニ)繡眼と名づく,其羽色青褐色青ばとの色に似たり 是もわたり鳥也 群れをなす 枝上にて同類と押合ふ」とでている。

(『図説 日本鳥名由来辞典』)
シジュウカラ
習性:全国的に留鳥。
木があれば住宅街にも普通。
秋冬には他種と混群となり,地上で落葉をのけて下の餌を探すことも多い。

(『フィールドガイド 日本の野鳥』)
 山家集 上 秋 267
   行路草花
折らで行く 袖にも露ぞ こぼれける 萩の葉しげき 野辺の細道

萩の葉の繁っている野辺の細道を通ってゆくと,美しい枝を折ることもしないのに,
袖にも萩の露がこぼれかかるよ。
(『山家集』)
 ショウキズイセン(ヒガンバナ科)
 タマスダレ(ヒガンバナ科)
フヨウ

 初秋に見ごたえのある美花を、一ヵ月近くにわたって咲かせ続けるフヨウは、じつは一日花。
小枝には10~20個ほどのつぼみを持っていて、
平均して一日に一つの花(ときには二個)を咲かせて、
長期にわたって咲くように調整する能力を持っている。
 花の色は桃色と白色の二種類があるが、圧倒的に多いのは桃色だ。
花のあとでできる球形のさやは、秋らしい趣でいっぱいで、中には種子が10個ほど入っている。
花期は9月。


  逢ひにゆく袂触れたる芙蓉かな  日野草城

  芙蓉一花見出でし朝の微風かな  徳永夏川女
(『花の京都』光書房 昭和58年)
ホシアサガオ(ヒルガオ科)
 ハシブトガラス〔嘴太烏〕
 人の食べるものは何でも食べ,はてはネズミ,ヘビなど動物の死体までも貪り食べるため,
その真黒な姿ともあわせ忌み嫌われている。
 東京都心の緑地は,どこでも寝ぐらとして利用しており,
何百もの数のものが,毎日餌場との間を規則正しく往復している姿が見られる。
 朝早く市街地の残飯,屑を人の起きないうちに食い散らしているが,
カラスが都市の中でくらすことができ,その数を増やしているのは,
以外とわれわれ人間のごみ処理のまずさにあるのかも知れない。
 こうした点では,人の無精さ,ずるさをカバーしてくれる町の掃除屋的な働きもしている。
 よくカラスが人を襲うという。
カラスは頭の良い鳥で,一度いじめられたりするとよく覚えており,
その動物に対して敵対心をもつようになるという。
繁殖期にはとくにその傾向が強くなる。
 鳴き声は〝カァー,カァー〟と軽い澄んだ声をもち,
時には〝クヮー,クァー,アー,アー〟などと鳴くこともある。

(『都市のバードウォッチング・バイブル』千羽晋示・柳沢紀夫著 朝日出版 1981年)
普段,嫌われ者ですがなんか可愛い目をしている(*゜∀゜*)
ウスバキトンボなどが群れて飛んでいた田んぼ
出会えたのはヤマトシジミ(シジミチョウ科)だけでした…
こんな掲示が…
薬剤散布完了のお知らせ
稲の害虫(ウンカやコブノメイガなど)が見うけられるので,やむを得ず薬剤を散布しました。

稲作と害虫の影響」(動画)

これまで田んぼは無農薬栽培でした。
アオイトトンボ(アオイトトンボ科)