顔見知りの方がスマホで撮影されている所に会ったので挨拶すると
クモ(ジョロウグモ?)の巣にカナブンがかかってぐるぐる巻きになったそうです。
クモの糸の強さは、以下の動画でも紹介されています。
「田んぼを守る生き物たち」(総合学習 動画)
クモ(ジョロウグモ?)の巣にカナブンがかかってぐるぐる巻きになったそうです。
クモの糸の強さは、以下の動画でも紹介されています。
「田んぼを守る生き物たち」(総合学習 動画)
6月9日Eテレの先人たちの底力知恵泉で
「樋口一葉の青春 “どん底”から抜け出すには?」で一葉が紹介されていました。
樋口一葉を知るのにいい本だなと思うのに森まゆみさんの『一葉の四季』があります。
現在「品切れ」になっているのが残念なのですが、その「あとがき」に
「樋口一葉の青春 “どん底”から抜け出すには?」で一葉が紹介されていました。
樋口一葉を知るのにいい本だなと思うのに森まゆみさんの『一葉の四季』があります。
現在「品切れ」になっているのが残念なのですが、その「あとがき」に
(前略)
まだ一葉とそう出会っていない若い人びとに一葉のすばらしさを伝えたい、と念じて、私なりのささやかな発見も記し、この本ができあがった。
見開き読み切りの工夫もし、日記については原文を損なわないかぎりで最小限句読点をおぎない、表記を変えて読みやすくしたところがある。
引用部分を飛ばさずに読んでいただくため日記はなるたけ精髄を短く引いた。
旧仮名に馴れることで私自身、享受できる文学世界が格段に広がった経験を持つ。
どうか原文の美しさ、明治の季節を体に染ませて生きた一葉のかなしさを味わってほしい。
(『一葉の四季』森まゆみ 岩波新書 2001年)
まだ一葉とそう出会っていない若い人びとに一葉のすばらしさを伝えたい、と念じて、私なりのささやかな発見も記し、この本ができあがった。
見開き読み切りの工夫もし、日記については原文を損なわないかぎりで最小限句読点をおぎない、表記を変えて読みやすくしたところがある。
引用部分を飛ばさずに読んでいただくため日記はなるたけ精髄を短く引いた。
旧仮名に馴れることで私自身、享受できる文学世界が格段に広がった経験を持つ。
どうか原文の美しさ、明治の季節を体に染ませて生きた一葉のかなしさを味わってほしい。
(『一葉の四季』森まゆみ 岩波新書 2001年)
とあるように読みやすくて、一葉の人物像を身近に感じると思います。
その中から「蓮見」を紹介しますφ(..)
その中から「蓮見」を紹介しますφ(..)
蓮 見
夏の朝、父はよく不忍池(しのばずのいけ)の蓮(はす)を見にゆこうと誘った。
家から早足で30分。
早朝、花開くとき、ポンという音がするのだそうである。
それは言い伝えなのか、一度も聞いたことはない。
池一面の露を置いた緑の葉、その間に見え隠れする白や淡紅色の大きな花。
日が昇り、今日も暑い一日が始まる。
(『一葉の四季』森まゆみ 岩波新書 2001年)
夏の朝、父はよく不忍池(しのばずのいけ)の蓮(はす)を見にゆこうと誘った。
家から早足で30分。
早朝、花開くとき、ポンという音がするのだそうである。
それは言い伝えなのか、一度も聞いたことはない。
池一面の露を置いた緑の葉、その間に見え隠れする白や淡紅色の大きな花。
日が昇り、今日も暑い一日が始まる。
(『一葉の四季』森まゆみ 岩波新書 2001年)
明治24年7月26日、「不忍の蓮。入谷の朝顔。此頃花盛りといふ」。
8月5日、一葉は湯島天神町の知人をたずねたが、蓮が見たくて気もそぞろであった。
「夕飯したゝめゆけなどいひつれど、しのばずの蓮見ばやとて早く帰る」。
帰りは池之端をめぐり、大学を抜ける。
8月5日、一葉は湯島天神町の知人をたずねたが、蓮が見たくて気もそぞろであった。
「夕飯したゝめゆけなどいひつれど、しのばずの蓮見ばやとて早く帰る」。
帰りは池之端をめぐり、大学を抜ける。
同8日朝9時。
