ポツポツと雨が降っていたけど傘をささなくても歩けました。
母と同じくらいの年代の方と
「昔の梅雨はこんな感じでしたよね」
「今は、豪雨のような降り方が多くなりましたね」
などと話していました。
昨日の画像ですが、見上げるようにしてカタツムリを写せました。母と同じくらいの年代の方と
「昔の梅雨はこんな感じでしたよね」
「今は、豪雨のような降り方が多くなりましたね」
などと話していました。
口が、モグモグしているみたいにうごいていて可愛かったですよ(*´▽`*)
「陸に生きる巻き貝 カタツムリ」(ミクロワールド)
「下から見てみる」(カガクノミカタ)
視点を変えると違った見え方がします。
昨日、予約していた本が届いたので本屋さんに受け取りに行きました。
SNSで言葉が汚くなるのは、文字数の制約があるからと思っていましたが
俵万智さんのTwitterに
「ふだん三十一文字なので、ここはとても広く感じます。」
と自己紹介されています。
先日放送されたNHKスペシャル
「響きあう歌 -コロナ禍 喪失と再生の物語-」
では、短歌を詠んでいる若い人達が増えていることが紹介されていました。
先週の金曜日あさイチ「プレミアムトーク 歌人・俵万智」で
出たばかりの本なので「解説」と「あとがき」の抜き書きにとどめたいと思います( ..)φ
歌を転記しなくても番組を見ていた方はわかる思います(^_-)
トビウオが飛ぶとき 解説 俵万智
…前略…
千億の星の歌も、誰かを励ましたいときに、贈りたくなる一首だ。
何がいいって、星に頼んでおいただけなところ。
無責任に「頑張れ」とか「大丈夫」とか言わない。
ただただ、道が明るく見えるように願う……実質何もしていないくらいの距離感が絶妙で、相手に負担をかけずに思いを伝えている。
(『トビウオが飛ぶとき 「舞いあがれ!」アンソロジー』桑原亮子 KADOKAWA 2023年)
舞ちゃんが貴司の恋心に気づくきっかけも、短歌だった。歌を転記しなくても番組を見ていた方はわかる思います(^_-)
トビウオが飛ぶとき 解説 俵万智
…前略…
千億の星の歌も、誰かを励ましたいときに、贈りたくなる一首だ。
何がいいって、星に頼んでおいただけなところ。
無責任に「頑張れ」とか「大丈夫」とか言わない。
ただただ、道が明るく見えるように願う……実質何もしていないくらいの距離感が絶妙で、相手に負担をかけずに思いを伝えている。
(『トビウオが飛ぶとき 「舞いあがれ!」アンソロジー』桑原亮子 KADOKAWA 2023年)
短歌の技法に詳しい秋月史子のナイスアシストというか、オウンゴール的なはからいが、二人の背中を押す。
恋愛の成就に本歌取りが絡むドラマが、かつてあっただろうか。
……
この歌集で、初めてまとまった量の秋月史子の短歌を読むことができ、ああこれこそが彼女だと感じる。
自分の妄想短歌は、どう見ても俵万智やん!という仕上りで、物語作者の底力、役柄に憑依する力には脱帽するしかない。
…… ……
NHKの朝ドラではなかなか描けない場面を、短歌で表現した意欲作だと思い注目した。
桑原さんが所属していたこともある短歌結社「塔」の河野裕子さんの次の一首が思い浮かぶ。
夕闇の桜花の記憶と重なりてはじめて聴きし日の君が血のおと
愛する人に初めて抱かれた日の忘れられないものとして、相手の胸の鼓動を詠んだ歌だ。
貴司の「君の心音」も同じような場面ではないかと思う。
初々しく、瑞々しく、含羞のある歌である。
この不器用な感じが、いかにも貴司くんだ…と、急に「くん」をつけて呼びたくなるような近さがあって、どきどきする。
ドラマを通して短歌というものの魅力が伝わり、さらには「登場人物の短歌が読みたい!」という声に押されて歌集が誕生する……この奇跡のような展開に立ち会えたことを、歌人の一人として幸せに思う。本の出版が予告されたときに、アレッ!、NHK出版でなくKADOKAWAから出るんだと不思議に思ったけど
桑原さんの「あとがき」を読んで、KADOKAWAには、リュー北條(本名、北條龍之介)のような編集者がいたんだと思った(^_-)
あとがき 桑原亮子
短歌を読む楽しさを知ったのは小学生の時で、短歌を詠む楽しさを知ったのは大学生の時でした。
大学時代、昼間は文学部で学び、夜は司法試験予備校に通っていました。
忙しい毎日の中で、週に一度ある短歌のゼミは心の休まる時間でした。
どれだけ多忙でも、短歌を詠むためにいったん立ち止まり、自分の気持ちや、周囲のものをしっかり見つめる必要があります。
そうやって詠んだ歌には、日々消えていってしまう本当の気持ちが刻み込まれ、後から読み返すと当時の自分が浮び上ってくるのです。
連続テレビ小説「舞いあがれ!」の登場人物たちも、ドラマの中で、それぞれの人物像が浮かび上がるような短歌を詠んできました。
