青空の日曜日
風車の丘では、ヒマワリを背景にワンちゃんの写真を撮ったり、
他の場所では、虫取り網を持った家族連れも多くみかけました。
コロナの感染拡大で出かけるところといえば広々としたところがいいですね。
「中国政府 “国内開発ワクチン 世界30余りの国の指導者が接種”」(NHK 7月23日)
3回目のワクチン接種を受けた人が、
60歳以上で67%、80歳以上では38%にとどまっているのは日本と逆ですね。昨夜、寝る前にニュースを見ると
「世界各地で“異常気象”その背景は?」(16分過ぎ)
キーワードは「偏西風の蛇行」
中村尚東京大学教授の話では、
猛暑をもたらしたヨーロッパの偏西風の蛇行は時間差で日本にも影響してくる。
池に石を入れたときに波紋が広がってくるような感じで
蛇行している部分が東の方に広がってくる。
ヨーロッパの熱波の影響が週明けくらいに日本にも及んでくる可能性はある。
〝欧州で40度超の猛暑 WHO「死者1700人以上 各国は連携対応を」〟(NHK 7月23日)
「偏西風とその蛇行」(東京大学中村研究室)
「西から天気が下り坂」になるのは偏西風のしわざ
テレビの天気予報などで「西から天気が下り坂」という言葉がよく使われています。
これは「天気が西からくずれる」という意味ですが、このように西から天気が変わるのは偏西風のしわざです。
偏西風は、日本やヨーロッパなどの中緯度の上空を吹いている西風のこと。
ときおりヘビのようにくねくねと南北に蛇行するのですが、低気圧や高気圧がこの流れに乗って西から東へと移動していきます。
そのため、偏西風に乗って低気圧や前線がやってくるときは「西から天気が下り坂」になりますし、移動性の高気圧がやってくるときは「西から天気が回復」するのです。
(『空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎 KADOKAWA 2021年) 偏西風は日本上空では冬に最も強く、夏には北へ移動するので上空の風が弱くなります。
夏には低気圧が少なく、秋から春にかけて低気圧が多いのはこのためです。
偏西風は数日周期で天気を左右しますが、ときに偏西風の蛇行が続くと、豪雨や猛暑などの異常気象が起こることもあるため、天気予報では目が離せない存在です。
(『空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑』荒木健太郎 KADOKAWA 2021年)Ⅱ どうして風が吹くのか?
地球を取り巻く東西の流れとジェット気流
この偏西風は、半球を取り巻いて、いったいどのくらいの強さで流れているのだろう。
図30(省略、以下同じ)は北半球を取り巻く冬と夏の東風と西風の分布を示したものである。
前述した子午面循環が南北方向の大気の流れを表わすのに対して、これでは東西循環の様子が見られる。
この図で注目されるのは、極に近いところと赤道付近には東風の域がるが、その他の大部分では西風が吹いていることであろう。
極に近いところの東風領域を極偏東風帯、赤道付近の東風域を偏東風帯といい、西風の領域を偏西風帯といっている。
そして、この偏西風帯のなかで、冬には緯度30度あたりの上空200ミリバール(約12キロメートル付近)に毎秒30メートルを越える西風の強風域があることである。
(『新しい気象学入門 明日の天気を知るために』飯田睦二郎 ブルーバックス 昭和55年) この強風域はこのような平均図上だけでなく、日々の大気の流れのなかにも観測され、狭い帯状をして蛇行しながら川の流れのように地球を取り巻いている。
その風速はいたるところで30メートルを越え、特に強い日本列島付近では毎秒50メートル以上に達することがある。
上空に流れるこの強い気流をジェット気流といっている(図30(b))。
ジェット気流は、夏になると北緯45度付近にまで北上し、強さは冬の値の半分以下になる。 以上は対流圏内の東西循環の模様であるが、圏界面より上空では対流圏内とはいささか様子がちがって、冬と夏とではまったく逆の流れになっている。
すなわち、図31aに示されるように、冬にはほとんどの地域で西風となっており、北緯45度付近の上空65キロメートルくらいのところに、強さ毎秒80メートルを越える別のジェット気流が流れている。
このジェット気流を極夜ジェット気流という。
しかし夏になると、この地域は東風に変わり、毎秒60メートルの東風のジェット気流が北緯55度付近の上空約65キロメートルのところに現れるようになる。 以上をまとめると、対流圏内の東西循環は大部分の地域で、夏でもまた冬でも西から東に向かって流れているのに対し、圏界面以上の成層圏内での東西循環は、冬には対流圏同様に西から東に流れているが、夏には全く反対に東から西に流れている、ということである。
なぜこのような変化があるというと、成層圏内では気温分布の様子が、冬と夏とではまったくちがった状態になるからである。
なぜそうなるかについてはまだ十分解明されていない。
その様子を示したものが図31bである。 この図は緯度線に沿って平均した気温の、緯度と高度による分布模様を表しているが、これに見られるように、冬でも夏でも、高緯度に行くほど気温が低くなるのは対流圏だけで、成層圏内(高度50キロメートル付近)では、夏には太陽の直接的影響で、対流圏内とはちがって、高緯度に行くにしたがって気温が高くなっているのである。
(『新しい気象学入門』飯田睦二郎 ブルーバックス 昭和55年)
本は、品切れになっているのです、講談社のブルーバックスのサイトにある記事はおすすめです。
「通常の雷雨と線状降水帯、どうちがう?」(古川 武彦、大木 勇人)
〝【線状降水帯】納得の名称由来「なるほど、確かに線だ!」〟(古川 武彦、大木 勇人) 今朝の父の一枚です(^^)/
画像はシオカラトンボですが
トンボは眼の付き方が目の付けどころ
昆虫少年のお目当ては、今も昔もカブト・クワガタ・セミ・トンボ。
トンボの中でもオニヤンマは日本最大種で不動の人気だが、他にもコオニヤンマ、ギンヤンマなど、ヤンマの名の付く仲間がいる。
しかし、分類学的には科のレベルで違うので、十把一絡げにしてはいけない。
もし、間近で観察できたら複眼を上から見てほしい。
左右の複眼が離れているコオニヤンマはサナエトンボ科、左右の複眼が1点で接しているオニヤンマはオニヤンマ科、左右の複眼が線で接するギンヤンマはヤンマ科である。
眼の付き方が目の付けどころ。
(『季節の生きもの観察手帖 自然を楽しむ二十四節気・七十二候』NPO法人自然観察大学 全国農村教育協会 2017年)