12月になったとたんに冷たい風が草木を揺らしていました。
巻第六 冬歌 393 前参議教長(藤原教長)
秋のうちはあはれ知らせし風の音のはげしさそふる冬は来にけり
秋のうちはあはれ知らせし風の音のはげしさそふる冬は来にけり
大意―風の音の変化によって秋から冬への移り変わりを知る心。
(『千載和歌集』藤原俊成 撰、久保田淳 校注 岩波文庫 1986年)
(『千載和歌集』藤原俊成 撰、久保田淳 校注 岩波文庫 1986年)
もみぢせる山より山に朝立ちて消えゆく虹をひとり目守りぬ 武田永子
まも【目守】りぬ
(『昭和萬葉集 巻十四 東京オリンピック 昭和39年~42年』講談社 昭和55年)
秋風や桐に動(うごい)てつたの霜
昔から桐の葉は、一葉落ちて天下の秋を知るなどと言われ、
秋の到来を告げるものとされてきている。
その桐の葉を動かして秋風が吹き初めた思ったのは、
その桐の葉を動かして秋風が吹き初めた思ったのは、
ついこの間のことのような気がするが、
いま見ると、蔦の葉が赤く紅葉し、早くも晩秋の霜が降りている。
季節の移り行きのすみやかなことよ。
季語は「つた」で秋。
芭蕉は「て」で上下を切る特殊な手法をよく用いる。
(『松尾芭蕉集 日本古典文学全集41』校注訳:井本農一、堀 信夫 小学館 昭和47年)
いま見ると、蔦の葉が赤く紅葉し、早くも晩秋の霜が降りている。
季節の移り行きのすみやかなことよ。
季語は「つた」で秋。
芭蕉は「て」で上下を切る特殊な手法をよく用いる。
(『松尾芭蕉集 日本古典文学全集41』校注訳:井本農一、堀 信夫 小学館 昭和47年)
「人家の周囲に限って生息し、離村などで集落が消滅するとスズメもいなくなることが知られている。」
(環境省自然環境局 生物多様性センター)
(環境省自然環境局 生物多様性センター)
ジョウビタキは漢字で「尉鶲」と書くのが一般的です。
「尉」は男性の老人の能面のことで、つまりは「翁」の意味です。
ジョウビタキの雄の銀色の頭を老人の白髪頭に見立てたネーミングです。
「翁」は年配者を敬い、親しみを込めて呼ぶ言葉であり、
この鳥の頭部の品位ある白銀色の輝きにふさわしい名だと感心します。
他にも、上等なヒタキ類という解釈では「上鶲」と書き、
身近にいつも存在するもの、もしくは秋になれば毎年必ずやってくるものという意味で「常鶲」と表記します。
「尉」は男性の老人の能面のことで、つまりは「翁」の意味です。
ジョウビタキの雄の銀色の頭を老人の白髪頭に見立てたネーミングです。
「翁」は年配者を敬い、親しみを込めて呼ぶ言葉であり、
この鳥の頭部の品位ある白銀色の輝きにふさわしい名だと感心します。
他にも、上等なヒタキ類という解釈では「上鶲」と書き、
身近にいつも存在するもの、もしくは秋になれば毎年必ずやってくるものという意味で「常鶲」と表記します。
(『日本野鳥歳時記』大橋弘一 ナツメ社 2015年)
幼子に見えました。
冬 275
十月一日よめる
秋は去(い)ぬ 風に木(こ)の葉は 散りはてて 山寂(さび)しかる 冬は来にけり
十月一日よめる
秋は去(い)ぬ 風に木(こ)の葉は 散りはてて 山寂(さび)しかる 冬は来にけり
秋は去った。
吹く風に木の葉はすっかり散り落ちて、山の寂しい季節、冬がやってきた。
吹く風に木の葉はすっかり散り落ちて、山の寂しい季節、冬がやってきた。
人気(ひとけ)の絶した、裸木の林立する初冬の山の寂寥感を力強く詠む。
歌柄の大きな作。
第二・三句は「人は来(こ)ず風に木の葉は散りはてて夜な夜な虫は声弱るなり」
(『新古今集』秋下、曾禰好忠 そねよしただ)の影響がある。
夏を除く春・秋・冬の部の冒頭が、それぞれ月初めの歌で始まっており、実朝の暦月意識は顕著。
(『金槐和歌集(旧版)』樋口芳麻呂校注 新潮社 昭和56年)
歌柄の大きな作。
第二・三句は「人は来(こ)ず風に木の葉は散りはてて夜な夜な虫は声弱るなり」
(『新古今集』秋下、曾禰好忠 そねよしただ)の影響がある。
夏を除く春・秋・冬の部の冒頭が、それぞれ月初めの歌で始まっており、実朝の暦月意識は顕著。
(『金槐和歌集(旧版)』樋口芳麻呂校注 新潮社 昭和56年)
父がいつも撮影しているフヨウ
他の場所ではすっかり咲き終わっているのに満開です!