この詩歌集には、彼らの短歌と詩が収められています。
ドラマをご覧くださった方には「あの登場人物こういう歌を詠むのか!」と楽しんでいただけて、またご覧くださっていない方には「この歌を詠んだのはどんな人だろう?」と興味を持っていただけるような、そんな一冊になっていれば幸いです。 ……
この一首は、過酷な日々に耐え切れず会社を辞めて失踪した貴司が、辿り着いた五島列島で初めて詠んだ歌でした。
この歌から、貴司の歌人としての人生が始まったのです。
人の「スペック」が重視され、目に見える分かりやすい成果が求められる世の中で、ヒロインの相手役が歌人というのどうなのか、受け入れてもらえるのか、と放送前から不安もありました。
けれども演じてくださった赤楚衛二(あかそえいじ)さんの、心がこもった深みのあるお芝居のおかげで、貴司は魅力のあるキャラクターになり、視聴者の方々に愛していただけました。
……この詩歌集に収められた史子の短歌は、受賞作から二十首を抜粋したものです。
誰よりも貴司の短歌を理解していて、それゆえ歌に隠された気持ちに気づいてしまう史子。
彼女にはいつか、彼女らしい幸せを手にしてほしいと思います。
「貴司のファンを描きたい」と思いついた瞬間から、この役には八木莉可子(やぎりかこ)さんをイメージしていました。
実際に演じていただけることになって、幸運でした。 ……リュー北條が喋り出すと書く手が追いつかないほど、セリフが次々に出てきたことが忘れられません。
川島潤哉(かわしまじゅんや)さんのお芝居で面白さが倍増し、回を重ねるごとに人気を得たキャラクターです。
……詩を愛する人間同士として静かに心を通わせる貴司と八木のシーンはいつも印象的で、八木を演じてくださった又吉直樹さんの唯一無二の佇まいに引き込まれました。……
そして「誰とも違う自分」が詠んだ短歌は、ときに他の誰かの力となります。
貴司が舞に贈った。
君が行く新たな道を照らすよう千億の星に頼んでおいた
という歌が放送された後、さまざまなお便りをいただきました。
「この歌を書いて自分の大事な人に贈りました」という方もいらっしゃいました。
本当に嬉しいことです。 短歌というものには不思議な力があります。
秋月史子が貴司の短歌をお守りにしていたように、私もこれまで多くの短歌に支えてもらってきました。
小学生の時に初めて読んだのは、俵万智さんの短歌でした。
背伸びして読み、暗誦していた歌の意味が、成長したある日ふいに理解できる――短歌のそのような面白さも俵さんの作品から教わりました。
ドラマの放送中、俵さんがSNSで「舞いあがれ!」の登場人物にちなんだ短歌を発表されました。
大変光栄で、いつも信じられないような思いで読ませていただきました。
今回解説をお引き受けくださったことにこの場を借りて心より感謝申し上げます。 最後になりましたが、この詩歌集が世に出ることになったのは編集を担当された中野さんのおかげです。
ドラマをご覧になっていた中野さんは、短歌が映るたび画面を一時停止して読まれ、番組宛てに「詩と短歌を一冊の本にして出したい」とご連絡をくださいました。
その情熱がなければ「トビウオが飛ぶとき」は生れませんでした。
この詩歌集が、詩や短歌を身近なものとして楽しんでいただくきっかけになることを願っています。
(『トビウオが飛ぶとき 「舞いあがれ!」アンソロジー』桑原亮子 KADOKAWA 2023年)今朝の父の一枚です(^^)/
ザクロと几帳面な日本人 【石榴・柘榴・若榴】
……
『広辞苑』の「ざくろ」の項目にも、私の好きなこの花が、イラストで紹介されています。
そして、「ミソハギ科(旧ザクロ科)の落葉高木。ペルシア・インド原産で、栽培の歴史はきわめて古い」とあります。
そんなザクロが中国に渡ってきた時期については、紀元前2世紀、前漢王朝の時代にシルクロードを探検した張騫(ちょうけん)という武将が持ち帰った、という記録があります。
しかし、シルクロードを通ってもたらされたものを何でも張騫と結び付けたがるのは、昔の中国人の悪い癖。
ザクロが実際に中国に入ってきたのは、もう少し後。
紀元後の2~3世紀ごろのことだろうと推測されています。
そのころの中国に文献では、ザクロは「石榴」「石留」「若榴」「若留」などと書き表されています。
音読みではどれも「シャクリュウ」とか「ジャクリュウ」と読めるように、これらは、ある同じことばに漢字を当てたもの。
そのことばとは、シルクロードのどこかの民族が使っていたことばで、漢字そのものには、深い意味はありません。
…つづく…
(『漢字の植物苑 花の名前をたずねてみれば』 円満字二郎 岩波書店 2020年)
今朝、ムーッとしたのは、Eテレの0655がなくなったこと!
ヘ~ッと思ったのは、失敗をすぐに国営放送で発表したこと。
失敗は想定内だったのだろうけど、沖縄は、台風の襲来で大変なのに…