2022年7月17日日曜日

天気が急に変わりそうだったけど

黒い雲が空を覆っていたので、天気が急変するかもと思いながら出かけました。
午前7時51分ごろと言えば公園を歩いているときだから気がつかなかった。

大阪府南部で地震 堺市堺区などで震度2の揺れ」(関西NHK)
京都 祇園祭 3年ぶり宵山の歩行者天国にぎわう」(NHK京都 7月15日)
そして今日、
京都の祇園祭 3年ぶりに「山鉾巡行」山や鉾が都大路進む〟(NHK京都)

実は、京都に4年間(+通信教育)も通いながら祭の季節に出かけたことがない(^^ゞ
7月1日の吉符入りから始まり、31日の疫神社夏越祭までが祇園祭です。

祇園祭行事日程」(祇園祭山鉾連合会)
近畿地方 大気の状態不安定 17日明け方にかけ災害に警戒を」(関西NHK 7月16日)
大阪では被害がなかったと思うけど…

北・東日本で今夜遅くにかけ雨強まるおそれ 土砂災害など警戒」(NHK)
命を守るためにも気象についてある程度の知識を身につけていたいと思います。
図などは省略しています。

〇線状降水帯の構造
 線状降水帯は、発生の条件や構造などの詳しい解明はいまだ実現しておらず、研究中となっていますが、低層と中層の風向の違いでいくつかのタイプに分けられることがいわれています。
ここでは、バックビルディング型と呼ばれている構造を取り上げます。
図1-20(b)もそれを示すものです。
 線状降水帯の形成のポイントは、
 ①大気下層に湿った気流の流入が続いていること、
 ②その気流が1か所で上昇すること、
 ③大気が不安定であること、
 ④中層に雲を押し動かす強い風があること、
です。
(『図解・天気予報入門』古川武彦、大木勇人 講談社ブルーバックス 2021年)
 図1-20(b)では、湿った気流を上昇させる1か所は、ガストフロントがその役割をしています。
いったんこのような構造ができると、線状降水帯の構造は持続します。
図の左側で発生し、成長したセルは、中層の風で即座に右の方へ移動し、そのセルの吹き出したガストフロントが、左側に新たなセルを発生させます。
セルは常に右へ移動するので、同じ場所で新たなセルが発生し続け、成熟したセルが次々に同じ場所を通過していくことになります。
 マルチセル型と大きく異なるのは、激しい雨の降る持続時間です。
地上の固定した地点で降水を見ると、マルチセル型では頭上のセルはやがて衰退していくので、激しい雨の持続時間は30分ほどです。
しかし、バックビルディング型線状降水帯では、頭上のセルは移動していき、激しい雨を降らせる成熟したセルが次々に通過します。
激しい雨の持続時間は数時間以上にもなります。
 湿った下層の気流が1か所で上昇するには、図1-21(a)のように地形がきっかけになることや、図には示していませんが下層で複数の気流がぶつかって収束・上昇することがきっかけになることがあるようです。
 また、図の(b)のように前線面のある1か所で湿った気流が上昇し、それが前線に沿って吹く中層の風に流されて移動する例も見られます。
この場合は、下層の湿った気流の風向と、中層の風向はやや斜めの関係にある構造です。
この場合はバックビルディン型には分類されないかもしれません。
下層の湿った気流と中層の風が直交する場合については、バックアンドサイドビルディング型と呼ばれています(図1-22)。
斜めの角度の場合は、バックビルディング型との中間型なのでしょう。
 線状降水帯の先頭部分1か所で気流の上昇が起こるきっかけは、地形や前線がかかわっていることがあることにふれました。
しかし、どちらでもない、海上で線状降水帯が発生している例も見られ、詳細はまだ解明しきれていないようです。
(『図解・天気予報入門』古川武彦、大木勇人 講談社ブルーバックス 2021年)
今朝の父の一枚です(^^)/
小さくポツンと写っているのは…

(かめ)

〇カメが浮くと、天気が悪くなる(香川県三豊郡)、雨になる(大分県南海部郡)。
カメが、木に巣をつくると大水(愛知)、山へ登ると大水(岐阜県加茂郡)、岩に登ると雨(岐阜県高山地方)、背中を干すと雨(愛知県南設楽郡)。
陸に上がって卵を産むのは、時化の兆(和歌山県由良地方)、八十八夜の台風が吹く(香川県三豊郡)、大出水あり(岐阜県高山地方)。
海ぎわで卵を産む時は台風が来ない(千葉)。
白浜に産卵すれば、その年は台風が吹かず、叢中に産卵する時は大風がある(沖縄県八重山郡)。
いずれも、カメの行動から天候を予知したものだが、その科学的な根拠は定かではない。
むしろ、結果から解釈し、高い場所に移動するのは大水を逃れるためとみたものであろう。
記録では『三宝絵詞』にカメの言によって洪水を予言した男が大臣に出世した話が見えている。
(『日本俗信辞典 動物編』鈴木棠三 角川ソフィア文庫 2021年)

三宝絵詞(さんぽうえことば)」(e國寶)