2016年1月16日土曜日

歩くとカリカリと音がするくらい…

今朝は,霜を踏むとカリカリと音が聞こえるほど寒い…
咲いたのを後悔しているかな(*^▽^*)
 万葉集巻第十二(寄物陳思)3045
朝霜(あさしも)の消(け)ぬべくのみや時なしに思ひわたらむ息の緒(を)にして

(朝霜の)消えてしまうばかりに,絶え間なく思い続けるのだろうか,命にかけて。
▽「時なし」は,決まった時がないことから,絶え間がないことを言う。
(『万葉集(三)』佐竹昭広他校注 岩波文庫 2014年)
 両の手をむなしく組みているわれに一年は過ぎ二年は過ぎ
(『青じその花』山崎方代 かまくら春秋社 平成3年)
久しぶりにシメに会えたけど…
    冬

こころ
冬に燃え
木枯しにみがかれる

(『八木重吉全詩集2』ちくま文庫 1988年)
   明方

明方のめざめの床に
あのひとをおもへば
あのひとも亦わたしをおもつてゐるのだろうか
はづかしさうな上目もて
そつとさみしくゑみたまふ。
 (大正15年)
(『木山捷平全詩集』講談社文芸文庫 1996年)
シジュウカラの朝ご飯は…(・・?
カワラヒワは,アキニレの実が朝ご飯のメニュー(*^-^*)
暮山路
(ゆふ)されや檜原(ひはら)の峰を越え行(ゆけ)ばすごく聞(きこ)ゆる山鳩の声(こゑ)

①②夕方の檜の生えた峰を。「や」は詠嘆。
(『西行全歌集』久保田淳、吉野朋美 校注 岩波文庫 2013年)
アオサギ
叫んでいるようだけど…
何か吐き出したようです(「ペリット」)。
逆光だったので確認できなかった(^^ゞ
ジョウビタキ
ブチの猫ちゃんを見ると昔飼っていた「モコ」を思い出します(*^-^*)
再びシメに会えたけど遠かった…
いいとしをしてとの悔いの懐手
(『俳句で綴る変哲半生記』小沢昭一 岩波書店 2012年)

見上げているのは…
今度は下を見て何を探しているのかな(・・?
ヤマガラ

今朝はすぐに飛んで行ったモズ
隠れんぼうをしているみたい(*゜∀゜*)
秘め箱に紐かけておく椿かな
(『夏みかん酢つぱしいまさら純潔など 句集「春雷」「指環」』鈴木しづ子著 河出書房新社 2009年)
光っているのは蜜かな(・・?
巻第四(相聞) 695  広河女王(ひろかはのおほきみ)
恋は今はあらじと我(あれ)は思へるをいづくの恋そつかみかかれる

恋などはもう結構だと私は思っていたのに,どこの恋めがつかみかかってきらのだろうか。
▽「恋そつかみかかれる」とは,憎らしさと滑稽を込めた擬人法。
(『万葉集(一)』佐竹昭広他 校注 岩波文庫 2013年)

記事の中で万葉集を引用しています。
一番左の『新訓万葉集』佐佐木信綱編(岩波文庫)
大学生の時から愛読しています。でも,現代語訳がなければ(・・?????
で,便利にしていたのが右の『万葉集』中西進(講談社文庫)
最近は,現代語訳の活字が小さくて辛い…(今は,電子版が出ています)。
真ん中の『万葉集』佐竹昭広他(岩波文庫)は本文の字が大きいので助かります(^^ゞ
でも全5巻なので『新訓万葉集』で探して,新し『万葉集』で現代語訳を見ています。
見ながら転記していますので,誤りが多いと思いますので
気になった歌は,直接,万葉集の本を参照してください。
ちなみに短い俳句でも転記間違いをすることがよくあります(^^ゞ