2016年10月2日日曜日

日曜日だけど…

二三人ずつは女学校へ山おりてくる朝,野菊   萩原井泉水
(『日本の詩歌19』)
 コムラサキ(クマツヅラ科)
  浜木綿会全員揃ふ
木槿大輪相集ふ幸今更に
(『花句集』中村汀女 求龍堂 昭和58年)
一里行けば一里吹くなり稻の風
(『漱石全集第二十三巻』新書判 岩波書店 1957年)
 蝸牛(かたつぶり)見よみよおのが影ぼふし
(『新訂 一茶俳句集』)

見よ「みよ」は「くの字点」
カタツムリのあし」(動画)
はぎたかくかかげて露をおもにかな

 萩に置く露は常套的な詠み方。
高く咲く萩が葉に露を置いている。
さぞ重荷であることよという意。
ただし,その様子が背伸びして(脛(はぎ)高く)かつぎあげているようであるとしたところが手柄。
  原句「はきたかくかゝけて露をおもに哉」
(『捨女句集』)
炎天のはてもなく蟻の行列
(『山頭火句集』)

サメビタキの仲間だと思いますが…
夾竹桃昨年の大阪よく雨降り
(『しづ子』)

去年のことは忘れましたが…
今年は大阪に限らずよく降りますよね…
今日は,午後に30度を超える暑さで,湿度も高かったです(~_~;)
巻第四 秋歌上 219
  昔あひ知りてはべりける人の,秋の野にあひて,物語しけるついでによめる
                       躬恒
秋萩の古枝(ふるえ)にさける花見ればもとの心は忘れざりけり

秋萩の古い枝に咲いた花を見ると,あなたは昔の心を忘れはいないのだ。
○あひ知りてはべりける人  どのような間柄か不明だが,女性か。
○物語  あれこれと語り合うこと。特定のまとまった内容の話しではない。
○古枝にさける花  「物語」している相手の比喩。「古枝」は去年以前からの枝。
○もとの心  かつての心持ち。思いを交わし合っていた頃の心と見てもよいか。
(『新版 古今和歌集』)
ネコハエトリ(ハエトリグモ科
フウセンカズラ(ムクロジ科)
今日は日曜日でしたが,親子連れの姿を見ませんでした(^_-)
地域の小学校では運動会が開催されている!