2021年8月24日火曜日

定期検査

朝一番で眼科を受診して、眼底検査を受けました。
硝子体剥離(しょうしたいはくり)の経過を診てもらっています。
その後、散髪へ…
散髪屋の兄さんに 「伸びましたね」と声をかけられました。
今まで我慢していたが、2回目のワクチン接種してから2週間経ったのでと応えました。
前回の散髪は5月13日(もしもの時のために手帳にメモしている)。

眼科や散髪の待ち時間に読んでいたのが
コブのない駱駝 きたやまおさむ「心」の軌跡
きたやまおさむさんの物語(「自伝」)を読んでいると懐かしい。
というのも「帰って来たヨッパライ」を聞いたのは中学生時代。
放送委員にテープを渡して昼の校内放送に流してもらったことがあります。
その時、曲を流した途端、放送委員が困惑しているのがわかりました。
テープスピードを間違えたのでは…と
「イムジン河」は発売中止になったけどラジオから録音していました。
まだ読んでいる途中ですが…

第3章 愛こそはすべてか
……
 ラジオ関西で「帰って来たヨッパライ」をオンエアさせたのは、実際には高梨美津子さんというディレクターです。
私がお願いしたから彼女がオンエアさせたのだと私は思っていました。
しかし、そうではなかった。
彼女は、フォークグループとしての私たちのことを評価していて、レコードを独自に会社のお金で購入し、偶然も重なって、自らの判断でオンエアしたというのです。
 少なくない数の現場の専門家が、私たちの曲を聴いて、とても気に入ったそうです。
風刺やパロディが効いていて、オリジナルな面白さに満ちていると思ったそうです。
 当時は、こうした感性をもったディレクターやプロデューサーなどが、世界中にたくさんいたのです。
自分の感性を信じて、面白い、すばらしいと思ったら、それを取り上げて、世の中に紹介していく。
たとえ無名の新人だろうが、アマチュアだろうが、良いものは良いと判断し、それを世に広めていくことに熱意をもっている現場の専門家です。
……

第5章 「私」とは誰なのか?
……
「私(わたし)」という言葉の中には、「渡す(わたす)」という機能も含まれているのだと、私は考えています。
自分の中の表と裏を渡している機能が破たんしてしまうと、「私」が本来の「私」でなくなってしまうのだと思います。
「私」が外では死ぬことになり、自分が保てず、空虚な存在となってしまう。
その結果、自分は分裂、解体しかねません。
……
(『コブのない駱駝 きたやまおさむ「心」の軌跡』きたやまおさむ 岩波現代文庫 2021年)