他の場所ではすっかり咲き終わっているのに満開です!
巻第二十 4323
時々(ときどき)の花は咲けども、何すれぞ、ははといふ花の、咲き出来(でこ)ずけむ
時々(ときどき)の花は咲けども、何すれぞ、ははといふ花の、咲き出来(でこ)ずけむ
時候時候の花の咲くのを見たが、その中に、どうした訣(わけ)で、
ははという名の花が咲き出して、
わたしの目に見えて、母を慕う心を慰めてくれないのだろうか。
来ないのだろうか。
ああ、そのははという名のおっかさんに、逢いたいものだ。(佳作。)
右一首、防人山名ノ郡の丈部(はせつかべ)ノ真麻呂(さねまろ)。
(『口訳万葉集(下)』折口信夫 岩波現代文庫 2017年)
わたしの目に見えて、母を慕う心を慰めてくれないのだろうか。
来ないのだろうか。
ああ、そのははという名のおっかさんに、逢いたいものだ。(佳作。)
右一首、防人山名ノ郡の丈部(はせつかべ)ノ真麻呂(さねまろ)。
(『口訳万葉集(下)』折口信夫 岩波現代文庫 2017年)
ハクセキレイは地上を散歩してくれる。
母もかわいい仕草を見ることができたので
出会いを楽しみにしていました(^-^)
母もかわいい仕草を見ることができたので
出会いを楽しみにしていました(^-^)
帰宅後、父に頼まれていた小包を郵便局に持っていきました。
帰りに、「ゆめどの」でランチを食べました。
お豆と野菜のカレーです(^。^)
外は寒かったのですが、帰るときは体がポカポカしましたp(^-^)q
帰りに、「ゆめどの」でランチを食べました。
お豆と野菜のカレーです(^。^)
外は寒かったのですが、帰るときは体がポカポカしましたp(^-^)q
(道路の拡張工事のため閉店されました)
こんにちは~
返信削除あっという間にカレンダーも最後の一枚。
12月ですね。
感慨をもって一枚をめくりました。
>秋風や桐に動(うごい)てつたの霜
天下の秋をしったかと思えば、もう師走。
窓の汚れが気にかかる季節です。(^-^;
「て」は、そうなんですね。
季節は、いよいよ冬の始まりですね。
カイさんこんばんは(*^O^*)/
削除つるべ落としのような秋から
寒風の吹く冬が到来しましたね…
無事新年を迎えることができるように体調管理に気をつけたいですp(^-^)q
>「て」は、そうなんですね。
参照する本によっては、現代語訳が微妙に違ったり
解説がより詳しくなったりします。
読み比べると面白いのですが
何冊も購入することはできないので図書室で調べています(^。^)
借りると家ではなかなか読めないので図書室で転記していますが
転記間違いが多いのでご注意くださいσ(^◇^;)