一葉は上野の図書館で勉強しようと思い家を出た。
「空は一点の雲なくて、焼様なる太陽の光り、烟かとみゆる大路の砂ほこりなど、暑しともあつし」。
一葉は上野の図書館で勉強しようと思い家を出た。
「空は一点の雲なくて、焼様なる太陽の光り、烟かとみゆる大路の砂ほこりなど、暑しともあつし」。
本郷から東京大学の中を抜けて、池之端へ出た。
「茅町のほとりより蓮の清き香遠くかをりて心地もすがすがしく成ぬ」。
「茅町のほとりより蓮の清き香遠くかをりて心地もすがすがしく成ぬ」。
茅町は不忍池のほとりの町。
いかにも水辺に茅が生い茂っているようだ。
画家横山大観、ジャーナリスト福地桜痴などが住んだ。
「水の面みえぬ斗(ばかり)咲みちたる紅白の蓮、吹渡る風に葉うらのかへりてみゆるもをかし」。
いかにも水辺に茅が生い茂っているようだ。
画家横山大観、ジャーナリスト福地桜痴などが住んだ。
「水の面みえぬ斗(ばかり)咲みちたる紅白の蓮、吹渡る風に葉うらのかへりてみゆるもをかし」。
ここは江戸時代からの蓮見の名所。
その昔、蓮の若葉をつんで細かく刻み、ご飯にまぜた蓮の葉飯も池畔の茶屋の名物だった。
一葉は、蓮根取りの舟がつないであるのは興ざめだと思う。
池は公共地のはずだが、そのころ蓮根を取る既得権を持つ人がいたのか、だれが取っていたのかなど気になるところだ。
その昔、蓮の若葉をつんで細かく刻み、ご飯にまぜた蓮の葉飯も池畔の茶屋の名物だった。
一葉は、蓮根取りの舟がつないであるのは興ざめだと思う。
池は公共地のはずだが、そのころ蓮根を取る既得権を持つ人がいたのか、だれが取っていたのかなど気になるところだ。
もう一つ、「競馬の埒(らち)結ひたるいとみにくゝ」とも書いている。
明治16年、馬匹(ばひつ)改良のため不忍池のまわりを埋めたて、いわゆる不忍競馬場がつくられたことは案外知られていない。
いまの競馬のようにギャンブルではなく、貴族の馬主が一等二等を決め、賞金が出るだけだった。
明治天皇はここの競馬が好きで、何度か行幸、その豪壮な馬見所はかなりあとまで残っていた。
(「不忍今昔:上野不忍池競馬場」しのばず文化情報活用プロジェクト)
明治16年、馬匹(ばひつ)改良のため不忍池のまわりを埋めたて、いわゆる不忍競馬場がつくられたことは案外知られていない。
いまの競馬のようにギャンブルではなく、貴族の馬主が一等二等を決め、賞金が出るだけだった。
明治天皇はここの競馬が好きで、何度か行幸、その豪壮な馬見所はかなりあとまで残っていた。
(「不忍今昔:上野不忍池競馬場」しのばず文化情報活用プロジェクト)
この日、婦人室はすいていたが、男子室は代言人試験(いまの司法試験)も近いので混んでいる。
カラスがねぐらへ帰るころまで読書。
帰りに谷中を通る。
カラスがねぐらへ帰るころまで読書。
帰りに谷中を通る。
今朝の父の一枚です(^^)v
「蓮見」を転記しながら、大阪に来て二度目に引越した家を思い出していました。
レンコン畑を埋めたてて建てられた木造2階建ての文化住宅でした。
「蓮見」を転記しながら、大阪に来て二度目に引越した家を思い出していました。
レンコン畑を埋めたてて建てられた木造2階建ての文化住宅でした。
風呂はついていなくて銭湯に行っていました。
最初のアパートは共同トイレに共同の炊事場でした。
そのおかげで人情があったと思う。
いろいろ助けてもらった…
今頃の季節、周りにはレンコン畑が広がり、朝早く蓮の花を見るのが楽しみでした。
母もその頃のことを思い出しながら、この池の蓮を見ていたのだろうなと思います。
失敗談を一つ。
小学生だった僕は、レンコンを取る舟に無断で乗ったことがあります。
調子に乗って遊んでいると、池にはまってしまいズボンを泥だらけにしました。
正直に言えばいいものを、バレないように洗濯をしようとしたのだけど
漂白剤をかけすぎてズボンを変色させたことがあります(^^ゞ
「文化住宅にしひがし」(ことばマガジン 朝日新聞)